水のコラム
洗濯機の排水口を掃除する方法やきれいな状態に保つ方法
日頃から洗濯機の排水口を掃除している人はごく僅かではないでしょうか。
洗濯機の排水口は普段あまり掃除に意識が向かない場所ですが、実はかなり汚れが溜まっている可能性があります。放っておくと洗濯機の故障にもつながり兼ねません。
そこで今回は、洗濯機の排水口を掃除する方法やどうしたらきれいな状態に保てるのかを詳しくお伝えします。掃除が難しいと思われがちな洗濯機の排水口ですが、きれいになれば洗濯機が快適に使用できますよ。
目次
洗濯機の排水口汚れを放置しておくとどうなる?
洗濯機の排水口の汚れが原因でいくつかのトラブルにつながります。
「洗濯機が壊れたかもしれない」といった場面で、実は排水口の汚れが原因になっている可能性も。洗濯機の排水口を一度も掃除したことがない方は要注意です。
では排水口の汚れを放置しておくとどうなるのでしょうか。起こりうるトラブル3つを次に紹介します。
■洗濯機が排水エラーになる
洗濯機の排水口には髪の毛や衣類のほこり、水垢や洗剤カスなどが徐々に蓄積されています。
ある程度は排水口の仕切筒でキャッチはできるものの、汚れすべてをせき止めることはできません。そのため、排水口に汚れが溜まってくると水の流れが悪くなり「排水エラー」になってしまう可能性があります。
もちろん、排水口を掃除したばかりなのに排水エラーとなった場合は洗濯機本体の不具合もあり得るでしょう。しかし、排水エラーは排水口の汚れが原因で起こることが多々あります。
■水漏れの原因になる
洗濯機の排水口に糸くずや髪の毛が詰まって放置したままでいると、水漏れの原因にもなり兼ねません。水漏れの場合は、他にも洗濯機と排水ホースの接続部分の緩みや排水ホースの破損なども考えられます。
しかし、排水口の汚れが原因で排水ホースの劣化につながり、結果水漏れの原因となる場合も少なくないのです。
また、マンションやアパートなどの共同住宅の場合、水漏れは下の階にも影響を及ぼす可能性があるので、とくに注意が必要です。
■悪臭の原因になる
洗濯機本体の掃除をしたのにどこからともなく悪臭がする時は、排水口が原因である場合がほとんどです。通常は、排水トラップ内の水が悪臭の原因を防いでくれています。
しかし、排水口に汚れがたまってくると排水トラップ内の水が減り、悪臭が逆流してしまうこともしばしば。水廻りはどうしてもカビも繁殖しやすくなっており、放置しておくとカビの臭いもひどくなってきます。
洗濯機の排水口を掃除する前に準備する物
実際に洗濯機の排水口を掃除する前に準備する物を以下に紹介します。
●カビキラー
●パイプクリーナー
●マスクと手袋
●雑巾
●ビニール袋
●金属のヘラ(排水口のフタを外す時に便利)
●歯ブラシ
●ネット(汚れを排水口に流す際にゴミくずなどをキャッチします)
排水口の掃除用具はすべて自宅にある物で揃います。
カビキラーが苦手な方は重曹とクエン酸で代用できるので、臨機応援に対応してください。
洗濯機の排水口を掃除する方法
洗濯機の排水口を掃除する方法を、誰でも簡単に試せる範囲内で紹介します。
排水口のお掃除は難しいと思われがちですが、やってみると比較的簡単にできますよ。
■洗濯機の電源を切り、蛇口も完全に締める
洗濯機の電源を切らなかったり、蛇口の締め忘れをしたりすると思わぬトラブルにつながります。
必ず排水口の掃除を始める前に洗濯機の電源を切り、蛇口も完全に締めましょう。
■排水ホースを外す
まずは、洗濯機の排水口を完全に露出させる必要があります。縦型式洗濯機だと少し洗濯機をずらせばすぐに見つかりますが、ドラム式洗濯機の場合は見つかりにくいこともあります。
洗濯機の下や背面に排水口が付いているタイプは正直ご自身で掃除するのは厳しいので、その場合は業者に依頼しましょう。
排水エルボが付いているホースを、力を入れて外します。ホースにフタが付いているタイプは、金属のヘラで反時計回りに動かしていくと取り外し可能です。
■排水口の部品を外していく
排水口はいくつかのパーツが重なっており、以下をすべて外します。
