水のコラム

お風呂の水が流れない?解消方法と予防策を解説!

2022年12月23日  お風呂のトラブル

浴槽の掃除をしているときに、お湯を抜いたら洗い場の排水口から水が逆流してきたり、水が流れないなどの経験をしたことはありませんか。毎日浴槽の掃除はしているのになぜと思う方も多いでしょう。

そこでこの記事では、排水口の仕組みや解消させるための掃除方法などを紹介していきます。浴槽内だけで、掃除のポイントを見逃してしまっている場合も多いので確認しておきましょう。解消したあとの予防策もぜひ参考にしてください。

お風呂の排水口の仕組み

まずは排水口の仕組みについて解説します。浴槽ではお風呂の水と洗い場の水が1つの排水口に集められ流れていくタイプと、繋がっているタイプに分かれています。集められるタイプは戸建てに多く、繋がっているタイプは、ユニットバスの構造です。

浴槽の排水栓
浴槽内には、水を溜めたり抜いたりするための排水栓が設置されています。鎖がついているゴム式のものと、押しボタンひとつで開いたり閉じたりするワンプッシュタイプがあります。実は、汚れが溜まりやすいポイントなのです。

洗い場の排水口
洗い場の排水口には、体や髪の毛を洗ったカスが溜まります。とくに髪の毛は抜けやすく、1日に100本以上の毛が抜けると言われています。放置しておくと重大なつまりを引き起こすため注意が必要です。

排水トラップ
浴槽や洗い場のトラップには、排水口の悪臭や害虫を防ぐ役割があります。ここにも汚れは溜まりやすく、普段あまり目につかない場所であるため掃除を怠ってしまう人が多い場所です。放置すると悪臭がしてくるため注意してください。

排水管
家庭の流れてきた汚水が、最終的に同じ排水管へ流れる仕組みになっています。そのため、排水管は一番奥の方にあり、ここがつまると自分では対処できないことがほとんどです。対処が難しくなるため、業者に依頼した方がよい案件になります。

つまりを解消させるために掃除する場所

排水栓からトラップまでのつまりであれば、初期段階での対応が可能です。どこの場所をどのように掃除したら良いのかを解説していきますので参考にしてください。

排水カバー
排水カバーは洗い場に設置されている、排水口のカバーです。一見きれいに見えるのですが、カバーを開けて裏を除くと湯垢やヌメリなどがこびりついています。これを放置しておくと細菌が増殖して悪臭の原因になるのです。

掃除方法は、カバーを取ったあと全体にお風呂用洗剤を吹きかけます。ヌメリが酷い場合は洗浄剤などを使用して掃除してください。吹きかけて少し放置してから、スポンジで擦り洗いします。そのあとはよく洗い流し乾かしておくのがポイントです。

ヘアキャッチャー
排水カバーを開けると一番上にあるザル状の皿がヘアキャッチャーです。名前の通り髪の毛や垢などの汚れをキャッチする役割があります。一番といって良いほど、ここにはいろいろな汚れが集まってくる場所なのです。

掃除方法は、はじめに、ヘアキャッチャーの中にある髪の毛やゴミを取り除きます。そのあと重曹100gとクエン酸50g程度を目皿にふりかけ、ぬるま湯を注ぎます。少し経つと発砲をしはじめるので、そのまま30分程度放置したあと洗い流してください。

封水筒
封水筒は、水を常にためて悪臭の発生を防ぐ役割を持つ筒状の部品です。水が常に溜まっているため、皮脂汚れで起こるピンクのヌメリが発生しやすい場所です。ここにも髪の毛が絡みついている場合がありますので、取り除いておきましょう。

封水筒は、すぐに取り外すことが可能です。取り外した部品を軽く擦り洗いしてから重曹とクエン酸を使ってヌメリを落としましょう。掃除方法はヘアキャッチャーと同じ方法で大丈夫です。同時に掃除しておくと時間が軽減されます。

排水ピース
排水ピースは、エルボとも呼ばれている部品で、浴槽からの水を逆流させない役割があります。排水ピースを洗うときは、封水筒を取ってからピースを引き抜きます。このときに、悪臭が上がってくることがあるため注意してください。

封水筒やトラップの汚れをスポンジで落としたあと、排水ピースも優しく洗い流しましょう。きれいになったら向きに注意して元に戻すことが大切です。向きを忘れないように印をつけるか写真を撮っておく方法もおすすめです。

