水のコラム

お風呂場の排水に小物を詰まらせたときの対処法

2019年07月30日  つまりのトラブル


指輪やおもちゃとなどの小物は、小さくても排水管のなかをスムーズに流れていくとは限りません。排水トラップや排水管に引っ掛かると、お風呂場を詰まらせる場合があります。トラブルを解決するには、原因となった小物を除去する必要があります。どのように対処すればよいか理解しておけば、問題が起きても慌てなくて済むでしょう。そこで今回は、お風呂場で小物類を流してしまい排水が悪くなったときの対処法をご紹介します。

トラブルの発生場所を確認

お風呂場の排水詰まりが起きたら、最初にどこでトラブルが発生しているか確認してください。自分で修復する場合、あらかじめ必要な道具を一通りそろえておきましょう。

・どんな小物が排水口に流れるか?
排水口に流れる小物としては、主に指輪、アクセサリー、ヘアピン、子どものおもちゃが挙げられます。おもちゃの場合、小さな部品が外れて流れていくことは少なくありません。シャンプーや入浴剤の容器の切れ端も、お風呂場に放置すると排水口に吸い込まれる場合があります。いずれも水には溶けないため、回収しなければ排水詰まりを招きます。

・排水トラップ周辺に小物があるか確認
トラブルが発生するのは、大まかに排水トラップ周辺と排水管の奥の2パターンです。どちらに問題があるか確認するには、まず排水トラップのカバーを外してください。封水筒も取り除いて排水口をのぞいたとき小物がとどまっていれば、それが詰まりの原因と考えられます。トラップ周辺に何も見当たらないなら、トラブルは排水管の奥で起きている可能性が高いでしょう。

・事前に用意する道具
トラブルの発生場所を絞り込んだら、修理に使う道具を用意します。排水口に手を入れて拾えるときは、雑巾、作業着、ゴム手袋、マスク、ビニール袋、マイナスドライバー、トングがあれば十分でしょう。さらに奥まで探るのであれば、ワイヤー式のパイプクリーナーが必要になります。一般家庭用のものは、ホームセンターやネット通販で購入可能です。

修復作業の手順

修復作業の手順は、小物類が排水トラップ付近に引っ掛かっている場合と排水管の奥まで流れている場合とで異なります。

・排水トラップ付近にある場合
小物が排水トラップ付近に残っているケースでは、排水トラップのカバーや封水筒を取り外してから回収作業を進めます。封水筒の多くは回すと外れますが、排水トラップの種類によっては外し方が異なることもあるので事前に仕様書を確認しておくと安心です。

小物が手の届く範囲にあれば、ゴム手袋をはめて取り出します。手を伸ばしただけで届かないときは、トングも使ってください。見つかった小物にはいろいろゴミが付着している場合も少なくありませんが、汚いからと排水管に投げ入れてはいけません。排水管内で再び引っ掛かると問題は解決しないので、必ず回収してください。

・排水管の奥まで流れている場合
小物が排水管の奥まで流れている場合、屋外に設置されている排水桝からワイヤー式パイプクリーナーを入れて除去する方法があります。

排水桝の点検口をマイナスドライバーで開けたら、探索作業をはじめます。パイプクリーナーを挿入するのは、水がたまっている桝のうち道路に一番近いものです。ワイヤーを回転あるいは前後させながら道路に向かって進めていくと、ワイヤーの先端についてブラシで排水管詰まりを取り除けます。

いずれの場合も小物を取り出したらお風呂場の排水トラップや排水桝を元に戻し、水がスムーズに流れるかどうか確認してください。詰まりが解消していれば、作業完了です。

実際に作業する際の注意点

自分で修復作業を試みる際には、いくつか注意点があります。詰まり症状が深刻なら、業者に依頼したほうが確実です。

・作業時の注意点
お風呂場の排水には、髪の毛や石鹸カスの塊が汚れとなって蓄積します。素手で作業するのは衛生的ではないので、ゴム手袋は欠かせません。衣類も、汚れてよい作業着を身につけるのが無難です。排水トラップや排水桝を開けると悪臭が漂うことが多いので、マスクも忘れずに準備しましょう。

排水トラップを分解するときには、ゴムパッキンやワッシャーを排水管に落とさないように注意してください。家族がいる場合、作業中はキッチンやトイレが使えなくなると伝えておく必要もあります。

・うまく処置できなければ業者に連絡
排水に流れた小物は、家庭向けのパイプクリーナーを使っても見つけられる保証はありません。道具を使い慣れていなければ、操作に手間取ることもあります。症状が重い場合、専門知識・技術がないと問題解決は難しくなります。費用を節約しようと思って自力での修理に臨んでも、無理すれば事態の悪化を招くかもしれません。

うまく処置できないときには、専門業者に連絡するのが賢明です。トラブルの状況を正しく判断し、適切な方法で改善してくれます。たいていのケースでは、作業に多くの時間を要しません。はやめに問題解決したいなら、排水管の詰まり除去は業者に任せることをおすすめします。

まとめ

お風呂場で小物類を流してしまうと、排水が詰まる原因になります。放置していれば小物の周りには汚れが蓄積し、時間の経過とともに症状は進行する一方です。普段より水が流れにくいと気づいたら、重症化を避けるため速やかな小物の除去が望まれます。必要があれば専門業者に依頼し、快適に使えるお風呂場を少しでもはやく取り戻してください。

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あいち水道職人(愛知水道職人) 0120-492-315

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