水のコラム

シャワーの水圧が弱い原因は?対策を紹介

2022年10月05日  お風呂


自宅のシャワーの水圧が弱くなり、リラックスするはずの入浴時間がストレスになって困っていませんか?水圧が弱くなってしまうと洗い流す時間が増えてしまうので、なるべく早く対処したい問題です。

自宅のシャワーの水圧が弱い場合は、対処する前にしっかり原因を確認しておくことが大切です。では、具体的にどのような原因が考えられるのでしょうか?そこで今回は、シャワーの水圧が弱い原因や対策について紹介します。

シャワーの水圧が弱くなるのはなぜ?

シャワーの水圧が弱くなってしまう原因はいくつかあります。それぞれの原因を確認して、自宅のシャワーがどの症状に当てはまっているかを確認しましょう。ここでは、シャワーの水圧が弱くなってしまう原因について紹介します。

水漏れが発生している
シャワーホースが劣化して水漏れが発生することで、シャワーの水圧が弱くなっている場合があります。この場合は、シャワーホースを一度確認し、劣化や損傷の有無を確認しましょう。

シャワーホースの劣化以外に、水道管の劣化も考えられます。水道管の劣化は、床の下を確認して調べないとわからないため、業者に依頼して点検してもらうことが大切です。

元栓や止水栓が閉まっている
水道の元栓や止水栓がしっかり開いているかを確認しましょう。もし、元栓や止水栓が中途半端に開いている状態になっていれば、これが原因でシャワーの水圧が弱くなっているかもしれません。

元栓の場所は、マンションなどの集合住宅と一戸建てによって異なります。マンションなどの集合住宅の場合、玄関入口の鉄扉の中にあります。一戸建ての場合は、地面に埋め込む形で設置されてあることがほとんどです。

止水栓の場所は、どの家庭でも共通で、浴槽や洗面台の近くにあります。ハンドルで回すタイプやマイナスドライバーで回すタイプがあり、各家庭によって止水栓の開け方は異なります。

シャワーヘッドやストレーナーのつまり
シャワーヘッドやストレーナーのつまりによって、シャワーの水圧が弱くなることもあります。シャワーヘッドやストレーナーには水アカやホコリなどのゴミが溜まりやすく、これが原因でつまりを引き起こし、水圧を弱くしてしまいます。

ストレーナーにはフィルターのような役割があり、異物を除去するための部品になりますが、定期的に掃除しておくことが大切です。

給湯器の容量不足や故障
シャワーの水圧が弱くなるのは、給湯器の容量不足によっても起こります。まず、給湯器の号数が適切かを確認しましょう。適正号数よりも小さいサイズの給湯器を使うと、水圧が弱くなってしまう恐れがあります。

また、給湯器の故障によって水圧が弱くなっている可能性も考えられるため、この場合は、専門の業者に点検を依頼しましょう。

マンションの給水装置が故障している
自宅のシャワーホースや給湯器が原因ではない場合、マンションの給水装置が故障している可能性があります。この場合は、自力で対応できないため、大家さんや管理会社に不具合の有無を確認しましょう。

住まいが高層階
重力給水方式という給水方式を採用するマンションでは、高層階で水圧が弱くなる傾向があります。この重力給水方式は、受水槽に溜まった水を屋上などにある高架水槽に溜め、そこから各部屋へ重力式で水を供給している方法です。

この場合は、シャワーヘッドを水圧が強いものに取り替えれば、水圧の弱さを解消できる可能性があります。

シャワーの水圧の目安

シャワーの適正な水圧について知らない人も多いのではないでしょうか?シャワーの水圧は、一般的に0.2から0.4MPaとされています。自宅のシャワーの水圧を確認して、適切な水圧になっているかをチェックしましょう。

水圧の測定方法は、水の流れで判断する方法と流水量を測定する方法があります。水の流れ方で判断する場合は、シャワーヘッドからホースを取り外し、容器にホースから水を流して溜めてみましょう。水面から水が飛び跳ねる勢いがあれば、0.2MPa以上の水圧がある証拠です。

流水量を測定する場合は、2リットルのペットボトルに水が溜まるまでの時間を計測することで判断できます。0.2MPaの水圧があれば、2リットルのペットボトルを約6秒で満水にできるのに対し、水圧が弱いと10秒以上かかってしまいます。

このように、それぞれの確認方法を駆使して、目安を測って弱すぎる(or強すぎる)場合は対策しましょう。

シャワーの水圧が弱い場合の対策

シャワーの水圧が弱い場合の対策はどのように行えば良いのでしょうか?対策には、いくつか方法があるので、できることから実践してみましょう。ここでは、シャワーの水圧が弱い場合の対策について紹介します。

止水栓を調整する
止水栓を調整することで、シャワーの水圧をコントロールできます。浴槽の近くや洗面所の下にある止水栓を回すことで調整できます。この際に、水道の元栓が閉まっていないかどうかも同時に確認しましょう。

お湯を使う場所を限定する
お湯を使用する場所は浴室だけではなく、キッチンや洗面台といくつかありますが、同じタイミングで使わないようにすることで水圧に関する対策ができます。

同時に使用した際に水圧が弱くなる場合は、自宅の給湯器のサイズが合っていない可能性があります。給湯器をサイズ交換する場合は、必ず号数を確認して1つ上の号数に引き上げましょう。

シャワーヘッドを取り替える・掃除する
直線的に水が出るシャワーヘッドや散水板の穴が細くて少ないシャワーヘッドを使用することで、シャワーの水圧を強くできる可能性があります。シャワーヘッドは、ホースから取り外して付け替えるだけの簡単な手順で交換できます。

シャワーヘッドを取り替えた場合でも、使用していくうちに汚れがフィルターに溜まってしまうので、分解できるシャワーヘッドの場合は、つまってしまわぬようにこまめに掃除しましょう。

シャワーヘッドの汚れは、ブラシでこすることで落ちるケースがほとんどですが、汚れが落ちにくい場合は、クエン酸を溶かしたお湯につけておくことで解消できる場合があります。

エコキュートの注意点

給湯器でエコキュートを使用している場合は注意が必要です。エコキュートは貯湯式の給湯器であり、水道水の水圧も180kPa程度まで下げて使用しなければいけないため、エコキュートにおけるシャワーの使用は水圧が弱くなってしまうのが特徴です。

エコキュートが原因で水圧が弱くなってしまう場合は、エコキュートの設定温度を高くするほか、高圧給湯式・水圧給湯式のエコキュートを選ぶことで水圧の弱さを解消できます。

エコキュートの設定温度を高くすることで、シャワーに混ざる水量が増えて水圧が強くなります。ただし、使用する際はやけどに注意してお湯を出しましょう。高圧給湯式のエコキュートは、通常のエコキュートで水圧が180kPaのところを、水圧300kPaまで上げられます。

まとめ

この記事では、シャワーの水圧が弱い原因や対策について紹介しました。シャワーの水圧が弱くなってしまった場合は、シャワーが弱くなってしまう原因を確認し、シャワーの水圧を計測しておくことが大切です。

シャワーの水圧が弱くなってしまう原因に応じて適切に対策しておくことで、快適にシャワーを使用できるようになります。この記事を参考にして、シャワーの水圧の弱さを改善してみてください。

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あいち水道職人(愛知水道職人) 0120-492-315

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