トイレの漏水調査を行い水道代の高騰を防ごう！

水のコラム

2020年09月30日トイレ

トイレの水漏れは、使用上の不都合だけでなく、水道代の高騰を招く可能性もあります。目に見える水漏れであればすぐに対処できますが、そうではない場合、気づいたときには重症化していたというケースも。水漏れをいち早く発見するための手段として効果的なのが、漏水調査です。今回は漏水調査の概要についてご紹介します。

1 トイレから漏水すると水道代が高騰する
2 トイレの漏水調査は自分でもできる
3 トイレの漏水につながる普段の行為
4 自分では対応できない場合はプロの水道修理業者に連絡しよう！
5 まとめ

トイレから漏水すると水道代が高騰する

トイレの水漏れ、とくにタンク内での水漏れは気づきにくく、放置されてしまうケースも珍しくありません。水道料金の請求が来た際にいつもより高額な金額が記載されていて驚いた、という経験をした方も多いでしょう。

タンク内は元々水が溜まっているため、「ポタポタ」などの音がしても異変とは感じないかもしれません。しかし、使用していない状態で音がする場合は、水漏れやパーツの異常が起きている可能性があります。放置せずタンクを開けて確認するなどしましょう。

トイレの漏水調査は自分でもできる

トイレのタンク内での水漏れが疑われる場合、原因を特定する必要があります。プロに任せるケースが多いものの、ご自身で行うことも可能です。タンクのフタを外して内部の状態を確認しましょう。この際、水の吹き出しを防ぐために手洗い連結管をタンクの中で下に向けておくことが大切です。こちらでは、タンク内の状態に合わせてふたつの漏水原因をご紹介します。

・水量が増えてオーバーフロー菅の中に水が流れ込んでいる
タンク内の水量が異常に多くなり、オーバーフロー菅の中に水が流れ込んでいる場合、ボールタップの不良が原因と考えられます。ボールタップがうまく機能しないと、バルブを閉めても水が止まらない蛇口のように、水が流れ続けてしまうのです。この場合、ボールタップの交換で症状は改善します。

・水位は高くなっていないのにボールタップから水が出続けている
上記のように水位は高くなっていないにもかかわらず、ボールタップから水が出続けている場合は、フロートバルブもしくはオーバーフロー管が原因です。どちらかが原因となり漏れた水が便器に流れ続けるため、タンク内に一定の水量が溜まらず、ボールタップが給水し続けていると考えられます。どちらが原因かについては、オーバーフロー管を指先で触って便器に流れ込む水の量が変化したらオーバーフロー管、変化しなければフロートバルブと覚えておきましょう。原因となった部品を交換することで症状は改善します。

・水道料金は約1,800円が基準
水道料金の高騰で水漏れに気づく場合もあります。目安としては、数か月の水道料金を比較して約1,800円以上の差があると、どこかで水漏れが発生していると考えられます。地域によって水道料金が異なるため、より詳細な数字はお住まいの地域の水道局のホームページで確認してください。

トイレの漏水につながる普段の行為

上記のように、トイレの漏水は部品の動作不良が原因となる傾向にあります。普段から当たり前のように行っている行為が水漏れの原因となっている可能性もあるため、この機会にNG行為を確認しておきましょう。

・ペットボトルを使用した節水
トイレタンク内にペットボトルを入れて水量を上げる行為は、タンク内の部品と接触して動作不良につながる可能性があるため行ってはいけません。一時期節水目的で行う方もいましたが、水漏れが発生して水が流れ続けると、節水の意味がなくなってしまいます。また、水位を上げることで適切な水量が流れなくなり、つまりが発生する可能性もあります。

・タンクの中に入れて使用する固形洗浄剤
トイレタンク内に入れるタイプの固形洗剤を使用する際も注意が必要です。とくに多いのが、洗浄剤に影響を受けてフロートバルブが閉まらなくなり、常に水が流れ続けるといったケースです。固形洗浄剤を使用した後になかなか水が止まらない場合は、洗浄剤が原因と考えましょう。

自分では対応できない場合はプロの水道修理業者に連絡しよう！

前述の通り、トイレの漏水調査は自分でも行えますが、あくまで簡易的な検査であり、その後の対応まで考えるとプロの水道修理業者に任せたほうが安心です。水道修理業者は、音聴調査や漏水探知機を使用して漏水調査を行います。どれも専門的な知識や技術、道具が必要になり、確実に水漏れ箇所を発見してもらえます。そのまま水漏れ修理に移行できるのも大きなメリットです。一見して水漏れ箇所がわかる場合は別として、基本的に漏水調査は水道修理業者に依頼しましょう。