水のコラム

水道管と排水管の違いって何?それぞれのトラブルと対処方法を知っておこう

2020年02月28日  水のトラブル


私たちの生活に欠かせない水道管と排水管。これらにはどんな違いがあるのでしょうか? 今回は、水道管と配水管の違い、それぞれに起こりえるトラブルの原因と対処方法についてご説明します。どちらの設備も使用方法の間違いやメンテナンスの落ち度でトラブルを抱えやすい点を重視して、大切に使い続けましょう。

水道管(給水管)と排水管の違い

浄水場から送水するためにあるのが水道管です。一般的には「給水管」と呼ばれます。他方、排水管は、トイレやお風呂、キッチン、洗面所など生活設備から流れる汚水などを下水処理場へ送るためにあります。私たちが普段生活において水を使えるのは、ふたつの設備が機能しているからに他なりません。

・水道管の特徴
水道管の耐久性や用途などは材質で異なります。塩化ビニール管やポリエチレン管などの樹脂系水道管はサビにくく、耐久性の高さと、腐食に強い特徴で昨今主流を占めるタイプです。鉄や銅、ステンレスを用いた金属系もむかしから水道管の材質として用いられてきた種類ですが、老朽化とともに錆びる問題を抱えます。また、水道管内部をビニール系の樹脂でコーティングした硬質塩化ビニルライニング鋼管は、従来水道管が抱えていた錆びやすさを克服した材質として特筆されます。

・排水管の特徴
排水管にも塩化ビニール管や鋳鉄管などの材質があり、材質の種類で強度や耐久性が異なります。耐久度の高さで知られる塩化ビニール製の排水管は管内の摩擦抵抗が少ない設計構造でできており、通水性能の高さもメリットです。一方、鋳鉄製の排水管は製法の特殊性から形状に柔軟性があり、耐震性の高い配管をつくるうえで適した素材といえます。

排水管トラブルの原因と対策

悪臭やつまりなど生活排水をめぐるトラブルは、排水管に問題を抱えることで発生します。水回り各種におけるトラブルの原因と対処法をご説明します。

・トイレ排水管
《トラブルの原因》
トイレットペーパーを一度に大量に流したり、紙オムツや生理用ナプキンといった水に溶けにくいものを流したりすると、排水管内に渋滞をきたしてしまいます。またスマホやアクセサリー類、子どもの玩具などを落としてつまらせる事案も報告されています。トイレに流してよいとされるのは基本、トイレットペーパーと排泄物のみ。それ以外のものを定期的に流すと高い確率で排水の流れは悪化します。

《対策》
つまりの原因物によって異なります。トイレットペーパーや排泄物が原因のつまりでは、お湯を流す、あるいは重曹、クエン酸を使用するなどの対策が有効です。固形物を排水管の奥へ流してしまった場合は、水道業者に頼んで取り出してもらう方法が適切です。

・キッチン
《トラブルの原因》
調理や食器洗浄などで毎日使用するキッチンの清掃を怠ると、悪臭やつまりの原因になります。油などは水に溶けずたとえ少量であっても管内に蓄積され、流路を狭くします。

《対策》
キッチン清掃では、排水口をきれいにするとともに、排水管の油汚れを除去するお手入れが必須。排水口はゴミ受けキャッチャーや排水ネットなどパーツごとにお掃除します。排水管のお手入れでは、油汚れに強い重曹ソーダが有効です。毎日の洗浄を心がければ、汚れも軽度で済み、お掃除の負担も軽くなるでしょう。

・お風呂
《トラブルの原因》
お風呂排水管トラブルでもっとも多いのが、髪の毛のつまりです。毎日のように排水口へ流れる髪の毛は、水やお湯では溶けません。管内に滞留し、やがて排水の流れを悪くします。これに石鹸やシャンプーの溶け残りが重なると雑菌が増え、管内の衛生環境はますます悪化。異臭の原因にもなります。

《対策》
パイプクリーナーを使った定期メンテナンスが有効です。髪の毛の主成分を溶かす特殊物質が、排水管内に貯まった髪の毛の残留を一掃してくれます。月1回程度のメンテナンスを心がけることで、つまりや異臭を感じることなく快適にお風呂を使用できるでしょう。

水道管トラブルの原因と対策

水道管が原因のトラブルは、そのコンディションの悪さが引き金となって起こります。具体的には濁り水や水漏れなどです。

・濁り水の原因と対策
濁り水は一時的な症例であるケースがほとんどで、通常使用も問題ありません。ただし、錆びた水道管から供給された水道水に赤錆が混じるケースなどは、水道管の劣化が考えられることも。赤茶色の水が常に出る状態であれば、水道管の交換もしくは修理が必要かもしれません。水道局への連絡が最善です。

・水漏れの原因と対策
水道管から水漏れが起こる原因として考えられるのは、大地震などの外的なショック、あるいは老朽化に伴う損傷や性能低下です。どんな材質の水道管にも耐用年数があり、使用年数を過ぎた時点で交換が求められます。古い建物、古いお宅で同じ水道管を使い続けている方は、水漏れへの注意が怠れません。所有者の責任となる宅地内水道管の水漏れが起きた際は、水道管修理のプロに頼んで交換・修理してもらいましょう。

まとめ

水道管と排水管の違いや、トラブル原因と対処方法についてご説明しました。水回り設備にトラブルを抱えた場合、早急な対処が大切です。愛知県の大府市、知多市、知立市で発生した水回りトラブル解決は、あいち水道職人にお任せください。

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