水のコラム
気になる蛇口の青サビ!正体や落とし方、予防法などを解説!
蛇口の回りにこびりついている青緑の汚れは見た目も悪く、水の出口に付着しているため気になる人も多いのではないでしょうか。
ちょっと厄介な青緑の汚れですが、トラブルを引き起こすこともあるので、早めに対処するようにしましょう。
この記事では、青緑の汚れを落とす方法を紹介しています。身近なものも活用できるので、ぜひ実践してみてください。
蛇口に付く青サビとは?
蛇口の回りに付着している青緑のようなサビを見たことはありませんか。一見カビのようにも見えますが、これは水道管に使われている銅やクロム、ニッケルなどの酸化によって起こるサビの一種です。
青緑のようなサビは「緑青(ろくしょう)」と呼ばれるもので、人体には無害です。しかし放置してしまうと水が出にくくなるなどのトラブルを引き起こします。放置していると簡単には落とせず、相応の労力を伴います。拭き取るだけでは、すぐにまたサビついて、サビも広がってしまいます。
サビを除去するためには適切な対処が必要です。サビつきがひどくなると、蛇口を覆ってしまう恐れもあります。青サビを見つけたら、落としにくくなる前に対処しなければなりません。
蛇口の青サビ予防法
蛇口回りには常に水分があるため、青サビの発生を防ぐのは容易ではありません。しかし日頃のちょっとしたことで、予防につながります。できることから始めてみてはいかがでしょうか。
■こまめなお手入れ
こまめなお手入れはさまざまな場面で効果を発揮します。青サビ予防も同様で、こまめなお手入れは、青サビ予防に欠かすことはできません。青サビは水分がある部分にできやすくなります。そのためできる限り水分を除去することが、青サビ予防につながります。
蛇口を使った後はできるだけ、蛇口回りの水分をタオルなどで拭き取るようにしましょう。最初は負担になるかもしれませんが、習慣になってしまえば、負担に感じることなく自然な流れで行えるようになることでしょう。
またひとつの方法として、水回り用の撥水コーティング剤を利用するのもおすすめです。撥水コーティング剤を塗っておくことで、水をはじいて素早く乾く効果が期待できます。乾いた状態が維持できれば、青サビは付きにくくなります。
■蛇口を交換する
蛇口の寿命は、一般的に10~15年程度といわれています。蛇口に青サビができる原因のひとつとして、蛇口の経年劣化による水漏れが考えられます。
蛇口のパッキンの交換やフィルターの掃除も一時的に効果があるかもしれませんが、10年前後使用した蛇口であれば、蛇口本体を交換する方が適切です。
部品を交換してもまたすぐ修理が必要となってしまう恐れが高いため、長年使用した蛇口であれば、汚れが溜まって不衛生になっているケースも考えられます。新しい蛇口に交換することが、安心にもつながります。
蛇口の青サビは放っておいてもよい?
蛇口の青サビ自体は人体には無害といわれています。そのため、無理に除去する必要はないと思う方もいるでしょう。しかし、放置してしまうと青サビはどんどん広がってしまいます。
広がった青サビが蛇口を次第に覆ってしまうと、水が出にくくなったり、水の通り道が細くなって水が勢いよく出てしまったりなどのトラブルにつながる恐れがあります。金具そのものが変色してしまうケースもあるので、きちんと除去した方がよいです。
蛇口の青サビを落とすには?
蛇口の青サビはできればすっきり落としたいものです。青サビの程度によって落とし方も異なります。青サビを落とすのに有効な方法を確認してみましょう。
■歯ブラシやメラニンスポンジで磨く
軽度な青サビであれば、歯ブラシやメラニンスポンジで対処できます。歯ブラシには歯磨き粉も一緒に使用します。歯磨き粉には研磨剤が含まれているため、削り取るのと同じ意味合いを持ちます。
またメラニンスポンジもメラニン樹脂というとても硬い樹脂でできているため、研磨の役割を担っています。メラニンスポンジを使用する際は、充分に水を含ませて使いましょう。
注意点は歯ブラシもメラニンスポンジも、強く磨くと傷になってしまうことです。気をつけて優しく磨くようにしてください。洗い流した後は、タオルでしっかり拭き上げましょう。
■重曹を使う
重曹ペーストを作り、パックをします。重曹:水を1:2~1:4の割合で混ぜ合わせてペースト状にします。ゆるくならないように、割合を調節しましょう。
青サビに重曹ペーストを塗ったら、そのまま放置します。青サビをパックしているような状態です。
1時間ほど放置したら、その後スポンジなどで優しくこすり洗いましょう。水で洗い流したら、乾いたタオルで吹き上げます。
■クエン酸を使う
クエン酸水を作ります。通常は水100mlにクエン酸小さじ1/2杯程度の割合ですが、青サビを落とすために使用する時は、クエン酸を多めにしましょう。
クエン酸水に浸したキッチンペーパーを青サビの部分に張り付けて、上からラップで覆います。1時間程度放置したら、ラップとキッチンペーパーを剥します。剥したラップを丸めて青サビをこすり落とします。落とし終えたら、中性洗剤でしっかり洗い流して完了です。
気をつける点は、無理に一度に落とそうとしないことです。素材が変質してしまう場合があるため、数回に分けて少しずつ落とすようにしましょう。
■青サビ専用洗剤を使う
重曹やクエン酸を使っても落とせない頑固な青サビには、薬局やネット通販でも購入可能な青サビ専用のクリーナー(緑青クリーナー)を使うのがおすすめです。
スポンジにつけて優しく磨くと、青サビを落とすことができます。蛇口の細かい部分には、綿棒を使うとより落としやすくなります。青サビ専用洗剤を使用する時は商品の注意書を必ず読んで、取り扱いには充分注意してください。
■研磨剤を使う
研磨して落とすのもひとつの方法です。クレンザーやサンドペーパーなどの研磨剤を使ってこすり落としていく方法ですが、最終手段として考えましょう。
青サビが発生していない箇所をこすってしまうと、傷だらけになってしまうので、充分に注意する必要があります。
蛇口を交換するのはアリ?
青サビを発見した時は、広がらないうちに除去すると頑固な青サビにならずに済みます。
「見つけたら掃除をしているのに、すぐに青サビが発生してしまう…」といった場合は、水漏れを起こしているケースを疑いましょう。長い間使用している蛇口は経年劣化で、少しずつ水が漏れている恐れがあります。
青サビは金属が濡れていることで発生します。水漏れによって青サビが発生している場合は、蛇口を新しいものに交換しましょう。
蛇口の交換は、自分で行うとリスクを伴います。手順や仕組みをわかっているつもりでも、確実な知識と技術を持っている業者に依頼する方が安心です。誤って水道管を傷つけたり、設置が未完全だったりした場合、症状が悪化してしまいます。水回りは被害が大きくなることもあり得るので、専門の業者に確実な作業を行ってもらうことをおすすめします。
まとめ
蛇口にこびりついている青緑の汚れの正体や対処法について解説してきました。水が出て来る蛇口はいつも清潔に保ちたいものです。
人体に害はないといっても、やはり付着しているのを見ると、気持ちのよいものではありません。あまりひどいと水を使うのもためらってしまいがちです。
厄介な青サビですが、早いうちであれば落とすのは難しいことではありません。少しでも気づいたら、先延ばしにせず対処するよう心がけて、こまめな掃除と水滴を拭き取る習慣をつけましょう。水滴を拭き取る習慣は大変効果的です。