水のコラム

水漏れの放置は危険!すぐに直した方がいい理由とは?

2021年07月01日  水漏れ修理

蛇口を閉めてもぽたぽたと少量の水がこぼれるけれど、量が少ないから修理はまだいいや…なんて思っていませんか?
目に見える被害が小さくても、実際にはどこまで被害が及んでいるかわからないため、放置することは危険です。

もしかしたら、重大な欠陥が発生している可能性もあります。
今回は水漏れを放置するとどうなるのか、危険性についてご紹介いたします。

水漏れ放置によるリスク

・湿度の上昇

水漏れを放置すると湿度が上昇し、室内の環境が悪化します。湿気だらけの部屋ではダニが発生しやすくなったり、エアコンの効きが悪くなったりするため注意が必要です。

・カビの発生

部屋の湿度が上昇すると、カビが発生するリスクも高くなります。床や壁、天井、家具の裏側やクローゼットの内部など見えにくい場所にまでカビが発生してしまえば、除去するのは容易ではありません。

また、カビはアレルギーを引き起こす危険性もあるうえに、不快な臭いの原因にもなります。カビを発生させないためにも、水漏れは早急に修理する必要があります。

・シロアリの発生

湿気が多い場所にはシロアリが発生するリスクもあります。シロアリは家の柱を食べてしまうため、気づかないうちに家が傾いてしまうことにもなりかねません。シロアリを完全に駆除するには業者に依頼する必要があります。駆除にかかる費用も高額になるため、発生させないようにすることが大切です。

・床材などが剥がれる

水漏れによって室内の湿気が上昇すると、床材や壁・天井のクロスなどが剥がれるリスクもあります。湿気によって仕上げ材の接着剤が剥がれてしまうためです。水漏れを放置する期間が長くなるほど修繕箇所が増えますので、早期に対処することが不可欠です。

・腐食する

水漏れを放置すると、発生したカビが柱を腐らせ、住宅を支える基礎部分まで腐食が進む危険性があります。基礎部分まで腐食してしまうと、修繕するのは容易ではありません。基礎部分に被害が及ぶまで水漏れを放置しないことが大切です。

・家財にも悪影響

水漏れは家財道具にも悪影響を与えます。本棚や食器棚のような木製の家具はカビが生えて傷む可能性も高くなります。家電製品が壊れてしまい、買い換える必要に迫られるかもしれません。

また、水漏れによって家電製品から漏電し、火災が発生するリスクもあります。水漏れが起こりそうな場所の近くに家電製品を置かないようにすることも大切です。

・人体へも悪影響を及ぼしかねない

発生したカビやダニによって室内の空気が汚染され、健康被害が起きる可能性もあります。カビやダニは、シックハウス症候群と呼ばれる様々な健康被害を引き起こす原因の一つといわれています。「毎日なんとなく体調が悪い」という人が、実はカビやダニから悪影響を受けていたという事例も少なくありません。

・水道料金が高額になる

水漏れは目に見えない場所で発生している可能性もあります。たとえわずかな水量であっても、水漏れに気づくまでの期間が長ければ水道料金は高額になってしまいます。水道の使用量が増えていないにもかかわらず水道料金が高額になっていた場合は、水漏れを疑う必要があるでしょう。

・地盤沈下の原因にもなる!?

地中の水道管や給水管から水漏れが発生した場合、地盤沈下の原因になることがあります。水道管や給水管の周辺に空洞ができ、上部の土が空洞部分に落ち込むためです。自宅の駐車場で地盤沈下が起これば、車が空洞にはまってしまったり、ホイールを損傷したりなど様々な被害が起こる可能性があります。

・集合住宅はほかの部屋にも影響を与えかねない

集合住宅で水漏れが起きると、階下や隣の部屋にまで浸水する可能性があります。場合によっては損害賠償が必要になることもあるので注意が必要です。

発見が難しい!?浴室の水漏れについて

・浴室は水漏れしやすい場所?

