混合水栓で水漏れ発生！修理方法は？

水のコラム

2020年09月30日蛇口の水漏れ

2000年代以降、新築住宅やマンションでは、水とお湯を同時に混ぜて出すことのできる混合水栓が一般的になりました。築年数の古い住宅でも、水回りのリフォームを行い、単水栓から混合水栓に取り替えているケースも少なくありません。ただ、蛇口の耐用年数は10年前後といわれており、突然水漏れのようなトラブルが発生するケースも見られます。
今回は、混合水栓で水漏れが発生した際の原因や修理方法をご紹介します。

1 単水栓と混合水栓とは？
2 シングルレバー混合水栓の水漏れの原因
3 シングルレバー混合水栓の修理方法
4 難しいと感じたらプロに相談を！
5 まとめ

単水栓と混合水栓とは？

蛇口にはさまざまな種類があります。こちらでは、大まかな分類である単水栓と混合水栓について解説します。

・単水栓
単水栓とは、ハンドルがひとつだけ付いていて、水もしくはお湯のどちらかのみを出すことができる蛇口です。近年は屋内で見る機会が減りましたが、公園や公衆トイレ、外置き洗濯場、戸建ての庭など屋外水栓では依然として使用されています。

・混合水栓
混合水栓とは、水とお湯を同時に混ぜで出すことのできる蛇口で、ハンドル式とレバー式の2種類があります。ハンドル式では、ひとつの蛇口にふたつのハンドルが付いていて、それぞれを回すことで水とお湯を出すことができます。レバー式では、ひとつのレバーを上下左右に動かして水とお湯を出す蛇口で、現在もっとも一般的な蛇口です。

シングルレバー混合水栓の水漏れの原因

混合水栓の水漏れの原因には、どのようなものが考えられるでしょうか。ここからは、混合水栓のなかでも多くのご家庭に設置されている、シングルレバー混合水栓を例にご紹介します。

・カートリッジの不良
蛇口の先端から水漏れした場合は、カートリッジの不良が原因と考えられます。ハンドル式混合水栓ではコマパッキンの劣化を疑うところですが、シングルレバー混合水栓の蛇口部分にはコマパッキンは使用されていません。そこで、カートリッジの不良を疑いましょう。

カートリッジは、レバーハンドルと接続されている、水の出し入れやお湯との切り替えを行う部品です。使用により摩耗するため、古くなると故障や破損する可能性が高まります。シングルレバー混合水栓の機能がほとんど失われてしまうため、早めのカートリッジ交換がおすすめです。

・パッキンの劣化
パイプの付け根部分から水漏れしている場合は、パイプと本体の接続部に取り付けられているパッキンの劣化が原因と考えられます。パーツを分解し、内部のパッキンを交換するだけで症状は改善するため、比較的簡単に修理が可能です。

ただし、パイプ自体の亀裂や破損によって水漏れが発生しているケースもあります。この場合は、蛇口本体の交換が必要になるため、作業はプロに任せたほうが安心です。

シングルレバー混合水栓の修理方法

上記のように、シングルレバー混合水栓から水漏れが発生した場合、パッキンやカートリッジを交換する方法が一般的です。こちらでは、それぞれの手順について解説します。

・パッキンの交換方法
パイプの付け根部分から水漏れしている場合、パッキンの交換が最善策となるケースもあります。交換作業を行う際は、以下のパーツや道具を用意しましょう。

●パッキン
●六角レンチ
●台付きシングルレバー固定工具
●モーターレンチ
●プラスドライバー
●マイナスドライバー

パッキンは水栓ごとに取り付けるものが異なります。現在使用している水栓の品番を調べたうえで、適合するパッキンをホームセンターなどで購入しましょう。交換手順は以下の通りです。

1.レバーハンドルと胴体部分を六角レンチなどで取り外す
2.スパウトを取り外す
3.古いパッキンを新しいものに交換する
4.パーツを戻して完成

・カートリッジの交換方法
シングルレバー混合水栓の水漏れは、カートリッジ交換で改善するケースがほとんどです。用意するものは以下の通りです。

●バルブカートリッジ
●六角レンチ
●台付きシングルレバーカートリッジ専用固定工具
●モーターレンチ
●プラスドライバー
●マイナスドライバー
●プライヤー

カートリッジもパッキンと同様、取り付けられる品番が異なります。事前に調べて購入しましょう。作業の手順は下記を参考にしてください。

1.止水栓を閉める
2.レバーハンドルを取り外す
3.古いバルブカートリッジを取り出し交換する
4.反対の手順でパーツを戻す
5.止水栓を開ける

難しいと感じたらプロに相談を！

上記の通り、混合水栓から水漏れした場合、パッキンやカートリッジの交換で改善が期待できます。ただ、カートリッジの交換はパッキンと比較して難しい作業になるため、少しでも不安があれば水道修理業者に任せるのが無難です。無理に作業を行った結果、水漏れが悪化し、費用や時間が余計にかかってしまうケースも珍しくありません。