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水のコラム

流した生活用水はどこに?排水の仕組みについて

2018年12月26日  水のトラブル

キッチンや浴室で水道を使うと、どれほど注意していても水と一緒に色々な異物を流してしまうことがあります。しかし、排水管には生活排水から各種の混入物を除去する仕組みがあるため、簡単にはつまりません。

この排水設備の基本的な構造を把握しておくと、日頃のメンテナンスには何が必要なのか分かりやすくなります。そこで今回は、排水管の種類や特徴も含めて排水設備のおおまかな仕組みを解説します。

排水管の構造

日々の生活で住宅から排出される水にはいろいろな種類があります。大きく分けると、汚水・生活雑排水・雨水の3種類です。

・各種の生活排水
汚水とは、トイレを使ったときに流される排水です。広い意味では生活雑排水の1種で、基本的に排泄物が含まれます。そのため、ほかの生活雑排水から厳密に区別する場合に汚水と表現されます。

生活雑排水とは、キッチン、洗面所、浴室、および洗濯をした時などに流される排水のことです。キッチンで食器を洗った際や入浴時にも各種の汚れは流されますが、排泄物が含まれないので汚水とはいいません。雨水は自然に降ってくるものですが、住居の屋根や敷地内から出された場合には生活排水と呼ばれます。

・排水管の構造
基本的に排水管は、汚水管と雨水管に分けられています。汚水および生活雑排水は汚水管を通って汚水用マンホールに流れ込みますが、雨水の行き先は雨水用マンホールです。

通常、排水管はキッチンや浴室から屋外に伸ばされ、地下の様々な場所で合流しています。建物の形状や施工の都合上、排水管が曲がっている場合も少なくありません。

排水管の合流点や曲がった部分はゴミや泥がたまりやすいです。掃除の手間を軽くする為に、各所に排水マスが設置されています。排水マスに汚物が集められることで、排水管の中を流れる水から徐々に混ざり物を取り除いているわけです。

一般的に排水マスは地中に埋設されていますが、蓋がついているので掃除はそれほど面倒ではありません。ただし掃除しなければ、排水管に汚れがたまりやすくなります。

排水管がつまると全体的に掘り起こす必要が生じてくるので、定期的なメンテナンスは怠れません。

排水官にはいくつか種類がある

現在の排水管は大体が塩ビ管と鋼管(金属管)の2種類です。形状や使われている材質で細分化されます。

・塩ビ管の種類と特徴
塩ビ管は、最近よく使われている種類です。基本的にプラスチック製であり、耐食性に優れています。素材の厚みの違いから、VP管(水道用硬質ポリ塩化ビニル管)とVU管(硬質ポリ塩化ビニル管)に大別されます。

VU管は肉薄のため、主に負荷の少ない排水用に使われます。それに対しVU管より肉厚のVP管は強度と耐荷重性が高くなっています。そのため、排水管を埋設するときに使われることが少なくありません。

・鋼管・そのほかの種類と特徴
鋼管は鋼鉄製の金属管であり、配管用炭素鋼鋼管や配水用硬質ビニルライニング鋼管があります。

前者は耐熱性に優れ、水道管やガス管として住宅や工場で多用されるとても身近な鋼管です。後者は、鋼管と塩ビ管を組み合わせた排水管です。塩ビ管の外側に鋼管を取り付けた構造で、耐熱性と耐食性に優れています。

また、塩ビ管の外側に繊維モルタルを取り付けた排水管は耐火二層管と呼ばれるものです。耐食性だけでなく遮音性と耐火性に優れている上に、吸水性もあるので結露に対する強さも備えています。

・配置方法・設置場所で変わる排水管の名称
排水管は、同じ種類が使われても、配置方法や設置場所の違いで名称が変わります。縦に配置された排水管は「配水立て管」と呼ばれますが、屋内から集められた排水を外へ運び出す場所に設置されたときの呼び名は「配水横主管」です。

いろいろな名称を知っていると排水管の種類や設置墓所を区別できます。覚えておくと良いでしょう。

劣化・メンテナンス不足でつまりが起こる

排水管は排水マスの設置によりつまりを防ぐ仕組みになっていますが、汚れがたまると水の流れは悪くなります。

・排水管に起こる劣化症状とは
排水管の設置工事ではパイプの材質や接続方法について規定や基準が定められています。しかし、使い続ければ劣化してしまいます。きちんとメンテナンスしていても、一定期間が経過したら排水管の交換はやむを得ません。

具体的な劣化症状は、つまりや悪臭、さらにサビとして現れます。腐食がひどくなると、排水管が割れるといった事態も招きます。破損した部分から水が漏れた場合、床が腐るなど周囲に被害が広がる可能性もあります。

・メンテナンス不足はトラブルを拡大
排水管はどんな材質であっても劣化を避けられません。しかし、こまめにメンテナンスしないと各症状の進行が早まります。排水マスの掃除を怠れば汚物はたまり続け、水の流れも悪くなる一方です。

最近の排水マスは劣化に強い塩化ビニール製やポリプロピレン製ですが、汚れたままでは悪臭や害虫の繁殖を防げません。排水マスの中が充満すると、汚物は排水管の内側にも蓄積し始めます。排水管まで傷んでしまった場合、排水マスの汚物を取り除くだけでは済まされず修繕作業も大規模になります。

排水管の寿命がくるまで使い続けるためには、排水マスも含めた一連の設備をきちんと維持・管理する必要があります。

生活排水はいろいろな異物が混ざったまま排水管に流されますが、各所に設置された排水マスが混入物を除去していきます。

この仕組みにより、生活排水は徐々に汚れを減らしながら最終的に汚水用もしくは雨水用マンホールに到達します。排水マスに蓄積された汚物を放置すると排水管にも異物がたまるなど悪影響が生じるので、定期的なメンテナンスは欠かせません。

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あいち水道職人(愛知水道職人) 0120-492-315

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