浴室内には水漏れする可能性の高い箇所がたくさんあります。浴室自体は水に濡れることが前提のため耐水性が高いのですが、配管や部品類はそうとは限りません。配管や部品の経年劣化、緩みや破損によって浴室内でも水漏れが起こる可能性があります。

・浴室で水漏れが起こりやすい場所

浴室で特に水漏れが起こりやすい箇所と、その対処法を紹介します。

<蛇口>
蛇口部分には多くの部品が使われており、どれか一つでも劣化や裂傷が発生すると水漏れに繋がります。水漏れが起きた場合は、まず蛇口のどの部品が原因で水漏れしているのか突き止めなければなりません。
蛇口から水漏れする原因は、主に以下の3つです。

●パッキンの劣化
●ホースやパイプの裂傷
●ナットやボルトなどの緩み

蛇口からの水漏れで最も多い原因がパッキンの劣化です。蛇口と給水管の継ぎ目から水漏れしている場合、ナットが緩んでいることも考えられますが、 まずパッキンが劣化している可能性を疑うべきでしょう。

蛇口からの水漏れには、劣化した部品の交換や緩んだ部品の締め直しなどで対処できます。それでも水漏れが止まらない場合は、蛇口本体の問題だと考えられるため、ホームセンターなどで蛇口を購入して取り替えてください。

購入した蛇口を自分で取り付ける場合は、スマホなどで分解過程を写真に残しておくことをおすすめします。写真があればあとで簡単に組み立て直すことができるためです。

<シャワーヘッド・ホース>
シャワーヘッドやホースも水漏れが起こりやすい箇所です。蛇口と同様に、まず水漏れの原因となる部分を特定する必要があります。

●取り付けの問題(緩みなど)
●シャワーヘッド内部の残留水
●経年劣化や裂傷

シャワーヘッドやホースは自分で取り替える機会も多い部分です。取り替えた際にホースと蛇口のサイズが合っていなかったなどが原因で水漏れが起こることもあります。また、取り付け部分のナットが緩んでいる可能性も考えられるでしょう。その場合は、サイズの合ったホースに取り替える、ナットを締め直すなどで対処可能です。

シャワーヘッド内部の残留水が水漏れの原因であれば、ヘッドを外して中の水を抜けば解決します。その際、ホース内の水も同様に抜いておきましょう。

残留水が原因かどうかは、水漏れしているシャワーヘッドを上向きに置いてみれば分かります。上向きに置いて水漏れが起きないようなら、残留水が原因です。反対に、上向きに置いても水漏れが続くようなら、他の接続部分や蛇口本体の問題と考えられます。

<給湯器>
浴室内に給湯器が取り付けられている場合、水漏れを起こす可能性が高くなります。浴室内の給湯器は浴槽や蛇口と接続されていることが多いため、水漏れが起こりやすくなるのです。給湯器から水漏れが起きる主な原因は以下です。

●浴槽のひび割れなど
●給排水ホースの裂傷
●パッキンなどの劣化
●接続部分の緩み
●安全弁(逃がし弁)の故障

給排水ホースやパッキンなどの部品が劣化して水漏れが起きている場合は、自分で部品を交換して修理することも可能です。しかし、安全弁の故障など「給湯器内部の異常」が原因の場合は、素人の手には負えない可能性があります。

内部の異常を無理に自分で直そうとすれば、余計に事態が悪化することにもなりかねません。まずはメーカーに問い合わせるか、専門業者に修理を依頼することをおすすめします。

<換気扇>
浴室内の換気扇から水漏れする主な原因は以下の2つです。

●雨水
●結露

換気扇周辺の壁面や換気口にヒビが入り、そこから雨水が換気扇内部に入り込んで水漏れすることがあります。ただ、雨水が原因で水漏れすることは稀で、最も多いのは結露による水漏れです。「浴室内を換気する頻度が低い」「換気扇内部の劣化で換気がうまくいっていない」などが原因で、換気扇内に結露が溜まって水漏れが起こります。

換気扇の結露を防ぐには入浴中に換気扇を使用しないこと、入浴後は必ず換気扇を回すことが大切です。浴室の壁にシャワーで冷たい水をかけてから換気すると、より効果的に結露を防ぐことができるでしょう。

また、換気扇をしっかり掃除することも忘れてはいけません。換気扇が汚れたままだと、湿気をうまく逃がせず結露が溜まってしまうため、定期的に掃除を行うようにしましょう。

