水のコラム

台所にある排水管の構造はどうなっている?つまりや悪臭の原因とは

2022年08月25日  キッチン

外出先から帰宅し玄関を通ると、どこからともなく生ゴミ臭がすることはありませんか?三角コーナーの生ゴミや燃やせるゴミを常に捨てているのであれば、台所の排水管がなんらかの原因により詰まって悪臭を放っている可能性があります。

台所の生ゴミ臭は心地良いものではないですし、夏場になれば高温多湿によってさらなる悪臭を生みます。悪臭を防ぐには、まず排水管の構造を理解する必要があります。本記事では、台所の排水管の構造と悪臭を防ぐための方法について紹介します。

台所にある排水管の構造

台所による悪臭の原因を知るためには、排水管の構造について理解する必要があります。なぜなら排水管の構造を知ることでどこに悪臭のもとが詰まっているかを予測できるからです。

そもそも、排水管の仕組みはどこの家庭でも同じで以下の部品が取り付けられています。

• 排水バスケット
• 排水トラップ
• 排水ホース

具体的な役割について見ていきましょう。

排水バスケット
「ゴミ受け」とも呼ぶことの多い排水バスケットは、シンク内の汚れや野菜くずなどを排水管に流れないように取り付けられています。排水バスケットの形状は以下の3つあります。

• 浅型
• 深型
• 細型

排水バスケットでも受け止めきれなかった細かなゴミやぬめりなどが排水口に流れ出てしまうと、虫の発生や悪臭の原因になります。

排水トラップ
排水バスケットのすぐ下には排水トラップが取り付けられています。お茶碗のような形状であることから「椀トラップ」とも呼ばれ、排水溝を覆って下水に侵入した害虫や悪臭を防ぐ役割があります。

椀トラップには封水があり、シンク内の水が流れることで新しい水が封水に入り、もともとあった古い水が害虫や悪臭を下水に押し流す仕組みになっています。

排水ホース
排水トラップとつながり、シンクの水を下水へ流すための排水ホースは、主に3つの形状があります。

• ネジ式排水ホース
• 差し込み式排水ホース
• Y字型排水ホース

一般的な排水ホースはネジ式排水ホースと差し込み式排水ホースです。どの排水ホースもビニール素材であるため、長期使用によって経年劣化を引き起こします。悪臭の原因は、この排水ホースが経年劣化によって詰まっている可能性が考えられます。

台所にある排水管のつまりや悪臭の原因とは

台所の排水管がつまったり悪臭がしたりする場合は、根本的な原因を見つけて対処する必要があります。主な原因は以下の3つです。

排水口や排水バスケットなどがヌルヌルしている
排水口や排水バスケットなどを定期的に清掃していない場合は、生ゴミや洗剤カス、野菜カスなどが付着してヌルヌルしていることがあります。

このぬめりを放置すると排水する隙間がヌルヌルで埋まり、つまりの原因になります。また、夏場など気温が高くなった場合に悪臭の原因になることもあります。

シンク周りの水がうまく排水されなかったり、悪臭が気になったりする場合は、排水口や排水バスケットを点検し、ぬめりなどが起きていないかを確認しましょう。

排水トラップがうまく取り付けられていない
排水トラップがうまく取り付けられていないために、下水からの悪臭や外注の侵入を許している可能性もあります。

椀トラップと呼ばれるこの部品は、下水の匂いや虫の侵入を防ぐ役割があるため、うまく取り付けられていなければ悪臭が下から上へと侵入していると考えられます。

封水がしっかり溜まっていない
排水トラップ(椀トラップ)には封水と呼ばれる水が溜まる場所があります。封水内の水をしばらく使っていない場合、水アカなどが発生し悪臭を放っていると考えられます。

排水がうまく行われなかったり悪臭がしたりする場合は、排水トラップが何らかの原因によってつまりを引き起こしている可能性もあるため、一度取り外して点検してみると良いでしょう。

台所にある排水管のつまりや悪臭の解消方法

台所にある排水管のつまりや悪臭は普段の点検・清掃によって解消できます。毎日使う場所であるからこそ、こまめな清掃を心がけましょう。

その際、お湯を流すことで生じる歪みや割れ、経年劣化がないかを確認してみましょう。

掃除や確認を日常化することで、ぬめりや劣化、破損などにいち早く気づけるようにもなります。

定期的に行うべく排水管の掃除方法

台所の排水管がつまったり悪臭を放ったりすると、不快な気分になるものです。台所とリビングが延長線上にあるご家庭の場合だと、リビング全体に悪臭が広がる原因にもなるため、早期の点検・掃除が必要です。

ここでは定期的に取り入れたい排水管の掃除方法について解説します。

排水バスケット・排水トラップのゴミをきれいにする
毎日排水する台所の排水管。食事を作る回数だけ野菜カスや油汚れ、洗剤カスなどが発生するため、ぬめり、悪臭、詰まりの温床とも言えます。

排水管周りを快適に維持するためには、排水管に排水を行う部品を綺麗にすることが大切です。

洗い物を終えたタイミングで排水カバーなどを取り外し、清掃を心がけましょう。忙しい方であれば、週一回、休日の前日など、定期的に実施できるようスケジューリングしておくのがおすすめです。

手でゴシゴシするのが苦手なら!お酢と重曹を使う
いくらゴム手袋をしていても、ぬめりや悪臭の原因と真正面から向き合うことが苦手な場合は、お酢と重曹を使うことで、排水管を手で触れることなく掃除できます。

排水バスケットなどを取り外したら、さっと軽く洗いましょう。排水口の上に200gの重曹を振りかけたら、次に100mlのお酢を流し入れます。重曹とお酢が合わさることで発泡し、ぬめりやカスを泡の力で取り除いてくれるのです。

1時間ほど放置したら、60度以下のお湯で排水口を流しましょう。毎日使う物だからこそ定期的な清掃は必要ですが、ぬめりや悪臭の原因を最小限に食い止めたい場合は水切りネットの使用をおすすめします。

市販のパイプクリーナー、スッポンでダメなら高圧洗浄を検討しよう
排水バスケットや排水トラップ、排水ホースなどに異物・破損が見られないのに、排水が改善しない場合は、排水管の奥につまりの原因があると考えられます。

つまりの主な原因は野菜カスや油カス、洗剤カスが主であるため、ホームセンターなどで購入できるパイプクリーナーを回しかけて一定時間おくか、スッポンなどを使うなどすると解消できます。

しかし、これらの方法でもつまりが解決しない場合もあります。その理由は、油カスやぬめりなどが気温の変化などに伴って大きな固まりになっている可能性があるからです。

大きな固まりが排水管奥にある場合は、素人では清掃が困難です。分解清掃や高圧洗浄が必要になりますから、最寄りの水道業者に依頼することをおすすめします。

まとめ

台所の排水管は

• 排水バスケット
• 排水トラップ
• 排水ホース

の3つで構成されています。簡単に取り外せるため、女性でもこまめに分解清掃が可能です。

しかし、これらの部品を取り外し、定期的な清掃を行っていても、長期間の使用によって排水管内部にカスやぬめりがこびりついてつまりや悪臭を引き起こす可能性があります。

パイプクリーナーやスッポンで解消することがほとんどですが、すぐにつまったり悪臭が広がったりする場合は排水管奥に原因が留まっていると考えられます。

この場合は最寄りの水道業者へ高圧洗浄を依頼するなどして対処しましょう。

毎日使う排水周りだからこそ、クリーンな環境を保ちたいものです。定期的な清掃や点検を取り入れ、トラブルのない水回りを維持しましょう。

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あいち水道職人(愛知水道職人) 0120-492-315

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