水のコラム
給湯器はお手入れと定期メンテナンスが大切
給湯器は、いつでもお湯が使える便利なアイテム。これひとつで、寒い冬場も温かいお風呂に入れます。できるだけ故障は避けたいところであり、こまめなお手入れや保守点検・定期メンテナンスは怠れません。
今回は、簡単に実践できる給湯器の掃除方法や定期メンテナンスのチェックポイント、また専門業者による保守点検の必要性や修理時の注意点をご紹介します。
給湯器のお掃除方法
給湯器を日常的に掃除するときは、簡単な方法だけで十分です。こまめなチェックを心がけると、汚れを見落としにくくなりトラブル回避にもつながります。
・日頃の掃除方法
給湯器の清掃場所は、主に本体の外側・フィルター・配管部分の3カ所です。実際にお手入れするタイミングと具体的な掃除の方法は、場所ごとに異なります。
本体の外側は、基本的に汚れが目についたら拭くようにします。普段は、水拭きとから拭きだけで問題ありません。なかなか掃除できず汚れがひどくなったときは、中性洗剤を使いましょう。最初に中性洗剤を薄めた水で汚れを落とし、その後に通常の水拭きとから拭きという順番です。
フィルターは、ゴミがたまっていたら水洗いです。本体から取り外し、ゴミや汚れを水でよく洗い流します。その後、よく乾かしたら元に戻して作業完了です。
配管部分は、ほこりや汚れがついていたら取り除くように心がけましょう。
・清掃後の基本的なチェックポイント
一通り掃除が済んだら、全体がきれいになったかの点検です。まだ汚れていたら、残さず掃除します。
取り外した部品があれば、きちんと戻っているかしっかり確認してください。同時に、清掃後しばらくは不具合が出ないか気をつけていると何かトラブルが起きたとき発見しやすくなります。
給湯器の掃除では、必要以上に分解しないことも大切です。専門的な知識のないまま安易に部品を取り外すと、給湯器本体が故障する原因になります。トラブル回避のため、作業前には使用説明書にも目を通しておくと安心です。
給湯器は保守点検・定期メンテナンスも大切
給湯器は毎日のように使用するため、定期的なメンテナンスや安全チェックとともに専門業者による保守点検が重要です。
・定期的なメンテナンスや安全チェックの方法
給湯器に問題が生じてないか自分で調べる場合は、本体・排気口・配管の状態、運転時の様子、ならびに給湯器周辺の状況をチェックします。とくに目を向けたい確認項目は、以下のとおりです。
・本体:変形、あるいは破損していないか確認
・排気口:周囲に黒いすすが付着していないか確認
・配管:接続部分が緩んでいないか確認
・運転時:異音や異臭がないか確認
・給湯器周辺:水漏れがないか確認
給湯器のメンテナンスや安全チェックは、定期的に実施すると不具合が見つかったとき速やかな対処が可能です。安全チェックで少しでも異常を感じたときは、すぐ専門業者に連絡しましょう。実際、プロの目を通したチェックにより大きな事故を防げたケースは少なくありません。
・保守点検は専門業者に依頼
近年、家庭用の給湯器はガスや電気を使っているタイプが主流になっているため、安全面を考えると専門業者による保守点検が望まれます。現在は、新たに給湯器を設置した場合、安全利用を目的に10年ごとの法定点検が義務付けられています。
さらに2009年以降に購入した場合、規定の時期を迎えると業者から法定点検の案内が送られます。給湯器の耐用年数は、一般的に10年ほどです。日頃からお手入れを欠かさず大事に使っていても、業者から案内が届いたら必ず保守点検を受けておきましょう。
給湯器が水漏れを起こすことも
水道の蛇口や配水管だけでなく、給湯器でも水漏れトラブルは多くみられます。症状によっては修理交換も必要になるので、適切に対処するためにも水漏れの原因や放置したときの危険性を理解しておく必要があります。
・水漏れの主要原因
給湯器が水漏れする主な原因は、「経年劣化」と「整備不良」です。毎日、何度も給湯器を使い続ければ7年ぐらいで各所の部品は傷んでくるため、いつ水漏れしても不思議ではありません。経年劣化による水漏れは部品や給湯器本体が寿命を迎えたと考えて、修理や買い替えを検討してください。
それに対し、設置したばかりの給湯器が水漏れした場合は整備不良の可能性が高いと考えられます。器具を取り付けるとき、配水管がきちんと接続されていなかったのかもしれません。
通常、整備不良による水漏れは無料で修理してもらえます。修理費用は気にせず、すぐ設置業者に連絡して確認してもらいましょう。
・水漏れの危険性と対処法
給湯器の水漏れは、そのまま放置すると不完全燃焼を起こす事態が想定されます。その際、一酸化炭素が発生するため危険です。一酸化炭素は無味無臭であり、室内に流出しても簡単には気付けません。水漏れが見つかったら、すぐに給湯器の使用を中止してください。
給湯器が水漏れした際、修理は必ず専門業者に依頼しましょう。賃貸物件であれば大家さんか管理会社に、分譲マンションや一戸建ての場合には給湯器を買ったお店に連絡を。給湯器の修理はガスや石油が関わってくるので、自分で修理できると思っても手を出すことは遠慮してください。
給湯器は、1日のうちで何度も使うものだけに、掃除とメンテナンスは欠かせません。日頃から適切な方法で丁寧に掃除するとともに、定期的なメンテナンスや保守点検も怠らないようにしましょう。今回ここで紹介した各種の情報を参考に、できるだけ快適に給湯器を使い続けてください。
万が一給湯器が原因で水漏れが起こってしまった場合は、水道職人が対応致します。お困りの際は、お気軽にご相談ください。