水のコラム

排水栓とは?栓の種類とメンテナンス方法を覚えよう

2023年01月31日  水回り

洗面台は、水を溜めて使うときがあります。そのとき使う栓が、排水栓です。排水栓はときどき不具合を起こすことがあります。いつでも快適に使えるようにするには、定期的なメンテナンスが必要です。

この記事では、排水栓の種類と発生しがちなトラブル・トラブルを予防するメンテナンス方法を解説します。洗面台をいつでも快適な状態に保つ知識としてお役立てください。

排水栓とは

排水栓とは、洗面台の排水口に使う栓です。洗面台に水を溜めるときに使います。また、種類によりゴミと利用のキャッチャーがついており、配管につまりのもとであるごみを流さないようにする役割もあります。

排水栓には3つの種類がある

排水栓は洗面台同様、さまざまなデザインや種類があり、管理のためには栓ごとの違いを理解しなくてはなりません。排水栓の3つの種類について解説します。

ゴム栓式
昔からあるタイプです。ゴムでできた栓で排水口を塞ぐタイプで、チェーンにつながれています。栓のみのシンプルなタイプで、管理も簡単です。ただ、チェーンの故障などほかのタイプにはない故障が発生することがあります。

ポップアップ式
ポップアップ式は、レバーで栓を開閉できるタイプです。栓とレバーは洗面台下でワイヤーによりつながっています。ゴム栓式は栓をするときチェーンを取って栓をする必要がありますが、ポップアップ式はその手間がかかりません。

いちいち栓を触らないため、衛生的です。しかし、栓の下にあるヘアキャッチャーにゴミがたまると動きに不具合が出ます。

ワンプッシュ式
ワンプッシュ式は、ポップアップ式同様、レバーを押して開閉するタイプです。ポップアップ式との違いとして、レバーを引く必要がありません。押す動作を繰り返して開閉します。

動きが単純で力の弱い人でも使いやすいタイプですが、ヘアキャッチャーにゴミがたまることで不具合が起きる・蛇口から水漏れすることがあるなどのデメリットもあります。

排水栓で起こりがちなトラブル

排水栓は、仕組みによりさまざまなトラブルが発生します。これより解説するトラブルが起きたときは、不具合を改善する作業が必要です。掃除や修理を行いましょう。

栓が上がらない
ポップアップ式やワンプッシュ式の栓にゴミがたまると、動きを邪魔して上がらなくなります。固い栓を閉めたらそのあと上がらなくなり水が流れなくなった、などのケースです。栓をもちあげ、汚れを取らなくてはなりません。

栓をもちあげようとしてもうまくいかないときは、栓が乾いた状態のときに、ガムテープなどの粘着力のあるテープをくっつけ、もちあげると隙間ができます。あとは隙間に指を入れ、もちあげましょう。無理に引き抜くと故障する可能性があるため、慎重に扱ってください。

栓のふたが閉じない
逆に、レバーを押しても栓が閉じなくなるケースもあります。これもまた、ごみが配管内で引っかかって起こるトラブルです。

排水栓に起こるトラブルの多くは、中にたまったごみにより引き起こされることが多いと覚えておきましょう。

栓が斜めに閉じる
開閉できなくなったときよりも目立ちにくいのが、栓がまっすぐに閉じなくなったケースです。栓を閉じても排水口に隙間ができてしまい、うまく水が溜まらなくなります。

これは、設置の際正しい位置に排水栓を置かなかったために起こるトラブルです。一度抜いておき直す必要があります。

ワイヤーが切れた
ポップアップ式は、レバーと栓がワイヤーで連動しているため、切れると栓が動かなくなります。古い部品を交換しない限り、直りません。

同じような部品の破損によるトラブルでは、ゴム栓式のチェーンが切れてしまうトラブルが該当します。こちらもまた部品の交換で対応する故障です。

排水栓のトラブルは掃除で解決できる

排水栓のトラブル、とくにゴム栓式以外のタイプは、掃除で部品の劣化でない限り、掃除で解決できます。また、普段から定期的に掃除する習慣を身につければ、トラブルの発生を予防することも可能です。排水栓を掃除する方法を解説します。

用意する道具
まずは以下の道具をご用意ください。

・古歯ブラシや細かいところを磨くブラシ
・スポンジ
・家庭用洗剤
・ごみ袋

洗面台に使う道具があるなら、それをそのまま流用すれば問題ありません。ごみ袋はヘアキャッチャーに引っかかったごみを捨てるのに使います。用意できたら掃除に取りかかります。

掃除方法
ポップアップ式は、栓をもって引き抜けばそのまま外れます。まずは排水口やヘアキャッチャーにたまったごみを取り除きましょう。すべて取り除いたら、ふたやヘアキャッチャーを古歯ブラシで磨きます。

栓をきれいにしたら排水口も掃除しましょう。そのまま古歯ブラシで磨くか、水受け皿と一緒にスポンジで洗ってください。新生終わったら汚れを洗い流してふたをまっすぐはめれば完了です。

ポップアップ式はパーツ破損でもトラブルが発生する

ポップアップ式は、レバーとつなぐワイヤーが切れることでもトラブルが発生します。ワイヤーの交換は、DIYでも可能です。パーツ破損時の修理方法を解説します。

用意する道具
まずは以下の道具をご用意ください。

・マイナスドライバー
・新しいワイヤー

マイナスドライバーは、洗面台の止水栓を閉めるのに使います。モンキーレンチは、洗面台と蛇口を外す際に必要です。

新しいパーツですが、ワイヤーはメーカーや型番により対応しているパーツが違うため、修理する栓と同じものを用意しましょう。すべて用意できたら、作業に移ります。

交換方法
まず、水があふれないようにするため止水栓を閉めてください。マイナスドライバーを溝にはめ、きちんと止まるまで回します。

このとき、回した回数は覚えておきましょう。あとで止水栓を開けるときに使います。

止水栓を閉めたら、排水栓の真下にあるワイヤーを接続している金具を外してください。ワイヤーのもう一方は蛇口下につながっているので、反時計回りに回して外します。

その後、新しいパーツを蛇口に差し込み、金属製の金具がついているほうを、水栓の接続部分につなげてください。

すべての作業が終わったら、止水栓を開け、排水栓がきちんと作動するか確認しましょう。異常が改善されていないようなら、再度修理してください。

修理が難しい場合は業者の力を借りて

排水栓は、不具合や故障があっても、掃除とパーツ交換で修理できます。普段から掃除をし、いざというときはパーツ交換で対応しましょう。なお、自分で修理するのが難しい場合は、業者の力を借りてください。

洗面台の中には、複雑なデザインや構造のものもあります。一見ほかの洗面台と同じように見えても、中が複雑で修理しにくいものもあるため、無理は禁物です。洗面台・排水栓・洗面台下を確認し、修理が難しいようなら業者に修理を依頼してください。

まとめ

排水栓は、洗面台の機能の一部であり、3つのタイプがあります。それぞれ特徴や構造が違うため、管理の際はその違いを正しく押さえておくことが大切です。また、排水栓の故障や不具合は、定期的に掃除をすればある程度は予防できます。こまめに掃除する習慣を身につけましょう。

故障した場合、パーツ交換で修理できます。しかし、洗面台によりDIYでの修理が難しいケースもあり、無理に直そうとすると故障が悪化する可能性があるため、ご注意ください。修理が難しそうなら、無理をせず業者の力を借りましょう。不具合や故障がある状態のまま放置しないようにしてください。

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あいち水道職人(愛知水道職人) 0120-492-315

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