水のコラム

【キッチンの水漏れ】シンク下と蛇口の水漏れトラブルはすぐに対処しよう!

2021年05月01日  水のトラブル【豆知識】

キッチンの水漏れは突然起こります。はじめのうちはポタポタ程度ですが、器具の劣化が進むにつれてどんどん拡大していきます。
キッチンの水漏れに気付いたら早めに対処しましょう。
今回はキッチンで起こりやすいシンク下と蛇口の水漏れについてご案内します。

シンク下の水漏れ

・シンク下の水漏れの原因

キッチンのシンク下で発生する水漏れには、いくつかのパターンがあります。
ここではパターン別の水漏れの原因や、具体的な対処法についてご紹介します。

<シンクと排水トラップのつなぎ目>
シンクの真下についている部分のことを排水トラップと言います。
排水トラップは、排水管から異臭が上がってくるのを防ぐ役割を果たしている部分です。

もし、シンクと排水トラップのつなぎ目から水が漏れている場合は、シンクと排水トラップをつないでいるゴムパッキンの劣化や故障が原因と考えられます。
ゴムパッキンは、つなぎ目からの水漏れを防止するために取り付けられるパーツですが、年数が経過すると次第に硬くなっていきます。
すると、つなぎ目の部分に隙間ができて水が漏れ出してしまうというわけです。
この場合、古くなったゴムパッキンを交換すれば水漏れは解消できます。

<排水トラップと排水ホースのつなぎ目>
排水トラップと蛇腹の排水ホースのつなぎ目から水が漏れ出している場合も、接続部分のゴムパッキンの劣化が原因と考えられます。
こちらもゴムパッキンを新しいものに交換するだけで、水漏れが解消される可能性が高いです。

<排水ホースの損傷>
排水ホースのつなぎ目がないところから水が漏れだしているような場合には、排水ホース自体の損傷が原因の可能性があります。
排水ホースはプラスチックなどの素材で出来ていることが多く、何年か使用しているうちに徐々に劣化してきてしまいます。
また、シンク下の収納スペースで物を出し入れしているうちに排水ホースに傷がつき、そこから水が漏れだしているというケースも考えられます。
排水ホース自体が損傷している場合は、排水ホースを新しいものに交換することが一番確実な方法です。
しかし、すぐに業者を呼ぶことができない場合や、傷が入っている箇所が少ない場合にはテープを巻いて応急処置を施すこともできます。

ホームセンターなどで販売されている防水テープを用意して、水漏れが確認された箇所をテープでぐるぐる巻きにしてください。
テープを巻いた後に水漏れがしなければ、とりあえずは安心です。

<排水ホースと排水管のつなぎ目>
排水ホースと排水管のつなぎ目の辺りから水漏れが確認される場合は、排水管からホースが抜けている可能性があります。
排水ホースは本来であれば排水管から抜けてしまうことはないのですが、ワイヤーホースなどを使って配管の奥まで掃除をした際に抜けてしまうことがあります。
排水ホースを排水管につなげ直してみても水漏れが確認されるようであれば、専門業者に点検を依頼した方が良いでしょう。

<配管の詰まり>
排水ホースや排水管などの詰まりが原因で、排水ホースが排水管から抜けて水漏れが起こることもあります。
この場合、配管に詰まった汚れを取り除いてからつなぎ直すことで水漏れを解消することができます。

配管に詰まった汚れを取り除くなら、以下のような方法がおすすめです。

①液体クリーナーを使う方法
水道管用の液体クリーナーを用意し、シンクの排水口に流し込んで30分から1時間ほどおいてから水でよく流してください。
なお、細かい使い方や注意点は商品によって違うので、よく使い方を確認してから使用しましょう。

②ラバーカップを使う方法
シンクに水を溜め、ラバーカップを排水口の入り口に強く押し当てます。
このとき時間をかけてゆっくりと押し付けるのがポイントです。
一番下まで押し込んだら、今度は一気にラバーカップを引っ張ります。
この動作を何度か繰り返すと詰まりが取れて水が流れるようになります。

