水のコラム
水道から水が出ない?原因と対策法について解説
水道は日常生活に必要不可欠な生活インフラです。料理や洗濯、掃除などさまざまな場面で私たちの生活を支えてくれています。
そんな水道から急に水が出なくなってしまったら、どうすればよいか分からず焦ってしまう方は少なくないでしょう。しかし、水が出なくなる原因と対策法を事前に理解していれば、トラブルにいざ遭遇しても冷静に対応できるようになります。
そこでこの記事では、水道から水が出ない原因とその対策法について解説していきます。
水が出なくなった原因
まずは水が出なくなった原因について理解していきましょう。トラブルの原因をしっかりと把握できていると、その後の対応をスムーズに実施できます。
以下では、水が出なくなった原因を7つピックアップしてご紹介していきます。
止水栓が閉まっている
水が出なくなってしまったときには、止水栓が閉まっている可能性が非常に高いです。基本的に止水栓は開いていますが、一軒家にお住まいの方であれば家族が誤って止水栓を閉めてしまうケースもあります。
また、マンションやアパートでは共有スペース部分に止水栓がまとめて管理されているため、近所の方や作業を行った方が誤って止水栓を閉めてしまうこともあるでしょう。
水道局に申請していない
引越し直後に水道から水が出ないというケースであれば、それは水道局に水道使用の申請を忘れている可能性が高いです。
水道の水を使うためには、初使用の1週間前に水道の利用を水道局に申請する必要があります。そして、申請をしていないと蛇口をひねっても水は出てこないでしょう。
また、申請をしているにも関わらず水が出てこないときは、水道使用の開始日や申請内容に誤りがある可能性があります。
そのため、もしこうした状況におちいった場合はwebサイトや電話を通じて水道局に問い合わせてみましょう。
断水が起こった
住まいの周辺で発生した断水の影響で水が出ないというケースもあります。
水道管工事が実施されていたり水不足への対策が実施されていたりすると、一時的に水の供給が止まるようになります。
水が急に出なくなってしまうため焦ってしまいがちですが、断水が発生する場合は事前に通知が来るはずです。
チラシやハガキ、掲示板などを通じて断水について報じられるため、水が出なくなったときは郵便物や掲示板をチェックしてみましょう。
なお、断水が発生していると気づいたらすぐに蛇口を閉めてください。蛇口が閉まっていないと断水が終わった後に急に水が出てきてしまうため、状況によっては床の浸水といったトラブルが発生しかねません。
水道管の凍結
冬の寒い朝に水道から水が出てこないときには水道管の凍結を疑いましょう。外気温が-4度あたりを下回って、外気にさらされている水道管の温度が下がると管内の水が凍結してしまいます。
また、外気温がそこまで下がらない場合でも風が強かったりすると、水道管の温度が大きく下がって凍結につながるケースがあります。
したがって、外気にさらされている水道管や風に吹き付けられやすい水道管は凍結のリスクが高いと言えるため、こうした水道管に対しては凍結を防止する対策が必要となります。
受水槽やポンプが故障している
マンションやアパートに住んでいる場合は、受水槽やポンプの故障が原因で水が出てこないケースがあります。
集合住宅では受水槽にためられている水をポンプの力で各部屋に送ることで水を供給しているのですが、受水槽やポンプが故障すると水の供給ができなくなってしまいます。
そのため、受水槽に故障の疑いがある場合はすぐに管理会社や管理人に対応をお願いする必要があるでしょう。
水道料金の支払いが遅れている
水道料金の支払いが遅れていると水が出なくなってしまいます。この場合はすぐに水道局に連絡を取ってどうすればよいか問い合わせましょう。
基本的には何ヶ月分かの水道料金を支払えば水が再び使用できるようになります。問い合わせ時にいくら払うべきかを教えてもらえるため、金額を聞いたらすぐに近くのコンビニなどで支払いを済ませましょう。
水道管の劣化や故障
水道管の劣化や故障も水が出なくなる原因になり得ます。水道管は劣化しやすく特に建物の築年数が10年を超えていると何かしらの劣化が発生している可能性が高いです。
そして、水道管が劣化すると錆が発生したり小さな水漏れが発生したりするようになります。そうなると水の通りが悪くなり、最終的には水が出なくなってしまうのです。
水が出なくなったときの対策方法
水が出なくなった原因を把握したら、次は対策方法について見ていきましょう。原因に合わせた対策を適切に取ることで迅速にトラブル解決が行えます。
このトピックでは水が出なくなったときの対策方法を4つ紹介していくため、ぜひ参考にしてください。
止水栓を確認する
まずは止水栓の状態を確認しましょう。家族や近所の方が誤って止水栓を閉めている可能性があるため、確認が必要となります。
なお、止水栓は一軒家であれば家の外のメーターボックスの中に設置されており、集合住宅であれば駐車場や駐輪場近くの共有エリアにあるメーターボックスの中に設置されています。
また、止水栓の開け方はシンプルでバルブを左に回せばすぐに開きます。止水栓の設置場所さえわかればすぐに対応できる作業であるため、水が出なくなったら必ず始めにこの確認作業を実施しましょう。
周りで工事が行われていないか確認する
家の周辺で工事が行われていないかを確認しましょう。断水が原因で水が出ない場合は自宅付近で水道管の工事が実施されている可能性が高いです。
基本的には断水の前に通知があるためあらかじめ状況を把握できるのですが、連絡がこないケースもまれにあります。こうした場合には近所周りを歩いて断水の要因が何かを特定する必要があります。
また、特定が難しい場合には水道局などに連絡して工事の有無を確認するとよいでしょう。
水道管を解凍する
水道管の凍結が原因となっているときには解凍作業を行う必要があるでしょう。そして、解凍作業としてよく行われるのがお湯の使用です。
凍結部分にお湯をかけて管内の氷を溶かして凍結を解消していきます。なお、かけるお湯は50度程度のぬるま湯にしましょう。90度程度の熱湯をかけてしまうと水道管を傷つけてしまい、場合によっては水道管が破裂してしまいます。この点は注意する必要がありでしょう。
なお、お湯の使用以外にも保温材を巻いたりカイロを貼ったりすると凍結の問題を解消できるため、興味のある方はぜひ試してみてください。
業者に修理を依頼する
水道管の故障など個人での対応が難しい要因で水が出なくなってしまっているときは業者に依頼しましょう。
個人で無理に対応しようとするとかえって状況を悪化させかねないため、プロの力に頼るのが賢明と言えます。また、集合住宅に住んでいる方は管理会社や管理人にいったん相談をしましょう。共用部分でトラブルが発生している場合は住人ではなく管理者側での対応が必要となるため、一度相談する必要あります。
まとめ
水道から水が出ないと焦ってしまいどうすればよいか分からなくなってしまいます。しかし、今回紹介したトラブルの原因と対策法を理解しておけば冷静に対応できるようになるため、ぜひ参考にしてください。
また、個人での解決が難しそうな場合や水が出ない原因を見つけられなかった場合には業者にすぐに連絡しましょう。無理に自力で解決しようとすると、水道管を破損するなど状況をさらに悪化させかねないためプロの力を頼るのが賢明です。
費用としても高くて5万円程度となるため、興味のある方はぜひ利用してみてはいかがでしょうか。