水のコラム

温水洗浄便座(アラウーノ)から異音がする原因と対処法、交換時期について解説

2023年05月10日  トイレのトラブル

温水洗浄便座を使用していると、壊れてしまうことがあります。しかし、未経験者や機械に疎い方にとっては、対処法を理解するのも一苦労なのではないでしょうか。

そこで今回は、温水洗浄便座のアラウーノを例として、異音がする原因と対処法、交換時期についても解説します。

アラウーノを流す際に変な音がする原因

アラウーノ(温水洗浄便座)をお使いの方で、流す時に変な音を聞いた経験がある方がいるかもしれません。製造メーカーサイトの説明を踏まえて、以下のケースの対処法をそれぞれ解説します。

・便器洗浄後の音で「ガタン」「コン」といった音がする場合

これは配管内の圧力が急に上がって生じた衝撃の波が配管を振動させた音です。

住んでいる地域で水道を使う時間が集中したり、住宅全体の水圧が高いと、配管内で流れていた水が突如ブロックされ、配管内部の圧力が急に上がります。この水圧の変化によって衝撃の波が生まれます。

この衝撃の波が配管部を振動させることによって、ガタンという音が起こります。これをウォーターハンマー現象といいます。この場合は温水洗浄便座の不具合ではありません。

心配な場合は、洗浄シャワーに影響が出ないレベルで止水栓を絞り、様子を観察してみてください。解消されない場合は、水道の修理業者へ相談をしましょう。

水が流れている場所をブロックすると、配管内部の圧力が急に上がり、衝撃の波が起こります。

・「キュッ」という音がする場合

これは洗浄水の水路の空気が鳴り響く音です。

PPTKシリーズだと、使い始めの洗浄が終わった際に「キュッ」と音する場合があります。洗浄水の水路に空気が残留しているために発生するものです。使っている間に音はなくなります。問題はありません。

・不具合の可能性が高い音

以下のような音が聞こえるケースは不具合の可能性が高いです。
例えば、購入直後は聞こえなかった音、普通では聞いた経験がない異音、高い音、金属のような音「キーン」「ガリガリッ」「カチッカチッ」といった音です

ちなみに、つまりを起こした場合は、ボコボコーッと大きな音で大量の泡が出てきます。警告音が鳴っていない場合は、排水管内部でつまっている場合が多いです。その場合は製造メーカーではなく、水道修理業者に見てもらうのが1番です。

この場合はメンテナンスと修理が必須なので、購入した販売店、もしくはメーカー修理窓口にメンテナンスと修理を依頼してください。

温水洗浄便座の異音を停止する方法

温水洗浄便座の異音が気がかりな場合、その異音を止める方法を知りたいでしょう。以下では、温水洗浄便座の異音を止める方法を説明します。

・フィルターの清掃

異音の原因がフィルター内部のホコリ汚れの場合があります。よって、フィルター内を清潔にすることで異音が止まるケースがあります。それでは、フィルター清掃の手順を解説します。

はじめに温水洗浄便座・シャワートイレのスイッチをオフにして、本体を便器から外してください。そのあと、脱臭用フィルター部分を取り外します。

通常、脱臭用フィルターは温水洗浄便座の底部に設置されています。外した後、不要な歯ブラシを使用して脱臭用フィルター内部のホコリ汚れを洗い落としましょう。

仕上げに脱臭用フィルターを元通りにすれば、清掃は終了です。フィルターの取り外し方は、製造メーカーや機種によって違ってきます。ただし、近年の製品は手動で楽に外せたり、ドライバーだけで外せたりと扱いやすいタイプが増加しています。

したがって、思ったよりも容易に清掃ができるでしょう。

・ノズルが動作する音が大きいケース

温水洗浄便座のノズルが動作する音が原因のケースは、自分だけで解決するのは難しいでしょう。温水洗浄便座内でこすれるような不審な音が聞こえる場合は、製造メーカーや販売店に問い合わせしましょう。

この時点で直ちに解消できるものなのか、あるいは交換する必要があるのかを確実に判断してもらいましょう。

温水洗浄便座の寿命と交換の時期

長い期間使っていると、温水洗浄便座も修理作業や交換が必要になってきます。

以下では、温水洗浄便座の寿命と取り替えるべき時期を解説します。通常温水洗浄便座を使える年数は設置から10年までといわれています。(便座カバー部分に記載されている場合がほとんど)

また、長い期間使っている温水洗浄便座は異音の他、本体や給水管、分岐金具類から水漏れする場合もあります。よって10年くらい使い続けている方は、温水洗浄便座の状態をチェックした方が安心でしょう。

寿命は、あくまでも平均的な使用可能期間を指します。当然、使っている状況や製品の種類によっては10年を迎えずに壊れて、買い替えが必要となるケースもあります。

加えて、温水洗浄便座の購入時期がかなり前のケースは他の注意が必要です。状況としてはパーツ交換で足りる内容でも、パーツの生産が終わっている場合があるでしょう。

製造メーカーに在庫がないときは、他製品の新品に買い換えることになり、その分費用がかかる場合もあります。

ただ、目覚ましいテクノロジーの発展により、最近の温水洗浄便座は性能が大幅に上がっています。最近設置した方は、より長い期間安心して継続使用ができるでしょう。

また、パーツの交換を考えている方も、これを機に新品に交換した方が以後安全に利用できるはずです。温水洗浄便座が全く機能しなくなってからだと手遅れなので、不審な音など何か異変を感じた場合は対処できるようにしましょう。

温水洗浄便座のスタンダードな機能

以下、最新の温水洗浄便座の特徴や性能を一部紹介します。

・温水便座の瞬間タイプと貯湯タイプ

温水洗浄便座の洗浄水をどのタイミングで温めるかの違いとして「瞬間タイプ」と「貯湯タイプ」の2パターンがあります。

瞬間タイプは、クリーニングで使う分だけをその場で温める種類です。毎回温めるので湯切れを引き起こす不安はありません。価格は貯湯タイプよりも上ですが、電気費用の面では、瞬間タイプの方がお得なので、長期で電気代節約に貢献できる製品といえます。

一方の貯湯タイプはお湯を貯めて使う従来型です。よって使い切って湯切れを引き起こす場合があります。ただし、本体の作りが単純なので瞬間タイプより低価格で、お手頃なタイプといえます。

・温風による乾燥

新しい温水便座には便座から温風が出てくる機能が搭載されています。温風の乾燥によって、洗浄した後にすぐに水滴をふき取れて、衛生的なおしりをキープできます。

また、痔の悩みを抱えている方にも嬉しい「トイレットペーパー要らず」なのも魅力です。洗浄と同時に温風の乾燥をすることで、トイレットペーパーでおしりを拭きとる必要がなくなるのです。

・清掃が手軽になる機能

清掃の手間がかからないように、トイレの使用前後のタイミングで洗浄剤のミストを飛ばす機能がついている製品もあります。

トイレ清掃をしなくても、このミストのおかげである程度の綺麗さをキープできるようになりました。清掃を放置すると便器の黄ばみ汚れや異臭が気になりますが、その悩みは解決できるでしょう。

清掃の面倒をなくしたい方にはとても役立つ機能です。

まとめ

本記事では、温水洗浄便座(アラウーノ)から異音がする原因と対処法、交換時期について解説してきました。アラウーノを使用中の方はもちろんのこと、それ以外の機種を使っている方にとっても役立つ情報をお伝えできたのではないでしょうか。

快適な温水洗浄便座なので、使用上の注意点やメンテナンス法も理解して少しでも長く使い続けられるようにしてみてください。

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あいち水道職人(愛知水道職人) 0120-492-315

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