水のコラム

自分で便座交換したい!具体的な方法や注意点

2022年10月09日  トイレ


トイレを長年使用していると便座にひびが入ったり、洗浄機能で不具合を起こしたりと便座の交換を考えることが出てくるかもしれません。

トイレ本体はそのままで便座のみを交換する作業は自分でもできるのでしょうか。そこで今回は自分で便座を交換する際に必要な道具、便座を交換する方法、自分で便座を交換する際の注意点について解説します。

自分で便座交換する際に必要な道具

トイレの便座を交換する機会が来た時にどのように取り外せばよいか知っているでしょうか。ここではまず便座の交換方法の前に交換する際に必要となる道具について解説します。

交換する際には必要な道具が何なのかを把握しておき、事前に準備しておくことでスムーズに作業できるようになります。ぜひ参考にしてみてください。

必要となる道具は、スパナ、プラスドライバー、マイナスドライバー、交換用の新しい便座になります。それぞれ一般的なホームセンターで購入できるものばかりです。

また、交換用の便座は購入の際にサイズや型番を確認するようにしましょう。便器のサイズによって設置できないものもあります。トイレの取扱説明書で確認できます。

自分で便座交換する手順①:便座を外す

それではどのように便座交換していけばよいのでしょうか。ここでは便座交換手順1として便座の取り外し方をご紹介します。

通常タイプの便座の外し方
ウォシュレットのような温水洗浄便座ではない便座の取り外し方をご紹介します。

まずは便座にカバーやシートを取り付けている場合にはそれを取り外しましょう。

続いてナットを取り外します。一般的にナットは左右に2本取り付けられています。便器の側面を覗くとナットが見つかるはずです。便器によってはナット部分が隠れるように化粧カバーがつけられています。化粧カバーがある場合には化粧カバーを取り外してナットを外しましょう。

左右両方のナットを取り外せたら、便座を引き抜きます。ゆっくりと真上に引っ張ると引き抜くことが可能です。もしも引き抜けない場合には便座の上部にロックがかかっている可能性があります。ハンドル式のロックを解除して再度引っ張ってみましょう。

便座や便器に汚れが溜まっていると引き抜きにくくなります。力任せにすると破損する危険があるのでゆっくりと慎重に扱ってください。

便器には2つの固定用ピンが取り付けられています。これら2本も取り外して最後に便器の淵をしっかりと掃除してください。これで便座の取り外しは完了です。

ウォシュレット・シャワートイレの便座の外し方
ウォシュレットのような洗浄機能がついている便座の場合には少し工程が異なります。
まずは電源プラグを抜きましょう。電源が刺さったままだと感電の恐れがあり危険です。忘れずに電源プラグを抜いてから作業に取り掛かるようにしましょう。

続いて止水栓を閉めてください。ウォシュレットなどは給水管とつながっているため、作業中に水が溢れてくる可能性があります。止水栓を閉めれば残留水以外は溢れてくる心配はありません。

次に給水管部分のホースを外してください。ホース部分と給水管が接続されています。レンチを使うと簡単に取り外せます。同時にトイレのタンクの給水ホースも外しておきましょう。

給水管からタンクとウォシュレットに給水するための分岐金具という部品が取り付けられています。便座を交換した後これまで通りウォシュレットを使用する場合には残しておいて大丈夫です。一方でウォシュレットを使用しない場合には取り外しましょう。

続いて給水管にタンクのホースを接続してください。これで給水管関係の作業は終了しました。

では便座を取り外す作業に移ります。多くの場合、便座側面に着脱用ボタンが取り付けられています。ボタンを押しながら手前に引くと便座を簡単に取り外せます。

便器にはベースプレートがねじで取り付けられています。ドライバーで取り外すことが可能です。ベースプレートとプレートの台座を取り外してください。閉めている止水栓を開放して作業は完了です。

自分で便座交換する手順②:便座を取り付ける

ここでは便座交換の手順2として、便座を取り付ける方法について解説します。

通常タイプの便座の取り付け方
温水洗浄機能がないような通常タイプの場合比較的簡単に交換可能です。まずは付属品を確認しましょう。購入時に入っていた部品と説明書の部品が一致しているか、なくてしていないかを確認してから作業に移りましょう。

続いて便座用のベースを便器に設置していきます。便座を取り外したときに確認したかと思いますが、便器には便座プレートの差込口があります。左右の両方に差し込みましょう。

次に固定ナットを取り付けます。トイレの構造によっては幅が狭くナットの取り付けが難しいことがあります。小型のレンチがあると簡単に作業を進められるためおすすめです。

最後に便座を取り付けてしっかりと固定しましょう。便座ロックがある場合にはしっかりとロックをかけて固定してください。便座を触ってみてしっかりと安定していれば作業は完了です。

ウォシュレット・シャワートイレの便座の取り付け方
ウォシュレットのような温水洗浄便座の場合には取り付け方が少し難しくなります。しっかりと適切な順番に沿って作業を進めていきましょう。

まずは部品の確認です。しっかりと揃っているか確認しましょう。

続いてトイレの便座のベースを取り付けましょう。こちらも小さめのレンチがあると作業がスムーズです。

取り付けが終わったら止水栓を閉めてください。洗浄機が給水管と接続されているため、作業中に水が溢れてくる恐れがあります。水の流れを遮断しておきましょう。

続いて給水管の接続部分を取り外してください。分岐金具を取り付けて、金具にホースを接続させましょう。

そして、便座本体を取り付けます。便座がぐらつかないようにしっかりと固定してください。
ここで電源プラグを差し込みましょう。各種動作を確認して、問題がなさそうであればリモコンを指定の位置に戻して作業は完了です。

この方法は通常のタイプに比べて複雑です。自分で作業するのが難しいと感じれば、専門業者に交換の依頼をすることをおすすめします。

自分で便座交換する際の注意点

ここまで自分で便座を交換する方法をご紹介してきました。しかし、交換をする際にはいくつか注意点があります。それらの注意点をご紹介します。

便座を購入する際には便器にあうサイズを確認しておく
便座にはサイズがあり、便器のサイズとあう製品を選択して購入しなくてはいけません。確認を怠ると、もしかしたら新しい便座を購入したものの結局設置できなくなってしまいます。

取扱説明書やメーカーのサイトなどから便器のサイズやそれにあう便座のサイズ、型番を調べておきましょう。

難しいと感じたら業者に依頼する
今回は自分で便座を交換する方法をご紹介しましたが、交換作業中によくわからなくなったり、交換方法を読んでも自分でできる自信がなかったりする方もいるかもしれません。

そのような場合には無理に自力で作業することはおすすめしません。部品を破損させてしまう可能性があるため、専門業者に依頼するようにしましょう。費用は掛かりますが失敗なく確実に作業が完了するため安心です。

まとめ

今回はトイレの便座を交換するのに必要な道具、便座の交換方法、便座を交換する際に注意してほしい点について解説してきました。トイレの便座は自分で交換することが可能でした。温水洗浄機能がない通常の便座であればそこまで複雑な工程はありませんでした。

しかし、温水洗浄機能がある場合には止水栓の操作、電源の操作、給水管の操作など複雑な工程となっています。もしも自分で作業するのが難しいと感じたり自信がなかったりする場合には、速やかに専門業者に依頼するようにしましょう。新しい便座に交換して快適にトイレを使用できる環境を整えてください!

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