水のコラム

水が濁る?トイレの流し方は?断水後の水道使用

2020年01月07日  水のトラブル


水道工事や災害で断水した際、多くの家庭で見舞われるのが濁り水の問題です。水道水に色がついていると、どう対処したらよいか迷うかもしれません。断水時には、トイレが流せなくなるのも大きな悩みの種になります。いずれも、適切な解決策が分かっていれば緊急時に落ち着いて行動できるでしょう。そこで今回は、断水後の濁り水の対処法や断水中のトイレの流し方をご紹介します。

洗濯機の濁り水はどうすればよい?

断水後、濁り水で洗濯すると衣服を変色させる恐れがあります。断水が解除されたら、濁り水を除水してから洗濯機を回しましょう。

・赤く濁った水はサビが移る
断水後の濁り水には、大きく分けて白っぽいものと赤っぽいものの2種類があります。白くなるのは、水道管に残った空気の塊が気泡となって混ざるためです。生活用水としては害がないといわれ、しばらく待てば通常の水に戻るので洗濯にも安心して使えます。

赤く濁るのは、水道管内の鉄サビが原因です。水が透明にならないうちに洗濯すると、洗濯物にサビが移り汚れる場合があります。色移りのトラブルを避けるには、しっかり濁り水を出し切らなければいけません。

・濁り水の除水方法
濁り水を取り除くときは、まず洗濯機につながる蛇口を閉めておき洗濯機本体から給水ホースを取り外します。洗濯機にホースを接続したまま濁り水を出すと、サビで洗濯槽が汚れるので要注意です。ホースを外したら蛇口を開き、きれいな水が出るまで排水します。

蛇口から流れ出てきた濁り水は、バケツなどで受けてください。水に濁りがなくなり透明になったら蛇口を閉め、給水ホースを洗濯機につなぎ作業終了です。改めて蛇口を開けば、いつも通りに洗濯を始められます。

断水の復旧から間もないと、水圧は弱まっています。給水に時間がかかるため、エラー表示が出るかもしれません。洗濯機のフタを閉め直すなどの方法で、運転を再開しましょう。洗浄力は問題ないので、洗濯物の汚れは普段と変わらず落とせます。

給湯器の使用で注意したいこと

給湯器は、タンクに水が残っていても断水時に蛇口からお湯を出せません。非常用取水栓からタンク内の水を取り出せば、生活用水に使えます。安全性を考えると、飲料水には適しません。

・断水後の使用方法
断水後のタンクには、汚れた水がたまっている場合もあります。そのままお湯を使い始めると、給湯器から濁り水が出てくるかもしれません。タンクから給湯器本体に汚水が流れ込むのを防ぐには、水道の蛇口からきれいな水が出るまで給湯器でのお湯の使用を控える必要があります。

水が赤く濁っている場合、洗濯機と同じく鉄サビに注意しなければいけません。水に混ざり込んだサビは給湯器の配管を傷つけるだけでなく、配管内につまる危険もあります。赤い濁りが十分に解消していないときも、給湯器を使うのは避けてください。料理や洗面できれいなお湯が必要であれば、ペットボトルの飲料水などを温めるのがよいでしょう。

・濁り具合のチェック方法
断水後の濁り水は、ほとんどの場合、蛇口から流しているうちに解消していきます。ただ飲料用に使うとなると、どれくらい透明になったか気になるでしょう。そんなときには、身近なアイテムで簡単にチェックする方法があります。

用意するのは、500mlのペットボトルと白・黒の紙です。断水後の水道水をペットボトルに注ぎ、キャップしないまま紙の上に置きます。外装ラベルは中身を見にくくするので、外してください。

黒い紙は白い濁りを、白い紙は赤い鉄サビを確認しやすくなります。準備が済んだら、ペットボトルの飲み口からのぞいてみましょう。紙が濁らなければ、水は透明になったと考えられます。

断水時のトイレの流し方

地震などで断水すると、トイレにも水は供給されません。それでも、生理現象を我慢するのは難しい話です。断水時の対処法を知っていると、万一の場合に役立ちます。

・断水時にはバケツの水で排水
断水時にトイレを使ったら、バケツの水を便器に流します。使用前に用意する水量は、バケツ1杯程度(5~6リットル)です。緊急時に備え、浴槽に汲み置きしていた水でかまいません。

排水するときはバケツを両手でもち、排泄物の大小に関係なく一気に便器へ流します。水に多少の勢いが必要になるので、汚水の飛び散りには注意してください。うまく流れない場合には、水のスピードを速めます。

バケツ1杯の水は、トイレを流すには少なめの量です。何回かトイレを使うと排泄物が排水管の奥につまる恐れがあるので、2~3回に1度はバケツ2杯くらい流しましょう。排泄物を流した後は、悪臭防止のため3~4リットルほどの水をゆっくり注ぎます。

・災害時の注意点
地震など大規模災害により配水管が壊れた場合、水洗トイレを使うと汚水があふれるトラブルや排水の逆流現象を招きます。備蓄した水があっても、トイレに流すのは控えたほうが無難です。必要があれば、避難所の仮設トイレなどを利用しましょう。

配水管に問題がなくバケツの水を使うときには、電気系統にかからないように気をつけてください。コンセントや温水洗浄便座から漏電すると、新たなトラブルを引き起こす原因になります。

あいち水道職人は、瀬戸市、半田市、春日井市をはじめ愛知県内のどの地域でも年中無休で対応しています。断水時や復旧後に何かお困りのことがあれば、いつでもご相談ください。

まとめ

断水後に水道から濁り水が出たら、色に注意してください。白なら大きな問題はありませんが、赤は鉄サビの色です。濁りがなくなるまで洗濯や飲料用には使わず、水を流し続ける必要があります。断水時にトイレを使う際には、周囲への飛散に注意しながらバケツの水を流しましょう。濁りが解消しないといった問題が起きたら、あいち水道職人に遠慮なくご連絡ください。

関連記事

あいち水道職人(愛知水道職人) 0120-492-315

あいち水道職人(愛知水道職人) 0120-492-315