水のコラム
洗濯機の水トラブルをチェックする方法
洗濯機にトラブルが起こった場合、原因をどのように調べれば良いのでしょうか。洗濯機に起こる水トラブルには、水漏れや給排水の異常といったものがあります。放っておくと洗濯機が使えなくなったり、床まで水が溢れてしまったりするおそれがあるため、早めの対処が必要です。こちらでは、洗濯機の水トラブルをチェックする方法についてお伝えします。
洗濯機に見られる水のトラブル
洗濯機は精密機器が苦手とする水を扱う機械です。そのため、ほかの家電と比べて故障のリスクが高くなります。洗濯機のトラブルには、主に次のようなものがあります。
・水漏れ
洗濯機のトラブルに多いのが水漏れです。水漏れは、本体の劣化や接続部分のゆるみによって起こります。通常洗濯機の下には洗濯パンがあるため、多少の水漏れであればカバーできます。しかし、大量の水が漏れている場合は床や壁にダメージを与えるおそれがあり、すみやかに対処しなければなりません。洗濯機の寿命は8~10年と言われており、それ以上経つと故障しやすくなります。長く使っている洗濯機の場合は、特に水漏れに注意しましょう。
・給水されない
ほかにも多いのが、給水されなくなるケースです。洗濯機には蛇口からホースを通って水が送られますが、水道や蛇口のトラブルによって給水が滞ることがあります。給水されない場合はまず蛇口をひねり忘れていないか、異常はないか確認しましょう。蛇口をひねっても給水されない場合は、故障を疑ってみてください。
・排水されない
洗濯機から排水されなくなるケースもあります。通常、洗濯槽の水は、洗濯が終わると自動的に排水弁が開いて排出されます。しかし、なんらかの異常が起きると排水がうまくいかなくなり、中に水が溜まってしまうのです。排水されなくなると洗濯機の中から床まで水が溢れてしまうケースもあり、注意が必要です。
水漏れしたときのチェック方法
洗濯機の水漏れが発生した場合は、どこから水が漏れているかを確認する必要があります。乾いたタオルやティッシュで給水蛇口から順番に洗濯機を拭いていき、漏水箇所を確認しましょう。
蛇口やホースを拭いているときにタオルが濡れた場合、蛇口とホースのつなぎ目やホースと洗濯機のつなぎ目がゆるんでいる可能性が高いといえます。ゆるみが原因の場合は、手やドライバーでつなぎ目を回すことで簡単に閉められるため、試してみましょう。ただし、間違ったほうに回すと水が溢れる可能性があるため、お気をつけください。回す際は、先に蛇口を閉めて水が出ないようにしてから行いましょう。
本体付近に漏水箇所がある場合、洗濯機内のパーツや本体が損傷している可能性が高いといえます。本体の故障は自分で対応するのが難しいため、業者に依頼して修理してもらってください。修理費用の相場は10,000~50,000円です。スイッチやセンサーのトラブルであれば料金は安めですが、コントロール基盤に異常が発生した場合、料金は高額になる傾向があります。
給水・排水されないときのチェック方法
給水されないときは、まず蛇口を開け忘れていないか確認しましょう。開けてある場合は、ほかの蛇口もひねってみて水が出るか確認してみてください。ほかの蛇口からも水が出ないなら、水道管自体が凍結していることも考えられます。軽い凍結の場合は、接続部を蒸しタオルで包んだり、給水ホースを外してお湯につけたりすることで直るケースがあります。また、2~3リットルのお湯(50度以下)を洗濯機の中に入れるのも効果的です。凍結の可能性がある場合は試してみましょう。
蛇口が開いており、凍結でもない場合は、給水ホースか蛇口が故障している可能性があります。特に長期間使用している蛇口は劣化により損傷を受けやすいため、古い蛇口を使っている方はよく確認してみてください。また、給水口にゴミや糸が絡まって水が止まるケースもあります。給水口に詰まりがないかも確認してみましょう。
排水されない場合も、排水口部分に異物が詰まっているおそれがあります。ゴミが水の流れを止めていないか調べてみましょう。排水口の詰まりを掃除する際は、まずL字型の部品「エルボ」を取り外します。エルボを外せたら、排水ホースを取り外して排水口の蓋を取ってください。内部には排水トラップと呼ばれる場所があります。ブラシを使って排水トラップに溜まった髪の毛や糸を取り除きましょう。
詰まりを取っても正常に動かない場合、「ソレノイドバルブ」が機能していない可能性があります。ソレノイドバルブとは、電子制御された水の電子弁のことです。こちらは自分で修理するのが難しいため、異常があるようなら業者に修理を依頼しましょう。
まとめ
洗濯機を使用していると、水漏れや給水、排水の異常が起こる場合があります。問題が起こったら、症状に応じて原因をチェックして対処してみてください。水漏れの場合は漏水箇所の確認、給水異常の場合は蛇口のチェック、排水異常の場合は排水口の様子を見るといった方法が有効です。早急に原因を見つけて対処しましょう。