水のコラム

給湯器の故障かも?修理にかかる費用相場や交換した方がよいケースを解説

2022年10月08日  水回り


突然の給湯器の故障は誰でも避けたいことです。お風呂に入れなくなるのはもちろん、キッチンでの作業も困難となります。特に寒い季節での故障は考えたくありませんよね。

本記事では、給湯器に不具合が起きた際にかかる修理費用や交換する必要があるケースがどのような時なのかを紹介します。給湯器に不具合が起きた場合、慌てずに対応できるよう参考にしてください。

給湯器の症状と対処方法

給湯器に不具合が起きた場合の症状には、次のようないくつかの種類があります。症状によって対処法が異なるので、それぞれ確認していきましょう。

・お湯が出ない
・追い炊きが使用できない
・水漏れが起きている
・温度調節ができない
・エラーコードが出る
・異音がする

最も多い症状として挙げられるのが、お湯が出ないという症状です。そしてこの症状は、最も困る症状なのではないでしょうか。給湯器からお湯が出なくなった場合に考えられる原因は、ガスメーターがガスを遮断しているということです。

一般的に給湯器にはガス漏れを検知する機能がついており、少しのガス漏れでもガス遮断機能が作動する場合があります。

追い炊き機能が使えなくなるという症状もあります。普段から追い炊き機能を使用する方にとって、追い炊き機能が使用できなくなるというのは大変不便なのではないでしょうか。この場合には、まず浴槽の中にしっかりとお湯が張られているかを確認しましょう。

張られているお湯が不十分だと、上手く追い炊きができません。また、お風呂のフィルターに詰まりがある場合にも追い炊きができない原因となります。こまめにお風呂のフィルターをチェックし、詰まりがある場合には掃除しましょう。

また給湯器で水漏れが起きている場合は、漏電の危険性があります。放置はせずに早急に対処しましょう。まず、ガスの温水機器にある元バルブがしっかりと閉まっているかを確認してください。また、給湯器が古いものだとパッキンの経年劣化も考えられます。

給水栓やガス栓が全開になっていないと、お湯の温度調節が上手くできない場合もあります。どちらも全開になっているかどうかを確認しましょう。給湯温度が適正な温度かどうかも確認が必要です。

給湯器に不具合が起きた場合、操作パネルにエラーコードが表示されます。エラーコードは基本的にどのメーカーでも統一されていますが、古い製品だと異なる場合があるので気を付けましょう。一般的に共通となるエラーコードは下記の通りです。

「011」は点火不良を表します。ガス栓の確認後、電源を入れなおしてください。「111」は給湯点火不良を表します。こちらもガス栓の確認後に電源を入れなおしましょう。

「140」は過熱防止装置、温度ヒューズの作動を表します。運転スイッチを切り、再操作してください。このエラーコードが表示された場合には、給湯器の修理や交換を推奨します。

エラーコードの指示に従うことで、簡単に対処できる場合もあります。ただ、作業を間違えると危険な状態になることもあるため、業者への依頼が無難でしょう。

給湯器は普段から多少の音がなるのが通常です。ただ、いつもと違う異音に気づいた場合は早急に業者へ依頼することをおすすめします。異音がすると給湯器が故障している可能性が高く、危険も伴うので直ちに使用を中止しましょう。

給湯器の不具合が起きた際に挙げられるのは、主にこれらの症状です。また、給湯器が不完全燃焼を起こした場合、放置してしまうと一酸化炭素中毒を引き起こす危険性があります。一酸化炭素は無色透明で無臭です。

そのため、気づかないうちに毒性の高い気体を吸い込んでしまい、中毒を起こすと最悪死に至る場合もあります。給湯器に不具合が生じていなくても、長年使用を続けている製品については点検を依頼しましょう。

給湯器の修理にかかる費用相場

給湯器の修理にかかる費用は、故障箇所によって異なります。平均的な相場としては、燃焼系周りの不具合は約17,000円、電装系周りの不具合は約6,000円です。他にも安全装置周りの不具合は約7,500円、水制御系の不具合は約10,000円と言われています。

他にも業者によって、出張費や工事費用などかかる場合があるので確認が必要です。また、給湯器には一般的にメーカーの保証期間が設けられていることが多く、保証期間内であれば無償で修理を受けられることもあります。

業者に修理の依頼する前に、必ず給湯器の保証内容や保証期間を確認しましょう。また依頼する業者は1社に絞らず、複数社から見積もりをとって比較するのがおすすめです。費用だけではなく、どのように対応してくれるかも見て決めましょう。

アフターケアが充実しているかどうかも、業者を選ぶ上で大切なポイントです。

給湯器を交換した方がよいケースとは

一般的なガス給湯器の平均寿命は、8~10年です。給湯器を明らかに平均寿命よりも長く使用している場合や劣化がみられる場合は、給湯器を丸ごと交換した方が賢明です。

設置してから10年以上経過している給湯器は、必要な部品が廃盤になるなど修理ができなくなってしまう可能性も考えられます。また、修理を繰り返した後に結局給湯器の交換を余儀なくされる場合もあります。

二度手間になることを考えれば、初めから給湯器本体を交換した方が結果的に費用を抑えられますし、安心です。

給湯器の工事には資格が必要?

最近ではDIYを趣味とする人も多くなり、自宅のあらゆる箇所を自分で修理する方が増えてきました。給湯器に関しても、自分自身で修理や交換をしたいという方もいるかもしれません。

ただ、給湯器の工事は複雑で危険が伴うため、資格が必要です。ガス給湯器・電気温水器・石油給湯器はそれぞれ必要な資格があり、一例は次の通りです。

・ガス機器設置スペシャリスト:別名GSS。ガス機器の設置・施工の専門資格で、給湯器の設置やコンロの設置などが可能になる資格。
・液化石油ガス設備士:液化石油ガス(LPガス)設備工事の安全を確保する取り扱い・工事の専門家資格。
・簡易内管施工士:ガス機器の移設。設置工事などに伴うガス栓の増設や位置替えができる資格。
・ガス可とう管接続工事監督者:ガス機器とガス栓を接続する工事する際に必要となる民間資格。
・内管工事士:ガス管を配管する工事に必要な資格。

給湯器の交換工事は、このような資格を持った、プロの業者に依頼する必要があります。安易に自分で行うのは危険ですし、無資格工事は違法となって罪に問われるので注意してください。

まとめ

給湯器が故障してしまうと、生活する上で大変不便な状況になります。給湯器に不具合があると感じた際には、早急に対処しましょう。放置すると大きな事故に繋がる危険性もあります。

使っている給湯器の使用年数を確認し、修理と交換どちらにするべきかを判断して適切な対処を行ってください。また、給湯器に目立った不具合がない場合でも定期的に点検を依頼することをおすすめします。

特に古い給湯器は故障した際、知らぬ間に一酸化炭素中毒を引き起こす危険性があるので十分に注意することが大切です。給湯器を使用する中で、少しでも不安に感じた場合は資格を持ったプロの業者に依頼して、安心安全で過ごせるように心掛けましょう。

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