安心して修理を頼むには？市指定給水装置工事事業者とは

水のコラム

2021年10月04日水道修理業者

昼夜を問わず急に発生する水回りのトラブルにおいて、修理業者選びは大切なポイントです。
一刻でも早く直したい心理につけ込んで法外に高い料金を請求する「ぼったくり業者」や十分な技術のない業者による被害は後を絶ちません。

そこで今回は、急なトラブルでも安心して修理を依頼するための水道修理業者選びについて詳しく見てみましょう。

1 水回りの修理に関する制度や資格
2 修理業者選びのポイントは
3 修理業者選びに悩んだらあいち水道職人へ

水回りの修理に関する制度や資格

水回りの修理業者には、自治体による指定制度や技術を保証する資格があります。
ここでは、修理依頼の参考にしたい制度や資格について見てみましょう。

・市指定給水装置工事事業者

市指定給水装置工事事業者とは、一定の資格を持った従業員が在籍し、適切な給水装置工事に必要となる機器を有していて、不正行為の恐れといった欠格要件に当てはまらないといった条件を満たした業者のことです。

給水装置工事を適正に行うと認められた業者のみが、市町村の水道局から指定を受け「市指定工事店」「水道局指定店」を名乗れます。
「給水装置」とは、道路下に埋設されている配水管から住居の蛇口までの間にある、給水管や用具のことです。
具体的には、給水管と蛇口の他に、止水栓、水道メーターなどが該当します。

・市指定排水設備工事店

市指定排水設備工事店とは、一定の資格を持った従業員が在籍し、適切な排水設備工事に必要となる機器を有していて、不正行為の恐れといった欠格要件に当てはまらないといった条件を満たした業者のことです。

排水設備工事を適正に行うと認められた業者のみが、市町村の水道局から指定を受け「市指定工事店」「水道局指定店」を名乗れます。
「排水設備」とは、トイレや台所など住居の排水口から公共の下水道汚水枡までの排水設備です。
自治体によっては、この指定業者のみがトイレの水洗化などの排水設備工事ができると定められています。

・給水装置工事主任技術者

水道局の指定業者には、この給水装置工事主任技術者資格を持った従業員が在籍していなければなりません。
この資格は国家資格であり、3年以上の実務経験があって初めて受験資格を与えられます。
工事の知識や経験はもちろん、公衆衛生や水道行政などあらゆる知識が必要になる資格です。

・下水道排水設備工事責任技術者

上記「給水装置工事主任技術者」同様に、下水道に関する資格で、公益社団法人日本下水道協会が実施するものです。
排水設備工事の設計から実施までを管理するために必要な資格で、指定工事店にはこの資格を持つ従業員の在籍が必要となります。
水道に関する知識のほか、排水設備に関する法令や手続き、設計や施工・維持管理などの知識が必要です。

修理業者選びのポイントは

・市指定の指定工事店であること

指定工事店ならば、一定の知識や経験を持っているため、適切な工事ができます。
蛇口の交換やパッキン交換ならば、資格を持たない非指定店でも行えますが、給水管の変更や水栓の増設などは、指定工事店でなければ行えません。

また、非指定店の場合には、誤った工法によりトラブルが悪化する場合や、違法な工事がされてしまうケースも考えられますので、必ず指定工事店に修理を依頼するようにしましょう。

・口コミでの評判が良い

指定工事店のなかにも、残念ながら悪質とされる業者は存在します。
こうした業者を見極めるためには、インターネット上の口コミ情報を参考にしてみましょう。

きちんとした資格を持っていても、高額な費用を請求したり、施工不良であったり、押し売り行為があったりなどの口コミがある業者はおすすめできません。
実際に修理依頼した方の口コミを読んで、信頼できる業者を探してください。

・見積もりや点検、作業前のキャンセルが無料

指定工事店で口コミの良い業者を選んでも、実際に修理してもらうまでには不安が付きものです。
自宅に呼んで故障箇所を見てもらっただけで代金が発生する業者や、作業代金の見積もり作成や作業に入る前のキャンセルにお金がかかる業者だと、気軽に依頼できず、納得いかない点があってもそのまま作業を頼んでしまうかもしれません。

ホームページなどを見て、部品を発注する前の作業前までは代金がかからない業者ならば、納得いく内容で契約できるでしょう。
もし、見積もりに納得がいかない場合には、他の業者にも相談して見積もり比較するのもおすすめです。