水のコラム

サーモスタットとは何の役割を持っている?仕組みや寿命を解説【矢野】

2024年07月30日  その他


こんにちは、水道職人の矢野です。
 
お風呂の水栓カタログを見たり、販売店を見たりしていると、サーモスタット混合栓という単語を目にするかと思います。
 
水道修理業者などに水栓の修理を依頼して、サーモスタット混合栓という言葉を耳にした人もいらっしゃるでしょう。
 
それでは、サーモスタット混合栓のサーモスタットとは、何のことを示しているかご存じでしょうか?
 
今回は、サーモスタットについてご紹介していきます。
 

サーモスタットについて


サーモスタットとは、温度を一定に保つために必要な部品です。
センサーにより温水や冷水を感知し、一定の温度に保つことができます。
 
私たちの生活の中で使用されている製品は多く、車のエンジンの温度調整や、車のエアコンの温度調整なども行っているのです。
車をお持ちの人は、エンジンのオーバーヒートを抑制するために必要な部品の一つとして、耳慣れた部品かもしれません。
 
水栓における役割は前述の通り、水温を一定に保つために使用されており、例えば給湯器で湯の温度を45度とした場合、45度以上に水温が上がることはありません。
 
水温が設定温度までしか上がらないため、熱湯で火傷をするというリスクの低減に繋がります。
ただし、夏場は外気温が高いため設定温度よりも熱く感じることがあり、冬場は外気温が低いため設定温度よりも低く感じる場合があるでしょう。
 

温度の上昇感知


サーモスタットには温度を調節する機能や、温度を検出する機能以外に、温度が上昇しているときに感知する機能があります。
 
ヘアドライヤーなど、温度が異常に上昇することで使用者や、まわりに危険性が及ぶ製品に設定されている機能です。
通常使用の範囲では作動をすることはありませんが、温度の異常な上昇を感知すると作動し、温度の上昇が防止されます。
 

サーモスタットの種類


サーモスタットには、アナログ式サーモスタット、デジタル式サーモスタット、バイメタル式サーモスタット、スマートサーモスタットなどがあります。
 

アナログ式サーモスタット

温度設定をダイヤル操作で行うアナログ式のサーモスタットは、ダイヤルを回すことで温度の設定ができます。
 
ダイヤルの形式は様々で、シンプルな突起を指で摘まんで回すものや、ダイヤル部分がタイマーのようになっており、その部分を回すものなどがあります。
 

デジタルサーモスタット

デジタルサーモスタットは温度が表示されたパネルが付いており、パネルの近辺にあるボタンを押して設定を行います。
 
複数の種類があり、ボタン部分がパネル内に表示された、タッチパネル式のものもあるでしょう。
 
目視ですぐに温度の確認ができるため、設定が行いやすいです。
 

バイメタル式サーモスタット

バイメタル式サーモスタットという、ケースとバイメタル(金属)とダイヤルで構成されたものもあります。
バイメタル式サーモスタットは、バイメタルの動きで温度調整が行われます。
 
バイメタルは温度が上昇すると金属が下がり、温度が下降すると金属が上がる構造をしているでしょう。
 
愛知県瀬戸市萩殿町にある株式会社波多野精密では、バイメタル式サーモスタットの製造販売を行っています。
また他社製品の修理も依頼することができるでしょう。
 
参考:株式会社波多野精密┃サーモスタット
 

スマートサーモスタット

日本では聞き慣れない製品かもしれませんが、2027年までに134億ドルまで市場が発展すると見込まれているのが、スマートサーモスタットです。
 
ご家庭の中に設置して使用することもでき、冷暖房の温度や外気温の温度に合わせて、室温を自動調整してくれます。
 
ご家庭にスマートサーモスタットを設置した場合、ご家庭内のパターンを分析する性能を持っており、スマートフォンやタブレットで操作できるという利便性も兼ね備えています。
 
参考:PR TIMES┃スマートサーモスタット市場は2027年までCAGR 28%で大きな成長が見込まれる
 

サーモスタットの寿命


サーモスタット混合栓の寿命は約10年と言われていますが、内部部品であるサーモスタットの寿命も約10年と言われています。
 
サーモスタットが故障すると水温の調整ができなくなり、高温の湯が出ることや、湯が出せず水しか出なくなることがあるでしょう。
 
高温の湯しか出ない場合、火傷に繋がる危険性もあるため、いつもよりも温度が高いと感じたときは、様子を見つつ使用し、熱いと感じるほどの温度になったときは、水道修理業者などに連絡をしましょう。
 
サーモスタット混合栓の修理をご自分で行うことは難しいため、水道修理業者に依頼し、修理や交換の相談をしてください。
故障の状態によっては、修理よりも交換の方が費用が抑えられるケースがあります。
 

サーモスタット混合栓のご相談はあいち水道職人へ!


サーモスタット混合栓の修理や交換は、あいち水道職人にお任せください!
あいち水道職人は、サーモスタット混合栓などの、水栓全般の修理や交換を承っております。
 
サーモスタットには寿命があり、温度調整を司る部品であるサーモスタットが故障すると、サーモスタット混合栓を交換する必要があります。
水栓の販売メーカーに連絡をすれば、サーモスタットだけの交換が可能かもしれませんが、その他部品も経年劣化や金属疲労を起こしており、一部部品だけの交換を行っても、すぐにまた故障してしまうことがあるのです。
 
使用年数や使用状況、故障の状態によって、修理を行うか交換を行うか、将来も見据えてトータル的に考える必要があります。
 
修理よりも交換の費用の方が高いため、修理で済ませたいと考えている人は多いかと思いますが、何度も修理を繰り返す内に、本体の交換金額を超過しているというケースもあるのです。
 
あいち水道職人にご相談をいただけましたら、現場でサーモスタット混合栓の状態を確認し、修理・交換のご提案をさせていただきますので、ご不明点などがあればお気軽にお声がけくださいませ!

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あいち水道職人(愛知水道職人) 0120-492-315

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