水のコラム

洗濯機の排水ホース交換時期は?水漏れは早めに対処しよう

2022年05月10日  洗濯機のトラブル


洗濯機の排水ホースを交換することに対して、強く意識したことがある方は少ないかもしれません。今回は、通常の交換時期やその手順、排水ホース水漏れへの適切な対処法などをお伝えしていきます。

洗濯機の排水ホースはどのタイミングで交換すべき?

排水ホースの役目は洗濯後の汚水や埃を下水へ流すことですが、洗濯機の使用状況によって、排水ホースが傷みやすくなるケースがあります。そのため、下記のような兆候が出た場合、できるかぎり早急にホースを交換しましょう。

■水漏れ状態
排水ホースは経年劣化によって穴ができたりヒビ割れが生じたりします。洗濯機下部に水漏れがないかチェックし、もしあれば新しいものと交換しましょう。また、犬や猫などを飼っている家庭では、排水ホースに犬や猫がいたずらをする事もあります。

さらに洗濯機設置場所に防水パンを置いている場合、もし水漏れが起こっていても発見が遅れる危険性があるため、定期チェックするようにしてください。

■ホースの傷み
洗濯機の下辺りに水漏れがなくても、排水ホースから濡れていたり、外見が傷んでいたりする場合は、放置しておくと水漏れに進展してしまいます。したがって、排水ホースにひび割れが見つかる前に新しいものと交換しておきましょう。

■ホース辺りから異臭
排水ホース付近からイヤな臭いがしてくる場合、排水ホース内に埃や洗濯汚れなどが溜まっていることが想定されます。最悪のケースでは衣類にそのイヤな臭いが移ってしまうこともあります。

清掃をすればイヤな臭いが改善されることもありますが、5年以上ホース交換していない時は、新しいものと交換しましょう。

■排水ホースの緩み
排水ホースを清掃する時は、ホースを取り外さなければなりません。ただ、何回も取り外しを繰り返していると、接続部分が緩んでしまうことがあります。接続部分はホースバンドという留め具で止められているので、もし緩みを感じたらこの留め具を新しいものと交換することをおすすめします。

なお、ホース本体に傷みが見られない時は、ホースバンドのみ交換すればOKです。ちなみに、ホースバンドの取り替え目安は、年に1回のペースです。

洗濯機の排水ホースを交換するときの手順

通常の洗濯機であれば、自分で交換することが可能です。

もし排水ホースの交換タイミングの兆候が見られたら、早速交換しましょう。念のため、取扱説明書に目を通してから交換作業をしていきます。以下、その手順について解説していきます。

■準備するもの
まず、交換作業をする前に、新品の排水ホース・工具・鋏・結束バンド・サランラップ・輪ゴムを準備します。

■自分にあった排水ホースを選ぶ
次に排水ホースを用意します。製品メーカーが販売している純正品を推奨しますが、その洗濯機の製造終了から長年経過(10年以上)していると製品生産を終了している場合があります。

もしも純正品を購入できない場合は、ホースを差し込む穴の直径が同じサイズの排水ホースを購入してください。ホームセンターで容易に購入することが可能です。

■排水ホースの取り外し方法
排水ホースを選び終わったら、排水ホースを外していきます。まず、洗濯機のコンセントを抜いて、水道の蛇口を閉めた後、排水ホースの状態を入念にチェックしていきましょう。

多くの排水ホースはホースクリップというパーツによって固定されており、手で外すことができます。ネジで固定してある場合は工具で緩めて取り外しましょう。場合によっては、接着剤を使用していることもあります。

その際は自分で外さずに、製品を購入した店か修理の相談窓口、または専門業者に問い合わせしてみましょう。洗濯機サイドを外したら、次に排水口サイドも外していきます。

排水口と排水ホースを接続しているL字型のパーツ(エルボ)を外してください。

■排水ホースの装着方法
排水ホースを装着していきます。新品排水ホースが別メーカー製品の場合は、あらかじめ鋏で長さを切って調節しておきましょう。ホースクリップで取り付ける時はエルボに付けます。

きちんと挟めるのかチェックしてください。続いて、排水ホースにエルボを差し込みホースクリップで固定します。排水や洗濯機の振動でホースが抜けることがないように確認します。

もしホースクリップがない時は結束バンドでも取り付けることが可能です。ホースクリップの場合と同じく、あらかじめエルボに結束バンドを巻き付けます。

次に、排水ホースにエルボを差し込みますが、奥まできちんと差し込まれているか確認しておきます。差し込んだ後、結束バンドを締め付けてホースを固定します。

そして、排水ホースが抜けないように最終チェックしましょう。排水ホースと接続した排水エルボを排水口に装着すれば終わりです。排水ホースがへし曲がらないようにきちんと差し込みましょう。

なお「こういった作業が苦手」「洗濯機が重すぎて動かすのが困難」といった不安である場合は、無理をせず専門の取り付け業者に依頼するのも手段の一つです。

洗濯機の排水ホースをできるだけ長く使うコツ

ここまで説明してきましたように、比較的簡単に排水ホースの交換ができることがわかったと思います。交換した新品の排水ホースは、できるだけ長く使いたいものです。

ここで、かんたんにできる排水ホースの手入れ法を紹介していきます。

洗濯機につながるコンセントを抜いて蛇口を閉めたら、排水口からホースを抜いて、排水ホースの先っぽをサランラップで封し、輪ゴムを使用して強くしばりつけます。

その後、洗濯槽に塩素系漂白剤と水を入れ、排水ホースの中に水を流し込んでためていきます。そのホースを上下左右に揺らして混ぜ合わせ、内部につまっている汚れ・ゴミを除いたら、その汚水を風呂場か洗面所に流します。

さらに、真水を洗濯槽から流してホースの中を濯ぎます。排水口に排水ホースを付けたら清掃終了です。この方法は、排水ホースを洗濯機本体から外さずに清掃できるので楽チンです。

また、違う方法として排水ホースを洗濯機から外して、塩素系漂白剤の入った水につけておき、後であらためて水洗いをしても問題ありません。あなたにとって、やり易い方法で清掃してみてください。

水漏れする排水ホースを使い続けるデメリット

排水ホース内には、確実にゴミや汚れが溜まっていきます。

排水ホースの寿命(5年ほど)内であれば臭いが解消されますが、それ以上使い続けると臭いは染み付いてしまうことが多いです。加えて、排水ホースは掃除の度に取り外す必要があるので、何度も外したり付けたりを繰り返していると、結合部が緩みさらに水漏れを悪化させます。

以上の理由から排水ホースを長年使い続けることのデメリットが分かるかと思います。つまり、排水ホースは生活消耗品と捉えるのがいいでしょう。

まとめ

普段、目をつぶってしまいがちな排水ホースの清掃と交換ですが、水漏れや異臭騒ぎが起こってからでは大変です。ホースの交換というと大変な作業と思ってしまいますが、記事内で紹介したようにゆっくりとやれば、そこまで難しいものではありません。

そして、こまめに排水ホースの状態をチェックしておくと後々慌てることなく対処できるでしょう。もし、自分で作業するのが難しい時は業者に相談するのもおすすめなので、検討してみてください。

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あいち水道職人(愛知水道職人) 0120-492-315

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