水のコラム

冬のトイレはつまりやすい? 予防と対策

2019年11月29日  トイレのトラブル


冬のトイレは、寒さが原因でつまりやすくなります。気温が下がり便器に運ばれる水道管の水が凍ることや、排泄物が冷えて硬くなり流れにくくなる場合があるためです。寒い朝、トイレがつまったら早急に対処しなければならないでしょう。そこで今回は冬にトイレつまりが起きたときの対策をご紹介し、トラブルを避けるための予防策も解説いたします。

凍結で流れが悪くなる

冬場にトイレの流れが悪くなる主な原因は、寒さによる水道管の水の凍結や排泄物の硬化です。

・冬の寒さが招くトイレつまり
冬の寒さが本格化する時期、とくに明け方の冷え込みが厳しいと水道管を流れる水は凍結する傾向にあります。屋外や気温の下がりやすい場所にあるトイレで水が流れない場合、トイレにつながる給水管のどこかで凍結トラブルが起きているかもしれません。排水管の水が凍ったときにも、便器からスムーズに水を流せなくなるケースが見られます。

冬の寒さに影響を受けるのは、水道管の水だけではありません。便器に流した排泄物も、凍るほどの冷たい水のなかでは硬さを増します。普段より硬くなった排泄物は、それだけ排水管につまりやすくなります。冬の朝、トイレットペーパーを大して流していないのにトイレがつまり気味の場合、水道管の水や排泄物によるトラブルを疑ってみてください。

・配水パイプの凍結は破損の危険あり
トイレの給水管や排水管が凍ると、つまりの原因になるだけでなく配水パイプ自体が破損する危険もあります。水が凍って容積を増すと、配水パイプが受ける負担は大きくなるためです。パイプの接続部分やパッキンに傷みが生じ、あるいはパイプ本体が破裂するとトイレつまりから水漏れトラブルに発展する可能性は否定できません。

ただ最近の水回り設備では冬の寒さに備えた工夫がいろいろ施され、トイレでも外気に触れる場所の配水パイプが破損するケースは減りました。それでも、注意したいのがウォシュレットの凍結です。室内に設置する器具でも給水管や内蔵部品は凍結による劣化を招きやすく、凍結防止策は必要と考えられています。

凍結を解消するには?

凍結によりトイレがつまっている場合、室内や配水パイプを温めることではやめのトラブル解消を見込めます。

・まず原因を確認
トイレで凍結トラブルに見舞われたら、まず原因をある程度まで特定しましょう。タンクのレバーを操作しても水が出なければ、給水管の水が凍っていると見なせます。排水できても普段より便器から流れにくい場合、排水管のなかで水が凍るか排泄物が硬くなっていると考えられます。

・給水管の凍結
給水管が凍結している場合、カイロをあてて温めるかタオルを巻いたうえにお湯を少しずつかけると効果的です。お湯を使うなら、45~55度くらいに温めましょう。時間がなくても、熱湯を直接かけるのは給水パイプを破裂させる危険があるので避けてください。給水管の場所によっては、ドライヤーでも温められるかもしれません。その場合、急激な温度変化で設備を傷めないように気をつけてください。

・排水管の凍結
排水管は便器から床下へと伸びるため、カイロやドライヤーで温めるのは困難です。室内を温めるとともに排水管にお湯を流すことで、トラブル解消を促しましょう。寒さで硬くなった排泄物がつまっている場合も40度くらいのお湯を流すことで柔らかく戻り、溶けやすくなります。いずれも時間はかかりますが、焦りは禁物です。熱湯は、排水管だけでなく便器も傷めますので流してはいけません。

自然解凍は、水回り設備にもっともダメージがないといわれる方法です。別のトイレを使用できるなど復旧を急がないなら、気温が上昇し水が溶けるまで待つのが無難でしょう。

予防を心がけよう

トイレが凍結すると、解消するまでに一定の時間がかかります。解決を急ぐと器具を傷める恐れもあるため、日頃から凍結予防を心がけることが大切です。

・基本は水抜き
凍結予防の基本となるのは、水抜きです。従来は止水栓を閉めてトイレへの給水を止め、トイレに残った水を流しきる方法がとられました。最近はトイレの種類によって水抜きの方法は異なるので、説明書にしたがって作業してください。元栓を閉めるだけでは十分でなく、ボタンやレバーを操作して配水管やタンクの水まで一通り抜いておく必要があります。

・給水管や便器を保温
トイレの水抜きとともに効果のある予防策が、給水管や便器の保温です。給水管には、凍結防止ヒーターを直接巻きつける方法があります。便器にヒーター機能がある場合、できるだけ電源を入れておくと凍結防止に役立つでしょう。ただ電気系統は火災発生につながる危険があるので、くれぐれも注意してください。

・凍結防止剤
きちんとトイレを水抜きしても、便器の底には水がたまります。これは、虫や悪臭の侵入を防ぐための封水です。あえて取り除く必要はありませんが、凍るとトイレを破損させるかもしれません。封水の凍結が心配なときには、市販の凍結防止剤を投入しましょう。

トイレの凍結トラブルで何かお困りの際には弊社がご相談にあずかります。江南市や大府市など幅広いエリアで対応しています。年中無休ですので、いつでも遠慮なくご連絡ください。

まとめ

冬のトイレでは、給水管と排水管のいずれが凍結しても水の流れは悪くなります。寒さで硬くなった排泄物が、排水管をつまらせる事態も起こります。そんな場合、多少の時間をかけて水や排泄物が解凍するのを待たなくてはいけません。朝の忙しいときトラブルに見舞われたくないなら、冬にはトイレの凍結防止に努めたほうがよいでしょう。凍結トラブルでお悩みがあれば、お気軽にあいち水道職人までご相談ください。

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あいち水道職人(愛知水道職人) 0120-492-315

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