水のコラム
換気扇交換の際に気を付けたいポイントとは?業者への依頼の注意点も
長年お風呂の換気扇を使用していると、「そろそろ替え時かな?」と感じるときがあるかもしれません。ただ、換気扇交換をするのにも適切なタイミングがあります。
この記事では、換気扇交換の際に気をつけたいポイントについて解説します。また業者へ依頼する場合の注意点についても紹介していきます。
目次
お風呂の換気扇の交換タイミングは?
一般的にお風呂の換気扇の寿命は8年から15年ぐらいです。電化製品なのでその寿命を置いてしまうとファンやモーターが摩耗してしまいます。とり立てて問題がないように見えても、換気機能が低下している可能性が高いので10年ごとに交換するのが理想的です。
ただし8年経過していなくても、下記のような症状が見受けられる時は要注意です。
・異音・異臭がする
・揺れている
・回転音が大きい
・風量の低下・換気ができていない
・電源がつかない
換気扇に異常が起こる原因としては、埃や水アカの汚れ、多湿によるサビなどが考えられます。水アカやゴミがファンに溜まってしまうと、モーター軸がズレて異音や揺れを発症することがあります。
汚れを取り除くだけで解消することもあるので、はじめに清掃をしてみましょう。
またモーターが錆び付いていて異音がすることもあります。この異常を放置してしまうと、故障してしまうので注意が必要です。
お風呂の換気扇の交換や修理は有資格者が対処するのが原則。 素人が直すのはリスクがあるので、必ずプロの業者にメンテナンス依頼をしてください。
お風呂の換気扇を交換は電気工事の資格が必要
ここからは、お風呂場の換気扇交換の方法とその流れについて解説していきます。
交換の手順
お風呂換気扇の交換方法として元々の換気扇をはずすことは、どの換気扇であっても同じですが、取り付けの方法については、換気扇のタイプによってさまざまです。
プロペラタイプのお風呂換気扇であれば壁面に取り付けるだけなので、さほど大変ではなりません。ただし、シロッコタイプのお風呂場換気扇のときは、 天井の取り付け工事の他電気の配線ダクトの取り付けといった工程も行います。
機能性のあるお風呂換気扇はこのシロッコタイプのファンになります。 予算を考えながら新品の換気扇を選んでいきましょう。
ちなみに換気扇自体が故障してる時もあればスイッチ交換のみで済むときもあります。故障の原因に合った的確な工事をするためには、お風呂乾燥機の取り付けに詳しい、いくつかの業者に見積もりを依頼し一番適切な提案をしてくれる業者を選びましょう。
工事には資格が必須
なお電気配線が必要な工事は、漏電・感電などトラブルや危険性があるので電気工事士の資格所持者が作業しなければなりません。このことを忘れないでおきましょう。
必ずお風呂乾燥機の実績があるリフォーム会社、施工当日に電気工事士の手配が整っている業者に依頼しましょう。
お風呂の換気扇を交換する前に知っておきたい知識
ここからはお風呂の換気扇を交換する前に知っておくと便利な知識を解説していきます。
現在の換気扇タイプに適用する新しい換気扇の選び方
お風呂の換気扇を交換することが決まった時点で今のお風呂場換気扇タイプに適用する新しい換気扇を選ぶことが必要となります。つまり、現在の換気扇タイプに合う仕様のものを選ぶということです。
特に取り付けから20年以上経過していたり、製品メーカーが倒産していたときは、詳細を調べることができません。そうした場合には、調べる方法があります。ポイントは以下の2点です。
・換気扇の後継タイプの調べ方
・形式がわからない、製品メーカーが倒産の場合の調べ方
まず、現在の換気扇の型式を調べることで後継タイプを見つけ出すことができます。型式が表記されているところは、主にカバーの表面かカバーを取り外した時に その内側に表記されていることがあります。
カバーの表面に型式が表示されていない場合、カバーを外して形式を調べましょう。カバーを外すときには、カバー全体を下方向に引っ張り固定されているところを取り外します。
