水のコラム
自家製消毒液の作り方と注意点
新型コロナウイルス感染症の流行を受けて、手指や身近なアイテムの消毒の必要性が高まっています。市販の消毒液が不足している地域もあるようです。消毒液は、エタノールや次亜塩素酸ナトリウムを準備できれば、各ご家庭でも簡単に作ることができます。
今回は、自家製消毒液の作り方や使用上の注意点をご紹介します。
家庭でできるウイルス対策
新型コロナウイルスをはじめとした、ウイルスを広めないためには、各家庭でのウイルス対策が欠かせません。とくに、さまざまな物に触れる機会のある手指や、多くの人が使用する食器や家具類は消毒の必要性が高まっています。こちらでは、それぞれのウイルス対策をご紹介します。
・手指のウイルス対策
手指のウイルス対策の基本は「手洗い」です。ドアノブや電車のつり革など、ウイルスは日常のさまざまなシーンにひそんでいます。手指についたウイルスを取り除くには、外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前などにこまめに手を洗いましょう。以下では厚生労働省で推奨している手洗いの方法をご紹介します。
1.流水で手を濡らした後、石鹸をつけて手のひらをよくこする
2.手の甲を伸ばすようにこすり洗いをする
3.石鹸が浸透するよう指先や爪の間を念入りにこする
4.指の間や手のひらを洗う
5.手首まで洗う
6.十分に水で流し、タオルやペーパータオルで水気をふき取る
・食器や家具類のウイルス対策
食器や家具類のウイルス対策には、熱湯や塩素系漂白剤が効果的です。熱湯は80℃以上のものを使用し、食器を10分間浸しましょう。塩素系漂白剤の場合は、水で希釈してから使用するのが一般的です。完成した消毒液を布巾やキッチンペーパーにしみ込ませてから食器や家具類を拭きましょう。
簡単に作ることができる自家製消毒液の作り方
材料を準備できれば、各ご家庭でも比較的簡単に消毒液を作ることができます。こちらでは、自家製消毒液の作り方をご紹介します。消毒液が購入できなくてお困りの際は、ぜひご活用ください。
・エタノール消毒液の作り方
エタノール消毒液に必要な材料は、エタノール原液と水です。これらをスプレーボトルや保管容器に入れて混ぜ合わせます。
無水エタノールの場合は、水100mlに対して400mlの割合で混ぜ合わせましょう。エタノール(局法品)の場合は、含有するエタノール濃度が異なるため、水85mlに対して415mlの分量が適切です。
・次亜塩素酸ナトリウム消毒液の作り方
次亜塩素酸ナトリウム消毒液を作る場合は、原液を0.05%以上の濃度に希釈するのが一般的です。推奨されている水との比率は、メーカーや製品ごとに異なります。パッケージの表示や公式サイトを確認したうえで作りましょう。
消毒液の有効な使い方
自家製消毒液の使い方は、スプレーするか布やキッチンペーパーにしみ込ませる方法が一般的です。こちらでは、手指と食器や家具類の消毒に分けて、効果的な使い方をご紹介します。
・手指の消毒
手指の消毒にはエタノール消毒液を使用するのが一般的です。手のひらに適量噴射したら、消毒液を手のひらや甲、指の間など全体に馴染ませましょう。手洗いと組み合わせる場合は、手洗い後、水気を拭き取ってからエタノール消毒液を使用してください。水気が残っていると、消毒液が薄まってしまいます。
ただし、手洗いだけでも十分なウイルス対策が期待できるため、エタノール消毒液が体質に合わない場合は無理に使用する必要はりません。
・食器や家具類の消毒
食器や家具類のウイルス対策には、次亜塩素酸ナトリウム消毒液を使用します。口から摂取すると有害となる可能性があるため、布巾やキッチンペーパーにしみ込ませて使いましょう。
次亜塩素酸ナトリウム消毒液をしみ込ませたら、垂れないようしぼってから食器や家具類をまんべんなく拭きます。拭き取りが完了したら、仕上げに水拭きするのがおすすめです。
自家製消毒液を使用する際の注意点
自家製消毒液を使用する場合は、エタノールや次亜塩素酸ナトリウムの特徴を踏まえる必要があります。こちらでは、自家製消毒液を使用する際の注意点をご紹介します。
・エタノール消毒液を使用するときの注意点
エタノールは燃えやすい特徴をもっています。水で希釈した消毒液であっても火気に近づけてはいけません。また、液体のエタノールは揮発性のため、使用の際は換気を行いましょう。使っていないときは容器のフタを閉めておくことも大切です。
エタノールは、皮革製品やニスを塗った家具を変質させる可能性があります。これらの物への消毒液の使用は避け、基本的には手指の消毒に使用するのが安心です。
・次亜塩素酸ナトリウム消毒液を使用するときの注意点
次亜塩素酸ナトリウムはアルカリ性のため、希釈した消毒液でも手指に使用してはいけません。食器や家具類への使用を徹底しましょう。使用中はエタノールと同様換気を行い、変色や腐食の可能性のある金属製品や繊維製品には使用しないよう心がけてください。
また、次亜塩素酸ナトリウムは他の薬品と混ざると有毒ガスを発生させます。水以外のものと混ぜ合わせないようにしましょう。
まとめ
市販の消毒液を入手できない場合は、材料さえ用意できれば各ご家庭で作ることができます。ただし、いずれの消毒液も使用上の注意点や容量を守ることが大切です。
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