<浴槽>
頑丈に作られている浴槽も、水漏れする可能性があります。浴槽から水漏れする主な原因は以下の3つです。

●浴槽のひび割れ
●ゴム栓の故障
●給湯器の給排水口の劣化

浴槽から水漏れする原因を突き止めるには、水の減り方を観察することです。浴槽に栓をしても水が全て引くようならゴム栓の故障、どこかで水の減りが止まるようなら浴槽のひび割れか給湯器の問題だと考えられます。

浴槽のひび割れが原因の場合は、市販のシーリング材やパテなどで補修することも可能です。ただし、一時的な解決方法に過ぎませんので、改めて専門業者に修理してもらうことをおすすめします。

ゴム栓が原因の場合は、ゴム栓を交換すれば水漏れは解消されます。給湯器の給排水口が原因で水漏れしている場合は、専門業者に相談のうえ対処してもらう方が確実です。

・お風呂の水漏れは放置しても大丈夫?

お風呂の水漏れは早急に対処する必要があります。浴室自体は耐水性がありますが、部品はそうではありません。そのため、水漏れの放置が原因で設備の劣化が速くなる可能性があるのです。

また、浴室の水漏れを放置すると様々な二次被害が発生します。浴室の湿度が高くなり、慢性的にカビや害虫が発生するリスクも増えます。また、床下に浸水してシロアリやカビの温床になる危険性も無視できません。集合住宅の場合は、階下の部屋に被害が及ぶことも考えられます。

浴室の水漏れを放置したことで修理費用が想像以上に高額になることもあるため、できる限り早く対応するようにしましょう。

蛇口からの水漏れを放置するとどのくらい水道料金は変わる?

蛇口からの水漏れを放置した場合、1ヶ月の水道料金はどれくらい増えるのでしょうか。例として、4人家族の平均的な「水道使用量40㎥」、現在主流である「蛇口の口径20mm」の場合を考えてみます。(※愛知県の水道料金で算出、価格は税込)

●口径20mmの基本料金=1,760円
●40㎥の使用料金=3,784円
●水漏れ分の使用料金(第4区分)=1㎥につき199円

上記の料金を基に、水漏れの状態別に水道料金を計算してみます。

・ぽたぽたと水滴状に落ちる場合

蛇口からぽたぽたと水滴が落ちている状態の水漏れであれば、1日で約0.03㎥(30リットル)の水が漏れていると考えられます。1ヶ月の水漏れは0.93㎥になるため、水道料金としては使用料金185円が増えることになります。

通常の水道料金 5,544円
ぽたぽたと水漏れした場合の水道料金 5,729円

・すーっと流れ続ける場合

蛇口から水がすーっと流れ続ける状態の水漏れであれば、1日に約0.3㎥(300リットル)の水が漏れていると考えられます。1ヶ月の水漏れは9.3㎥になるため、水道料金としては使用料金1,850円が増えることになります。

通常の水道料金 5,544円
すーっと流れ続ける水漏れがあった場合の水道料金 7,394円

・水道代が上がったら「パイロット」を確認しよう

水道使用量が増えていないにもかかわらず水道料金が上がっている場合は、まずパイロットを確認しましょう。パイロットとは水道メータについている銀色の金属部分のことで、水道を使用しているときは回転する仕組みとなっています。

パイロットは蛇口から水が少し垂れる程度でも回転するため、精度の高い確認方法です。家の中で水道を使用していないのにパイロットが回転しているのであれば、水漏れの可能性が非常に高いと考えられます。

・水漏れが起きたら元栓を止めよう

水漏れが起きた時、最初にするべきことは元栓を閉めることです。元栓さえ閉めてしまえば水漏れは止まるため、自分で修理するか、専門業者に依頼するかなども落ち着いて判断することができます。そのためにも、事前に元栓の位置は確認しておくことが大切です。

まとめ

水漏れは最初は少量から始まって次第に悪化していくケースがほとんどです。放置しているうちに被害が拡大してしまい、余計な費用や手間がかかってしまうこともあります。そのため、水漏れは早期に対処することが大切です。

原因によっては自分で修理することも可能ですが、一刻も早く水漏れを止めたい場合は専門業者に依頼するのが確実です。賃貸にお住まいの方が専門業者に依頼する場合は、貸主や管理会社に事前連絡することも忘れないようにしましょう。

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あいち水道職人(愛知水道職人) 0120-492-315

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