中央にある固定部を外すか、製品によっては、左右にあるバネを内側に寄せて取り外すケースもあります。形式をチェックした後、製品メーカーの公式サイトで調べるか、問い合わせをして現在の型に適した換気扇を選ぶようにしましょう。
あまりにも現在の換気扇の年式が古いときには、仕様が変わっていることが考えられるので、後継タイプだとしても後述する「ダクト径」や「埋め込み寸法」をチェックするようにしてください。
また、交換予定のお風呂換気扇に型式が表示されていないとき、製品メーカーが倒産してしまい使用情報が見つけられないとき、調べるべきポイントがあります。
そのポイントは以下3つです。
・換気する場所の特定
・ダクト径
・埋込寸法
まず、調べておくべきポイント1つ目は、「換気場所の特定」です。その際に注意しなければならないのが「親子換気扇」と言われるタイプのお風呂換気扇です。 別名「2部屋換気用」ともいわれています。
親子換気扇とはお風呂を換気するとき、トイレや洗面所を同じタイミングで換気することのできる換気扇です。つまり、2部屋同時に換気することが可能なのです。
親子換気扇の特徴としてお風呂換気扇本体にダクトが2本接続されています。つまり、お風呂換気扇本体にダクトが2本接続されているときは、2部屋換気用の「親子換気扇」を選ばなければなりません。
もしも、お風呂場に点検口がないときは、カバーを取り外しダクトの接続部が2か所あるかどうか本体中側からチェックしましょう。
次に、ポイント2つ目は、「ダクト径」です。 ダクト径とはお風呂場換気扇本体に接続しているダクトの直径のことを指します。
各製品メーカーのカタログには「Φ100mm」と明記してあります。つまりダクトの直径が10cmということです。 ちなみに、Φ100のダクトを見分けるときは、直径を計測する他に円周の長さで見分けることもできます。Φ100の場合は約31.4cmです。
メジャーを使うことでダクトを外さなくても見分けることができるのです。
最後に、3つ目のポイントになります。それは「埋め込み寸法」です。埋め込み寸法は非常に大切なポイントなので、形式がわからないときは、必ず埋め込み寸法を調べてください。
もし、埋め込み寸法を誤ってしまうと、お風呂換気扇が天井の開口部にはまらなかったり、固定できなくなってしまう恐れがあります。
埋め込み寸法を測るときは、本体の寸法を測る必要があるので換気扇のカバーを取り外した後こちらの埋め込み寸法を測っておきます。
測った埋め込み寸法に適合した換気扇を選ぶようにしましょう。
交換予定の換気扇に型式が表示されていない時や 製品メーカーが倒産してしまって仕様がわからないときには、以上の「3つのポイント」に注意して調べ、選ぶようにしてください。
お風呂の換気扇交換を業者へ依頼するときに気を付けるポイント
お風呂の換気扇交換を業者へ依頼するときにかかる費用はかなり幅があります。
中でも、以下のような場合は、高くなることがあります。
・サイズが違う機種に変更するケース
・配線工事を必要とするケース
・電源やダクトも修理や交換をするケース
どのくらいのレベルで工事をする必要があるのかは、自分では分かりにくいものです。暖房機能や乾燥機能が付帯された換気扇を設置したいとき、サイズに心配がある場合は、業者立ち合いのもとで見積もり書を忘れずにもらいましょう。
また、専門業者によって費用やサービスは異なります。そのため時間が許す限り、いくつかの会社か同時に見積もりをもらい、慎重に比較検討しましょう。
まとめ
今回は、「お風呂換気扇交換の際に気を付けたいポイント」にフォーカスして解説してきました。また業者に依頼するときの注意点も紹介してきたのでイメージを少し持っていただけたのではないでしょうか。
また、工事を依頼する前に、「お風呂の換気扇を交換する前に知っておきたい知識」の項目で紹介した3つの注意事項を確認してから見積もりを依頼してみてください。