③タオルを使う方法
クリーナーやラバーカップがない場合は、タオルを使った方法もおすすめです。
排水口にタオルを詰めて栓をし、シンクの6割くらいまで熱湯をたっぷりと注ぎ込みます。
この時タオルの隙間から排水溝に水が流れてしまうとうまくできないので、タオルはしっかりと詰めておきましょう。
お湯が溜まったら火傷をしないように注意しながら、栓をしていたタオルを一気に引き抜きます。こうすることで配管の詰まりが取れることがあります。

④真空ポンプを使う方法
真空ポンプのノズルの部分を排水溝に隙間がないように密着させます。
そのまま本体のレバーを押し引きすると徐々に詰まった汚れが取れていきます。
真空ポンプは軽い力で使いやすく、ホームセンターなので手に入るので、一つ用意しておくと便利です。

⑤ワイヤーブラシを使う方法
まず、ワイヤーブラシの先端を排水溝に差し込み、少しずつ奥に進めていきます。
この時ワイヤー全体が排水溝の中に落ちないように注意してください。
ワイヤーを通じて手にゴツゴツとした感触が伝わってきたら、ワイヤーを回転させて詰まっている汚れを削り落としていきましょう。

ワイヤーブラシは、配管の詰まりを直接削れるため、あると非常に便利です。
ただし、激しく削りすぎてしまうと汚れだけでなく配管自体を傷つけてしまう恐れもあるため、使用の際は細心の注意を払ってください。

蛇口の水漏れ

・蛇口のパターンは2つ

蛇口付近で起こる水漏れは、蛇口の種類に合わせて主に2つのパターンが存在します。
一般的な家のキッチンには、水とお湯が両方出る混合栓タイプの蛇口がとりつけられていることが多く、こうした混合栓タイプの蛇口は、施工から約10年が経過すると劣化が進んで水漏れなどのトラブルが発生しやすくなります。

<シングルレバー混合栓>
シングルレバー混合栓は、比較的新しい家や建物についていることが多いタイプの蛇口です。
一つのレバーで水量や水温の調整ができ、レバーだけで水温の調整もできるのが特徴です。

シングルレバー混合栓の「スパウト」と呼ばれる心臓部には、バルブカートリッジという機関があり、ここで水量や水温が制御されています。
シングルレバー混合栓の構成は、上からハンドル、パッキン、スパウト、パッキンの順になっています。

<ハンドル混合栓>
ハンドル混合栓は、比較的古い住宅でよく見られるタイプの蛇口です。
二つのハンドルが付いていることが特徴で、冷水と温水を分けて出すことが可能です。
シングルレバー混合栓に比べて構造が単純なので、故障しても修理がしやすいというメリットがあります。

ハンドル混合栓タイプの蛇口は、壁に水が出る穴が開いているものが多く、混合栓本体と壁の穴はクランクと呼ばれるパイプでつながっています。
ハンドル混合栓の大まかな構造としては、水が出るパイプ・パッキン・二つのハンドル・本体・クランクの順に組み立てられています。

・シングルレバー混合栓に起こりやすい水漏れトラブル

レバーひとつで水量や温度の調整ができるシングルレバー混合栓ですが、その構造ゆえに水漏れトラブルが起こってしまうこともあります。
ここでは、シングルレバー混合栓に起こりやすい水漏れトラブルのパターンをご紹介します。

<レバーの下からの水漏れ>
シングルレバー混合栓の、レバーの下のつなぎ目の部分から水が漏れている場合は、本体のバルブカートリッジの故障が原因の可能性があります。
バルブカートリッジの部品が部品が破損したり消耗したりしていると、カートリッジから水漏れが発生します。
シングルレバー混合栓のレバーは上下左右自由に動くため、つなぎ目の部分に隙間ができやすく、カートリッジから漏れた水がレバーの下から流れ出してしまうのです。

この場合は、原因となっているバルブカートリッジを点検し、新しいものに交換することで水漏れを解消することができるでしょう。

<スパウトからの水漏れ>
ハンドルより少し下のスパウトの部分から水が漏れだしている場合も、原因はバルブカートリッジにあると考えられます。
また、水が漏れている原因自体はバルブカートリッジにあるものの、スパウトと他のパーツをつないでいるパッキンが劣化していると、カートリッジを交換しても水漏れが直らない場合があります。

