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水のコラム

油は水道に流しても大丈夫?水道に捨てる問題や適切な処理方法とは

2021年06月10日  水道について【豆知識】

料理などで油を使った際、処理方法はどうしていますか?
学校の家庭科の授業などで、そのまま油を水道に流してはいけないと聞いたことがある方もおられるかもしれませんが、実際には油を水道に流してしまった経験がある人は多いようです。
適切な処理をしないと、水道に悪影響を及ぼすことがありますので、油はきちんと処理しましょう。
今回は油を水道に流す問題についてご紹介いたします。

水道に油を流すとどうなる?

・家庭への影響

水道に油を流すと、家庭の排水口が詰まりやすくなってしまいます。
実は、家庭の排水口が詰まる原因で一番多いのが油であるといわれているのです。
排水口から続く水道管内に付着した油は、冷えると固まります。
そこに食材カスや洗剤が付着して固まりが大きくなり、水の流れを止めてしまうのが原因です。

また、「油を直接流さなければ大丈夫」というわけでもありません。
揚げ物などで大量に使用した場合、きちんと処理したつもりでもフライパン・食器などに油脂が残っています。
微量の油脂も積み重なれば排水口の詰まりの原因になってしまうので、注意が必要です。

・環境への影響

各家庭から排出された水は、下水処理場でキレイにされてから河川に放流されるのが一般的です。
そのため、各家庭が水道に油を流してしまうと、下水処理の負担が増えてしまいます。

また、環境汚染も深刻な問題です。
下水処理設備が整っていない地域では、家庭の排水は排水口から排水管を通って直接川や海に流れ込むため、水質の低下を招いてしまいます。
油を流すことは、河川や海の生き物の生命を脅かすことにもなるのです。

環境庁の生活雑排水対策推進指導指針によれば、使用済みの天ぷら油20mlを流すと、魚が住める水質に戻すためにはバスタブ(300L)20杯分のキレイな水が必要とされています。
環境保全のためにも、少量の脂でもキッチンペーパーで拭き取るなどの対策をするようにしましょう。

適切な油の処理方法

・油は何ゴミ?

油は可燃ゴミとして捨てることができます。
ただし、油を液体のまま捨てることはできません。
適切な油の処理方法を後述しますので、参考にしてください。

油をゴミとして処理する場合、自治体によって取り扱いが異なる場合もあります。
地域のゴミ回収ルールを事前に確認したうえで、適切に捨てるようにしましょう。
 
 

・回収の依頼

自治体によっては、油を資源として再利用するためにリサイクル回収してくれるところもあります。
使用済み油はバイオディーゼル燃料などに再資源化ができるため、実施している自治体にお住いの場合は、回収を依頼することで環境保全活動にもつながるでしょう。

また、リサイクル回収することは可燃ゴミの減少にもつながるため、リサイクル回収を実施する自治体も増えてきています。

実施している自治体によって回収方法は異なりますので、自治体のホームページなどで調べてみると良いでしょう。
 
 

・新聞紙を使う

油の処理方法として最も一般的なのが、新聞紙に吸わせて可燃ゴミとして処分する方法です。
新聞紙に吸わせるのは、油の温度が低くなってからにしましょう。
油の温度が高いと、自然発火する恐れもあります。
 
 

・牛乳パックを使う

牛乳パックを使う処理方法を実践されている方も多いようです。
以下の手順で処理できます。

1.空の牛乳パックに新聞紙やキッチンペーパーを丸めて詰める
2.油を冷ましてから注ぎ、吸収させる
3.牛乳パックの口を粘着テープなどでしっかりと密閉する
4.可燃ゴミとして捨てる

新聞紙やキッチンペーパーの代わりに古い衣服の切れ端などを使用しても問題ありません。
ただ、この方法も自然発火に注意する必要があります。
気温の高い時期に行う場合は、中に詰める紙や布を水で濡らしておくようにしましょう。
 
 

・固めて捨てる

油の処理方法として最もお手軽なのが、市販の凝固剤で油を固めてしまう方法です。
油がまだ熱いうちに凝固剤を入れてよく混ぜておくと、1時間ほどで油が固まります。
あとは、固まった油を取り出して「可燃ゴミ」として捨てれば完了です。

また、凝固剤の代わりに片栗粉を使用することもできます。
まだ油が熱いうちに、油と同量の片栗粉を入れて混ぜておくだけです。
凝固剤ほど固くはなりませんが、どろっとした状態にまでは固めることができます。

一度で捨てるのはもったいない!?油の利用方法を見直そう

・油は再利用できる!

