水のコラム

陶器製の洗面台はひび割れに注意

2019年07月30日  水のトラブル


陶器製の洗面台は、ほかの素材と比べてひび割れるリスクが高い素材です。そして、一度トラブルが起きてしまうと修復が難しい素材でもあります。今回は、洗面台に使用される代表的な素材の特徴をご紹介します。それぞれのメリット・デメリットを把握したうえで、陶器製の洗面台を使用しましょう。

洗面台に使用される素材

ほとんどの洗面台には、陶器製の洗面ボウルが使用されています。素材で括ると、「陶器製」「ホーロー製」「樹脂製」の3タイプです。

・陶器製
陶器製の洗面台は見た目が美しく価格も安いため、ほとんどの洗面台で使用されています。光沢があって傷もつきにくいためお手入れが簡単で、こまめに掃除さえしていれば長期間美しい状態を保つことができるでしょう。

一方、焼き物であることから強い衝撃には弱く、ひびや割れが生じやすいというデメリットもあります。さらに陶器は一度ひびが生じてしまうと修復が難しく、洗面ボウルや洗面台ごとの交換が必要になるケースが少なくありません。

・ホーロー製
ホーローとは、金属ベースの素地にガラス質のうわぐすりを塗って焼きつけたものです。熱や水に強く、においや汚れがつきにくいため、洗面台以外に食器や調理器具などにも使用されています。

ただし、ホーロー製の洗面台は取り扱いメーカーが少なく、気に入ったデザインのものが見つかりにくいという欠点があります。また、金属ベースであるため完全に割れることはありませんが、表面のガラスコーティングが割れてしまうと錆びや腐食の原因になってしまいます。ホーローは部分修復が可能なため、ひびや割れが生じた場合はすぐに補修を行いましょう。

・樹脂製(人工大理石)
ポリエステル樹脂やアクリル樹脂を使用して、大理石に見立てて作られた洗面台も増えてきています。樹脂製であるため大量生産が可能で、価格もリーズナブルです。デザインも豊富で、気に入ったものが見つかりやすいというメリットもあります。耐久性があり衝撃にも強く、ひびや破損の心配はありません。

ただ、使用するうちに表面のコーティングがはがれ、小さな傷や汚れが付きやすくなってしまう素材でもあります。また、大理石風に作られていますが、素材は樹脂であるため本物の大理石と比べると見劣りする感は否めません。

陶器製の洗面台がひび割れてしまう原因

陶器製の洗面台は頑丈に作られてはいますが、焼き物であるためひびや割れが生じやすい材質といえます。では、どのような場面で洗面台にひびが入ってしまうのでしょうか。代表的な例をご紹介します。

・硬いものを落としてしまった
陶器製の洗面台のひびや割れのほとんどは、堅くて重いものを洗面台に落としたりぶつけたりすることで生じてしまいます。洗面台で頻繁に使用する瓶入りの化粧品やドライヤー、シェーバーなどを取り扱う際には十分注意しましょう。

・急激な温度変化
冷やしたグラスに熱湯を注ぐと、急激な温度変化によって割れてしまうことがあります。これは「ヒートショック割れ」と呼ばれるもので、陶器の洗面台でも同じような現象が起こる場合があります。冬など気温が低下する時期は洗面台も冷え切っているため、そこに急激に熱いお湯を注ぐとヒートショック割れが起きてしまう可能性が高いのです。適温のお湯を注ぐ、お湯を注ぐ前に水を少しためておくなどの処置をすると良いでしょう。

陶器製の洗面台がひび割れてしまったら

どんなに気をつけていても、うっかりひびを作ってしまうこともあるでしょう。陶器製の洗面台にひびが入ってしまっても、すぐに水漏れが起きてしまうとは限りません。しかし、洗面台は使用頻度の高い場所のため、使い続けることによってひびが広がり、いずれ水漏れにつながってしまう可能性は高いのです。最初は小さなひびでも、放置して使い続けていたら徐々にひびが広がって完全に割れてしまったというケースもあります。

陶器製の洗面台は、完全に割れてしまってからでは修復は困難です。小さいひびが入ってしまった時点ですぐに対処するようにしましょう。陶器用の補修剤を使用すれば応急処置として割れを食い止めることはできますが、安心して使い続けるためには新しい洗面ボウルと交換することをおすすめします。洗面台のタイプによっては、洗面ボウル部分のみの交換が難しい場合もあります。その際は洗面台ごと交換が必要になってしまうため、ひび割れが起きないように物の置き場を工夫するなどの対策をしておきましょう。

まとめ

洗面台は毎日使用する場所。硬いものを落としただけでひびが走ることもあり、注意が必要です。ひびの度合いによっては、洗面ボウルや洗面台ごと交換になることもあるでしょう。また、ひびからの水漏れが原因で床や配水管が腐食してしまったり、階下にまで被害が及んだりしてトラブルに発展するケースもあるのです。ひびや破損に気づいた場合は、放置せずにすぐに専門の業者に相談するようにしましょう。

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あいち水道職人(愛知水道職人) 0120-492-315

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