水のコラム

水道管の種類とそれぞれの特徴

2022年05月30日  水回り


水道管と一口に言っても、実はさまざまな種類があります。
「水道管」と聞くとすぐに思い浮かぶ金属管や、ポリエチレン管、HIPV管など金属や鉄とは違った素材で作られた水道管が主流です。

本記事では、現在使用されていない水道管から、最もポピュラーな水道管の特徴について詳しく解説します。

従来使用されていた水道管

現在は使用されていないものの、一昔前では一般的だった水道管を見ていきましょう。鉄管や鉛管など、幼少期に見たことのある方も多い水道管かもしれません。

現在は使用されていないものの、万が一交換処理が行われていないと判明した場合は、最寄りの区役所や専門業者に報告してください。

鉄管
現在は見ることの少なくなった鉄管(銅管)。鉄を使用することから耐震性に強いものの、錆びやすく加工しにくい点がデメリットでした。錆ができると穴が空きやすく、穴に気付けば専用テープで直すといった応急処置を取り入れる家庭も。

一度ついた錆は完全に除去することができないため、錆ができ、穴が目立ち始めた時点で交換する必要がありました。

鉛管
鉛管は各家庭に水道が普及した時代から西院まで水道管の素材として全国的に使われていました。ところが、ほかの水道管と比べ、水漏れが多かったり、水道水に鉛が溶け出したりといったトラブルが散見されるようになり、健康面も考慮した結果、最近では鉛管の撤去・取り替え作業が行われています。

自宅に鉛管がある場合、交換費用は個人負担ではあるものの、市区町村では補助金などの取り組みが導入されているケースもあります。

現在の水道管は「ポリエチレン管

「ポリ管」と略して呼ぶことの多いポリエチレン管は、現在最も使用されている水道管です。

ポリエチレン管が人気の理由は、取り外しや交換が簡単にできることです。従来の水道管の場合、接着剤や専用の工具がなければ取り外すことができず、個人で行うには手間が掛かりました。

対してポリエチレン管は、手ではめ込むだけでつなげられるため、誰でも簡単に修理・交換ができるようになりました。

ただし、ポリエチレン管は日光によってピンホール部分が開いてしまう特徴があるため、発覚した場合は交換する必要があります。

優れた機能がある4種類の塩ビ管

塩ビ管は鉄製の水道管よりも水流に対する抵抗が少なく、腐食しにくいといった特徴があります。そのなかでも最もポピュラーな4種類についてご紹介します。

VU管
塩ビ管には大きく分けて4種類あります。

そのなかでも一般的なものとして、VU管・VP管があります。VU管は薄肉な造りで加工しやすいといった特徴があります。

薄肉な素材であることから無圧管路に用いられます。また、低層住宅の排水部分、埋設の場合は下水、土木、排水などに採用されることの多い水道管です。

軽量で運びやすいものの、圧力には弱いため、中〜高圧管路用には不向きです。

VP管
VP管は硬質の塩化ビニル樹脂で作られており、厚肉でたわみにくいといった特徴があります。また、なめらかな内面であることから、摩擦抵抗が小さく、粘性の高い液体が付着しにくく、排水効率に優れた水道管でもあります。

一般的に上農水道埋設用、または建築給水用に採用されることの多い水道管です。耐火性・耐衝撃性・耐熱性に優れた性質であるため、多くの家庭で使われていることも。

鉄管と比べて水流の抵抗が少なく、腐食に強いといった特徴があることから、給排水用の管として幅広い場所で使用されています。ただし、直射日光などによって塩ビ管表面の温度が上がると、裏側との温度差によって反りが発生しやすいため、管理方法には注意が必要です。

VP管は他にもグリーン色の耐火VP管もあります。耐火VP管は火災時の延焼を防ぎます。集合住宅や店舗などの建物内の排水、汚水などの設備用に用いられています。

耐火VP管は内層、中間層、外層の3構造で作られており、内層と外層には従来の硬質ポリ塩化ビニル樹脂を使用しています。中間層は耐火性硬質ポリ塩化ビニル樹脂を採用。軽量性に優れ、施工が簡単にしやすいといった特徴があります。

HIVP管(HI管)
HIVP管はプラスチック樹脂で作られた水道管です。HI管とHIVP管は黒色、または濃紺色で作られているため、どちらを使っているのかを確認したい場合は、細かく目を通す必要があります。

HIVP管は従来の水道管と違い、錆び付きといったトラブルがなく、健康を及ぼす成分が水道水に溶け出さないといったメリットがあります。加工も簡単にでき、設置や交換が簡単といった特徴もあります。

ただし、樹脂製であることから急な温度の変化に弱い、凍結時に割れやすい、熱で劣化しやすいといったデメリットがあることから、給湯管には不向きとされています。

HTVP管(HT管)
HTVP管、またはHT管と呼ばれる水道管は耐熱性に特化した塩ビ管です。従来のグレー色ではなく、赤茶色でできていることから、一目で分かるタイプと言えるでしょう。HTPV管はHIPV管よりも熱に強い特徴があります。

その特徴を活かし、給湯配管や冷暖房管、温泉の配管など幅広い場所で用いられています。
金属管とは違って錆や腐食の心配がありません。粘り強い強さを持った塩ビ管であることから、衝撃を吸収するといった特徴を兼ねています。ただし、高性能な水道管であるため、配管設置の際はコスト面がデメリットになることがあります。

その他の水道管

これまで紹介した水道管のほかにも、知っておくと便利な水道管があります。

銅管やエルメックス管など、聞いたことのあるものや全く新しい水道管も誕生しているので、交換の際のヒントとして知識を取り入れておきましょう。

銅管
銅管は銅で作られた水道管です。

地域によっては水道管に使われたり、給湯管として使ったりすることがあります。鉄管や樹脂管と比べて熱に強い性質であるため、温度変化の起きやすい部分に設置しています。

銅管を設置する場合、部品を使うのではなく、半田付けをしなければならないため、工事に時間が掛かることがネックとされています。

エルメックス管
エルメックス管は新しく登場した水道管の一つです。そのため、水道管として導入されているケースはまだまだ少ない傾向にあります。エルメックス感の特徴には、耐熱・耐寒性に優れていることが挙げられます。

95度からマイナス70度までの幅広い温度領域に耐えられるため、凍結に強く割れにくいといったメリットがあります。また、塩素水にも強いため、酸化しにくく、水道水の水質にも安心が保たれる水道管と言われています。

さらに、パイプと継手の接続に電気融着工法と呼ばれる特徴的な方法を取り入れます。専用のコントローラで電気を使って接合を行うため、漏水しにくい配管ができるため、多くの注目を集める種類でもあります。

まとめ

従来の水道管と近年ポピュラーな水道管の特徴についてご紹介しました。

金属に近い素材であるほど錆や健康被害が懸念されると言ったデメリットがあること、最近の水道管ではそのデメリットを活かして大きく改善された水道管を使っていることが理解できたかと思います。

万が一銅管などを見かけた場合は、交換対応が漏れている可能性がありますから、最寄りの区役所や水道業者へと問い合わせましょう。これから水道管の交換を検討している方は、現在の水道管の種類を把握し、どの水道管がご自宅にマッチしているかを比べて導入すると安心です。

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あいち水道職人(愛知水道職人) 0120-492-315

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