水のコラム

下の階に影響も? マンションのトイレトラブルについて

2019年09月30日  トイレのトラブル


マンションでトイレトラブルに見舞われたとき、気になるのが下の階への影響です。被害を最小限にとどめるには、急いで対処しなければいけません。ただし手続きには適切な順番があり、焦りは禁物です。そこで今回はマンションのトイレトラブルで注意したいことと合わせ、トイレつまりの主な原因や自分でできる対処法をご紹介します。

マンションのトイレトラブルで注意したいこと

マンションのトイレトラブルでは、下の階への影響に注意してください。誰が修理費用を負担するのか、火災保険は適用されるかに関しても確認が不可欠です。

・トイレトラブルが下の階に与える影響
一般に、マンションは1本の配管が上から下までつながっている構造です。各部屋が同じ配管を共有する構造になっており、上階でトイレトラブルが起きると下階に影響するケースは珍しくありません。とくに1階は上階からの負担をすべて受けるため、トイレトラブルの被害が大きくなる傾向です。

よく起きるトイレトラブルは、配管つまりや水漏れです。自室のトイレがつまると、そこから水の流れが悪くなり下階でうまく排水できなくなる場合があります。トラブルに気づいたら、はやめの対処が望まれます。水漏れにより他の部屋まで浸水したときは、被害状況の確認も怠れません。

・トラブル発生時には管理会社へ連絡
実際にトイレトラブルが発生した場合、まず管理会社へ連絡してください。トラブルの原因や被害状況は自己判断せず、担当者に確認作業を一任します。

共有スペースの設備に問題があると、管理会社が責任を問われます。自分で招いたトラブルなら、きちんと責任を負わなければいけません。修理費用は自己負担になるかもしれず、火災保険を適応できるか確かめてください。

慌てて修理業者を呼ぶと自分に責任がなくても代金を請求されることがあるため、気をつけてください。

マンションのトイレがつまる原因

マンションのトイレがつまる主な原因はトイレットペーパーの流し過ぎや固形物の落下であり、戸建ての一般住宅と大きく変わりません。

・トイレットペーパーの流し過ぎでつまることも
大量のトイレットペーパーを流す行為はつまりを引き起こします。トイレットペーパーは水に溶けますが、一度にたくさん流すと便器の排水パイプにつまりやすくなります。水道代を節約するためでも、こまめに流したほうが無難です。

最近はトイレに流せるお掃除シートやペット用トイレ砂が数多く販売されていますが、こちらも水溶性だからと安易に流せばつまりやすくなります。ティッシュはトイレットペーパーに似ているためよく一緒に流されますが、水溶性ではなくトイレをつまらせるので便器に流してはいけません。

・固形物も流してはいけない
固形物も、マンションや戸建てを問わずトイレがつまる原因の代表例です。トイレを使った後、上着やズボンのポケットに入れていた携帯電話を落とすなどの事例も報告されています。筆記道具、トイレの置物、掃除用具、子どものおもちゃなどを落とす事故例もあります。

排水口から見えていれば手を伸ばして拾えますが、排水パイプの奥まで流れてしまうと回収するのは困難です。水に溶けないので、時間が経っても解決しません。専用の道具を使って対処することになりますが、慣れていないと異物をさらに押し込む恐れがあります。うまく除去できるとは限らないため、固形物の落下には気をつけてください。

自分でできるトイレトラブル対処法

水溶性のものが原因でトイレがつまった場合、症状が軽ければ自分で対処できることがあります。

・お湯や洗剤で問題解決
トイレットペーパーを流し過ぎたケースでは、お湯や洗剤を使うと効果的です。お湯の温度は、45~60度が適しています。ゆっくり便器に流し込むと、次第にトイレットペーパーがふやけ溶けやすくなります。熱湯は便器を傷める危険性が高く、使用厳禁です。

重曹(カップ1/4)とお酢(またはクエン酸、カップ1/2)を併用すれば、さらに効果が増します。重曹とお酢(クエン酸)を順々に投入し、お湯を注いで泡立ったら1時間ほど放置してください。重曹とお酢でなく食器用洗剤(100CC)を使うなら、20分くらい放置します。いずれも最後に水やぬるま湯を流し、不具合がなければ作業完了です。

・ラバーカップの使用法
ラバーカップは、つまりトラブルを解消するための専用アイテムです。上述の方法と組み合わせれば、大きな効果を期待できます。

使い方には、コツがあります。使用時には、カップ半分が浸るくらい便器に水をためておいてください。カップを便器にしっかり密着させ、ゆっくり押しつぶします。カップを引くとき強く力を込めるのが、大切なポイントです。適切に使えば、真空状態から生じる吸引力により異物がうまく引き出されます。

これらの方法で解決しないときや固形物が原因のトイレトラブルであれば、無理せず専門業者に修理を依頼してください。

まとめ

マンションはひとつの配管を共有している場合が多く、上階のトイレトラブルは多少なりとも下階に影響を及ぼします。トラブル発生後は、修理業者を呼ぶ前にまず管理会社に連絡しましょう。トイレつまりの多くは、マンションでもトイレットペーパーや固形物が原因で起きています。軽度のつまりトラブルを自分で修復するなら、お湯、洗剤、ラバーカップを使ってみてください。

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あいち水道職人(愛知水道職人) 0120-492-315

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