つまる原因と有効な対処方法

ここからは、原因別に対処方法を紹介していきます。汚れの種類によって使用する洗剤が異なりますので、参考にしてください。また強い薬剤を使用する場合は、窓を開けることや換気扇を回すなどの対策を必ずおこないましょう。

髪の毛が原因
髪の毛は1日に100本程度抜けると言われています。シャンプー時だけでなく髪の毛をタオルで拭いているときにも、容赦なく抜け落ちていきます。排水口のつまりとしては大半を占めるのが、髪の毛の汚れなのです。

髪の毛の対処法
髪の毛が原因であれば、市販のパイプクリーナーがおすすめです。有効成分として含まれる次亜塩素酸ナトリウムや水酸化ナトリウムで、髪の毛のたんぱく質を溶かしてくれます。使用する際は、換気を必ず行いましょう。

皮脂や垢が原因
皮脂や垢も蓄積されています。普段の入浴では気になりませんが、水を抜くと浴槽のザラザラする汚れが表面についています。これが人間の体からでる皮脂や垢の汚れなのです。浴槽で温まると毛穴が開き、皮脂や垢が剥がれ落ち浴槽に溜まります。

皮脂・垢の対処法
皮脂垢汚れには、重曹がおすすめです。重曹は人体にも無害で安心して使用できます。重曹はアルカリ性の洗浄成分が強いため、弱酸性の汚れである皮脂垢などの汚れに効果が期待できます。

石鹸カスが原因
毎日使用しているボディーソープやシャンプーリンス、洗顔フォームなども、原因になるのです。だいたいぬるま湯で洗い流しているため、気がつきにくいのですが、冷えた石鹸カスはキャッチャーや排水口の中でヌメリの固まりになっています。

石鹸カスの対処法
シャンプーやリンス、石鹸カスにはクエン酸が有効です。石鹸カスはアルカリ性であるため酸性成分を持つクエン酸を使うと効果が期待できます。また重曹と合わせて使えるため、同時に使用することもおすすめです。

固形物が原因
洗剤の詰め替えのキャップや、ピンセットなどの固形物は小さいですが排水口に流されるとつまる原因になります。放置しておくと取り返しのつかないことになるため、早めの対処が重要です。回収できない場合は業者に依頼してください。

固形物の対処法
固形物を自分で取る方法としては、ラバーカップで引き出す方法やワイヤーブラシでかき出す方法があります。しかしこれらは、慣れていないと更に奥へと流してしまう危険性がでてしまうのです。対処が難しいと感じたら業者に依頼してください。

つまりの再発予防策は?

解消させたあとは、なるべく再発を防ぎたいものです。日頃からできる予防対策を紹介していきますので、参考にしてください。

排水トラップの掃除
トラップの掃除は、つまってからではなく日頃から掃除をすることが、重要なポイントです。排水口カバーやヘアキャッチャーは比較的掃除も楽なので定期的に行ってください。トラップまでの掃除は、週に1度のペースでおこなうことが理想です。

つまる前に薬剤で掃除する
髪の毛のつまりは、解消させてもすぐに再発しやすいものです。パイプクリーナーは優秀ですが、完全につまってしまうと効果はあまり期待できません。そのため、定期的にクリーナーを使い排水口を掃除していきましょう。

ヘアキャッチャーにネットを被せる
ヘアキャッチャーは目皿になっていますが、実際に確認するとかなり目が粗く細い髪の毛はすり抜けて排水口へ流れていきます。これを回避するには、ストッキング状のネットをキャッチャーに被せることで、細かいゴミまでキャッチできます。

まとめ

浴槽を掃除したときに水の流れが悪いと感じたら、排水口のつまりを疑いましょう。初期段階であれば簡単に対処できます。また原因によって効果のある洗剤が異なるため、まずはどの汚れでつまっているのかを確認してください。

カバーやゴミキャッチャーの掃除は、お風呂あがりに時間をかけずにできる作業です。また、トラップまでの掃除を定期的におこなっていれば、つまる前に対処することが可能になります。

初期段階であれば重曹やクリーナーは、優秀で効果が期待できる洗浄剤です。しかし完全につまってしまうと、業者に依頼する方法しかありません。なるべく自分でできるように対策してみてください。

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