一度水栓全体を点検してみて、バルブカートリッジだけでなくゴムパッキンも劣化しているようであれば、蛇口全体を交換することも考えた方が良いでしょう。

<吐水口からの水漏れ>
水やお湯が出てくる吐水口からの水漏れも、実はバルブカードリッジの不具合が原因である可能性が高いです。
吐水口からの水漏れはついつい放っておいてしまいがちですが、なるべく早いうちにバルブカートリッジを新しいものに交換するようにしましょう。

<蛇口の取り付け部分からの水漏れ>
蛇口の取り付け部分からの水漏れは、給水管との接続不良や、つないでいるパッキンの劣化が原因と考えられます。
また、給水管と水栓のパイプをつないでいるナットの緩みが原因であることも考えられます。
点検をしてみてナットが緩んでいるようなら、もう一度きつく締め直してみましょう。

ナットを締め直しても水が漏れてくる場合には、早いうちに業者に修理を依頼することをおすすめします。

・ハンドル混合栓に起こりやすい水漏れトラブル

シングルレバー混合栓と同様に、ハンドル混合栓も使用しているうちに水漏れが発生することがあります。
ハンドル混合栓でよく起こる水漏れトラブルのパターンをご紹介します。

<ハンドルの下からの水漏れ>
ハンドルの下から水漏れが起こっている場合は、ハンドルとパイプをつなぐパッキンの故障や劣化が原因であると考えられます。
パッキンは、ハンドルの開け閉めをしているうちに摩耗しやすく、徐々に隙間ができてしまうことがあります。
また、接続部分のナットが緩んでいることが原因である可能性もあるため、一度蛇口周りをチェックしてナットが緩くなっていないかについても確認してみてください。

<吐水口パイプと接続部分からの水漏れ>
吐水口のパイプと本体のつなぎ目から水漏れが起こっている場合も、パッキンの摩耗が原因である可能性があります。
吐水口のパイプも水を飲む時や洗い物をする際に動かすことが多く、長く使用しているうちにパッキンが摩耗してしまいます。

この場合の水漏れも、接続部分のパッキンを交換すれば水漏れは解消することが可能です。

<吐水口からの水漏れ>
吐水口自体から水がポタポタと出てきてしまう場合も、実はパッキンの劣化が原因であることが多いです。

ハンドルと吐水口のパイプをつなぐパッキンが摩耗したり、劣化して硬くなったりしていると、水道の水を完全にせき止めることができなくなります。
他の事例と同様に水漏れを止めるにはパッキンの交換が必要です。

蛇口のハンドルを強く締めても吐水口から水がポタポタと垂れてくる場合には、一度専門業者を呼んで点検してもらった方が良いでしょう。

水漏れを見つけたらすぐに対処しよう!

キッチン周りの水漏れを放っておくと、更なる二次被害が起こってしまう恐れがあります。
ここでは水漏れが引き起こす二次被害について解説していきます。

・水漏れが拡大することで起こる二次被害

キッチンの蛇口の水漏れを放っておくと、漏れ出した水がコンセントなどに触れて漏電を引き起こす可能性があります。

また、漏れ出した汚水が床や壁などに染み込んで、板の裏面でカビなどが繁殖してしまうこともあります。
カビは有毒なため、吸い込んでしまうと非常に危険ですし、そのままにしておくとそこにシロアリなどが住み着いて家の基礎部分が蝕まれてしまう恐れもあるため、注意が必要です。

最悪の場合、家全体が蝕まれて劣化してしまう他、近隣の家や住民に迷惑をかけてしまう可能性があります。
些細な水漏れでも発見したらすぐに修理を依頼することが大切です。

「水回りトラブルで注意したい二次被害」についてはこちらの記事もご覧ください。

https://aichi-suido-pro.com/column/446

まとめ

キッチンの水漏れは放っておくとどんどん進行していき、二次被害を引き起こす可能性があります。
水漏れの程度によっては自分で対処できる場合もありますが、専門知識を持つプロに相談したほうが安心です。
ご家庭の水道のトラブルは水道局指定工事業者の弊社にご相談ください。

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