●排水エルボ(排水ホースの先端に付いている部品)
●目皿
●パッキン
●仕切筒
●封水筒
●排水ホース
■外した部品を袋に入れ掃除する
外した部品をビニール袋に入れてカビキラーを吹きかけます。この時、汚れを歯ブラシでゴシゴシ擦ると、汚れが取れるのが早いです。
ナチュラル洗剤を好む方は、重曹とクエン酸を1対2の割合で混ぜ、外した部品にまんべんなくふりかけます。コップ1杯のぬるま湯を注ぐと5分程で発泡してくるので、その後歯ブラシで擦りましょう。
■排水口にパイプクリーナーを注入
市販のパイプクリーナーを排水口に注ぎ、しばらく待ちます。放置時間はクリーナーによって違いますが、目安は30分〜1時間程度です。
待ち時間になったら、水で充分にクリーナーを洗い流しましょう。
■取り外した部品を元に戻す
きれいになった部品を外した通りの手順で元に戻せば、排水口の掃除は完了です。
洗濯機の排水口をきれいな状態に保つ方法
排水口の掃除の仕方はわかったものの、どうしたらきれいな状態を保てるのか気になりますよね。
できれば掃除を少しでもラクにしたい。そんな願いが叶うよう、洗濯機の排水口をきれいな状態に保つ方法を次に紹介します。
■ゴミ取りフィルターのこまめな掃除
洗濯機の排水口は年に1度の大掃除となると、糸くずや髪の毛、洗剤カスが大量にこびりついている可能性があります。そうなると、汚れが取れるまで何かと時間がかかるので、できるだけこまめな掃除が必要です。
たとえば、糸くずフィルターやゴミ取りフィルターに溜まったゴミは、縦型式洗濯機は使用ごとに捨てる。ドラム式洗濯機は最低でも2週間に1度は掃除するなどが望ましいでしょう。
ゴミ取りフィルターに汚れが溜まってくると、ゴミが溢れだし排水口に流れてしまうので、こまめな掃除を心がけることは侮れません。
■定期的な洗濯機の洗浄
洗濯機の洗浄も定期的に行うことが大切です。洗濯機は目に見えない洗濯槽の裏側に黒カビなどが発生している場合があります。
そのまま放置しておくと、排水と一緒に黒カビが流れてしまう心配があるので注意しましょう。
洗濯機の洗浄剤は市販で「洗濯槽クリーナー」という名称で販売されています。塩素系と酸素系にわかれている他に除菌に優れた製品など、バリエーションが豊富です。
使い方も簡単で、クリーナーを投入して2時間程度放置したら、あとは標準コースで運転させるだけ。2ヵ月に1回程度を目途に洗濯機の洗浄も行いましょう。
■お風呂の残り湯は使用しない
水道代の節約のためにお風呂の残り湯を洗濯機に使用している方もいるのではないでしょうか。
しかし、お風呂の残り湯は人の皮脂汚れや髪の毛など想像以上に水が汚れているので、排水口の汚れを倍増させます。
加えて、洗濯機の故障にもつながりやすくなるので、できる限りお風呂の残り湯は使用しないようにしましょう。
■排水ホースの交換
あまりにも汚れている排水ホースは、交換するのも1つの方法です。
汚れが溜まった排水ホースをカビキラーで掃除した場合、汚れが取れるまで通常よりも時間がかかることが予想されます。放置時間が長くなると、どうしても排水ホースの劣化につながる恐れが心配です。
長年放置した排水口の汚れは、排水ホースを交換するのが賢明な場合もあります。
洗濯機の排水口をきれいに保ち快適に暮らしましょう!
普段気付かない洗濯機の排水口は汚れが溜まっているばかりではなく、思わぬトラブルにもつながります。
洗濯機の排水エラーや水漏れの原因、悪臭の原因などできれば避けたいトラブルばかりです。
今回ご紹介した洗濯機の排水口の掃除方法は、比較的簡単で誰にでもできます。掃除用具も自宅にあるもので準備できるので、トライしてみてください。
まとめ
いつも洗濯機の排水口をきれいに保ちたい方は、こまめな掃除がカギとなります。ゴミ取りフィルターや洗濯機本体の掃除、お風呂の残り湯は使用しないなどのちょっとした心がけが大切です。
あまりにも汚れた排水口は、排水ホースの交換で解決。ぜひできることからコツコツと、洗濯機回りをきれいにし快適に過ごしましょう。