再利用の目安は2~4回です。
それ以上の再利用は健康を害する恐れがありますので、避けた方が良いでしょう。

また、1回だけしか使っていない油であっても、長期間放置していると油が酸化してしまう可能性があります。
1度使った油は、なるべく早く再利用するようにしましょう。
 
 

・油を再利用する方法

油を再利用する際の大事なポイントは、「使用後の油をキレイな状態にしておくこと」「できるだけ空気に触れさせないこと」の2点です。
まず、以下のものを用意してください。

・網じゃくし(できるだけ網目が細かいもの)
・油濾し紙(コーヒーフィルター、キッチンペーパー等でも可)
・濾し器
・保存容器

続いて、以下の手順で油をキレイにします。

1.揚げ物が終わったら、油が熱いうちに網じゃくしで揚げカスをすべてすくい取る
2.保存容器に濾し器をセットする
3.濾し器の上に油濾し紙(コーヒーフィルター、キッチンペーパー)をセットし、油を注いで濾す

使用済みの油を鍋の中にそのまま放置するのはおすすめしません。
酸化を促進させてしまうため、必ず容器に移し替えて保存するようにしましょう。

また、油をキレイにする際、揚げカスを一か所にまとめておくと発火することもありますので
注意が必要です。
また、油が冷えると粘度が高くなって濾しにくくなるため、油を濾す際は温かいうちに行うのも大事なポイントといえます。
 
 

・油を捨てる目安は?

「もう再利用できない」と判断して捨てる時は、色・粘度・匂いを目安にします。
油が以下のような状態になっている場合は、再利用せずに捨てるようにしましょう。

・使用前の油よりも色が濃い(茶色っぽい)
・温度が低いときの粘りが強い
・加熱したときに生臭いなど、不快な匂いがする
・加熱したときに小さな泡が食材が見えなくなるほど広がり、しかも消えにくい
・180度前後になると煙が出てくる(通常、油は230〜240度くらいまで煙が出ない)
 
 

・保存に関する注意点

使用済みの油は、密閉して冷暗所で保存するのがポイントです。
油は光や空気に触れることで酸化してしまいます。
酸化を防ぐためには、フタをした容器に入れて冷蔵庫やシンク・コンロ下の収納部分などで保存するようにしましょう。

保存容器には、酸化を防げる「ホーロー」などの専用容器がおすすめです。
ご家庭に専用容器がない場合は、瓶で代用可能です。

瓶を使用する場合は、必ず耐熱性のものを使用するようにしてください。
耐熱性ではないビンだと、油の熱で割れてしまう可能性があります。
また、瓶はフタで密閉し、表面にアルミホイルを巻くなどして空気や光を遮断しておくとベストです。
 
 

・酸化した油は使わないこと

「たかが油を保存するだけで、こんなに注意深くしないといけないのか」と思われるかもしれません。
しかし、古くなって酸化した油は健康を害する恐れがあるため、油の再利用には注意が必要なのです。

酸化した油が原因で胸焼けや吐き気を感じたり、お腹を下してしまったり、場合によっては食中毒を引き起こしたりすることもあります。

人間の体内には毒素の分解機能があるため、酸化した油を少し摂取したくらいではすぐに影響が出ない場合も多いです。
しかし、長期にわたって多量に摂取すれば、内臓への負担も大きくなるうえにさまざまな病気の原因となる可能性もあります。

そのため、油を再利用する場合は使用後の油の処理や保存を注意深く行い、油を良い状態に保っておく必要があるのです。
そして、酸化してしまった油は決して使わないようにしましょう。

