水のコラム

止水栓って交換するときがあるの?交換方法と注意点

2020年02月04日  水のトラブル

キッチンやトイレ、洗面所などの水回りの設備には、「止水栓」と呼ばれる重要な機構が設けられています。止水栓が機能しなくなると、水漏れや水量の調整ができないなどの不具合が生じるかもしれません。そこで今回は、万が一のときに止水栓をご自身で交換する方法をご紹介します。もし少しでも難しいと感じたら、専門業者へ依頼しましょう。

止水栓の役割

普段あまり意識することのない止水栓ですが、水回りの設備には欠かせない役割を担っています。以下では、止水栓の3つの役割をご紹介します。これを機会に、ご自宅のどこに止水栓があるか確認してみてはいかがでしょうか。

・工事やメンテナンス時の水漏れを防止
止水栓のもっとも基本的な役割が、工事やメンテナンス時の水漏れを防止することです。水道設備は利用頻度が高いため、定期的なメンテナンスが必要です。故障による器具の交換も行います。

作業中は、水漏れが発生しないよう水の流れを止めなければなりません。元栓を閉めれば水は流れなくなりますが、作業箇所以外の蛇口も使えなくなり利便性が大きく下がります。

止水栓を活用すると、修理や交換の必要な設備のみの給水を止めることができます。長時間の作業になればなるほど、止水栓が大きな効果を発揮するでしょう。

・水漏れが発生した際の応急処置
水漏れが発生した際、すぐに対応できるのがベストですが、知識や工具がない、修理業者の到着まで時間がかかるなど、対応まで時間がかかるケースも珍しくありません。元栓を閉めれば水漏れも止まりますが、前述の理由から躊躇する方も多いでしょう。

水漏れの箇所が特定できれば、止水栓を操作するだけで修理業者が到着するまでの応急処置が可能です。水漏れは、周辺の家具や床に被害を及ぼすこともあるため、止水栓の役割は大きいといえます。

・水圧を調整する役割
止水栓には、シャワーやキッチンの蛇口などの水圧を調整する役割もあります。水圧が強い・弱いと感じたら、付近の止水栓を確認しましょう。ハンドル式とマイナスドライバーを差し込めるドライバー式がありますが、調整方法は両者変わりません。時計回りに回すと水圧が弱くなり、反時計回りに回すと強くなります。水圧に違和感を覚えたら試してみてください。

止水栓の交換方法

止水栓が経年劣化や故障により機能しなくなった場合、はやめに交換する必要があります。手順を理解しておけば、ご自身でも交換が可能なため、ここでは止水栓の交換方法をご紹介します。

なお、止水栓には床から伸びている給水管に取り付けるストレート止水栓と、壁から伸びている給水管に接続するアングル止水栓がありますが、交換方法は変わりません。キッチン・トイレ・洗面所など、場所による違いもほとんどないと考えてください。

・準備する道具
止水栓を交換する際は、下記の道具をそろえておくと安心です。ホームセンターや100円ショップで手に入るため、この機会に準備しておきましょう。

・新しい止水栓(ハンドル式がおすすめ)
・パッキン×3
・モンキーレンチ
・パイプレンチ
・ピックアップツール
・シールテープ

水道関連の工事にはウォーターポンプフライヤーが使われることもありますが、止水栓のメッキ部分を傷付けてしまう可能性があるのでおすすめできません。

・交換の手順
止水栓の具体的な交換手順は以下の通りです。

1.元栓を閉める
まずは、水漏れを防ぐために元栓を閉めます。閉めた後で、家中の蛇口から水が出ないことを確認したら作業開始です。

2.モンキーレンチを使用してナットをゆるめる
止水栓と給水パイプをつなぐナットを、モンキーレンチで反時計回りに回してゆるめます。パイプ内には水が残っている可能性があるため、床にタオルや雑巾を準備すると良いでしょう。

3.ナットを取り外したら、古い止水栓を外す
ナットを取り外したら、古い止水栓を反時計回りに回して取り外します。この際、床や壁から伸びている給水管が一緒に回らないよう、給水管を固定しながら回しましょう。

4.給水管にシールテープを巻き、新しい止水栓を取り付ける
給水管にシールテープを巻きなおし、反対の手順で新しい止水栓を取り付けます。最初は手で回し、ある程度固定してからモンキーレンチを使用するとスムーズに作業できます。

5.給水パイプを取り付け、止水栓のハンドルを開く
給水パイプと止水栓をナットでつなぎ、止水栓のハンドルを開いて水漏れがないか確認しましょう。止水栓のハンドルを少しずつ開くのがポイントです。

自分で無理なら業者に頼もう
止水栓の交換は、工具を準備し手順を理解すればご自分でも可能です。しかし、決して手順が簡単とはいえず、不安を覚える方も少なくないでしょう。給水管の固定がゆるんでしまうと、床下で作業しなければならないなど、余計な工程が生まれます。

水道のメンテナンスを経験したことのない方や、作業に自信のない方は、専門業者へ速やかに依頼するのがおすすめです。

まとめ

あいち水道職人では、止水栓の交換も含めたあらゆる水回りのトラブルに対応しています。お電話1本で水道修理のプロがご自宅まで伺います。東海市・大府市・知多市にお住いの方は、ぜひご利用ください。

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あいち水道職人(愛知水道職人) 0120-492-315

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