もし油を水道に流してしまったら

・油つまりかもしれない症状

油つまりかもしれない症状には、以下のようなものがあります。

・ゴボゴボと異音がする
・水の流れるスピードが遅くなっている
・水が逆流する

このような症状が見られる場合、キッチンの排水口でつまりが発生している可能性が高いといえます。
また、油を流すことでトイレがつまることもあるので注意が必要です。

通常の住宅の排水設備は、トイレ・キッチンなどの排水管が床下で合流し、1本の排水管につなげられています。
そして、その排水管が屋外の排水桝(はいすいます)と接続されるという構造です。

油を流した段階では油の温度がまだ高いので、キッチンの排水口付近ではつまらないことがあります。
その場合、少し流れていった先の排水管(トイレ付近)や排水桝で冷えて固まり、トイレのつまりを起こすことがあるのです。

トイレつまりの原因がキッチンで流した油かどうかを調べたいときは、排水桝の蓋を開けて確認してみましょう。
「水が濁っている」「悪臭が漂っている」などの場合は、油が原因でトイレつまりを起こしている可能性が高いといえます。
 
 

・油つまりを起こした際の対処法

<お湯とタオル>
軽い油つまりであれば、お湯とタオルを使って以下の手順で解消できます。

1.キッチンの排水口にタオルを詰める
2.シンクに5〜60度のお湯を溜める
3.タオルを外してお湯を一気に流し込む

この時、決してタオルが流れていかないように注意してください。
また、熱湯の使用はパイプを傷めてしまうため避けるようにしましょう。
 
 
<ペットボトル>
水をシンクに溜めた状態でフタを外したペットボトルの口を排水口に入れ、側面を押す・戻すを繰り返してください。
数回繰り返すと、水圧で油汚れが剥がれ落ちて浮いてきます。
 
 
<ラバーカップ>
ペットボトルよりも強力なのがラバーカップ(すっぽん)を使う方法です。
以下の手順で行います。

1.ゴム部分がつかるくらいの水をシンクに溜める
2.密着させたままゆっくり押して、スッと引く
3.水が減ったら水を足して「2」を繰り返す

ある程度繰り返してもつまりが解消されない場合は、専門業者に相談するようにしてください。
 
 
<重曹とクエン酸>
「面倒くさい作業が嫌い」「水道にパイプクリーナーなどの薬品を流すのは嫌だ」という方には、重曹とクエン酸を使う方法がおすすめです。
重曹とクエン酸の化学反応で発生する炭酸の泡には、油汚れの除去効果があります。

1.排水口に重曹をふりかける
2.その上からクエン酸(重曹の量の半分)をふりかける
3.ゆっくりお湯をかけ、泡の発生を確認したら10分〜15分放置する
4.お湯で流す

以上の手順で簡単に油つまりを解消できます。
ただし、パイプクリーナーと比べると効果は落ちてしまうため、軽いつまりの場合のみ有効な手段といえるでしょう。
 
 

・無理に自分で直そうとしない

油つまりの解消には高圧洗浄が必要な場合もあります。
自力で直すのが難しい場合は、無理に自分で直そうとせずに専門業者に相談するようにしましょう。

高圧洗浄は、基本的に業者が行う方法です。
家庭用の高圧洗浄機で行うこともできますが、あまりおすすめできません。
それは以下の理由によります。

・家庭用高圧洗浄機では、威力・可動範囲に限界がある
・油つまりの原因箇所を突き止めるのは、専門業者でなければ難しい

一般販売されるような家庭用高圧洗浄機は可動範囲に限界があるため、5m以上先でつまりが生じていた場合、つまりを100%解消することはできません。
「どこで・どの程度つまっているのか」を具体的に突き止め、水道管の深い部分まで徹底的に洗浄するには、専門業者の技術・知識が必要になります。

油の処理についてのまとめ

つい面倒くさくなってそのまま流してしまいがちな油ですが、軽視していると油つまりを引き起こし、さらに被害が深刻になってしまいます。
適切な処理をして油を処分することで、油つまりを防げるだけでなく環境保全にもつながります。

また、油つまりが起きたときに自分で直すのも一つの方法ですが、速やかに専門業者に相談すれば余計な手間・コストを減らすこともできます。
油つまりがひどい場合は、自力でなんとかしようとせずに専門業者を利用することもご検討ください。

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