水のコラム

冬場にお湯が出なくなったときの解決方法

2019年01月30日  水のトラブル

冬場、寒いなかお湯が出なくなると非常に困ります。対処する際、なぜお湯が使えなくなったか分からないまま慌ててしまうと、さらに事態を悪化させるかもしれません。動き出す前に、まずは原因を特定しましょう。

今回は、冬場にお湯が出なくなる主な原因や効果的といわれる解決方法、また問題発生時に活用したい便利アイテムなどをご紹介します。

なぜ?冬場にお湯が出なくなる理由

冬場に水道からお湯が出なくなる代表的な原因は、給湯器の凍結もしくは故障の2種類が考えられます。

・どんなとき給湯器は凍結する?
給湯器は、寒さが本格的になる1~2月頃に凍結する危険性が高まります。被害は寒冷地にとどまらず、比較的に温暖な地域でも朝晩の冷え込みが厳しいときは気が抜けません。

給湯器には水を通すための細い管が内蔵されており、冬の夜、気温の低下などにより給湯器が冷やされ配管内に残った水が凍るとお湯は出なくなります。

特に、外気温がマイナス15度以下になった日は要注意です。そこまで寒くなくても、給湯器があまり陽ざしの届かない北側にある場合は凍結するリスクが増すといわれています。また、普段から風がよく通り抜けるところに置かれていると風の強い日には給湯器が凍結するかもしれません。

・給湯器の故障も多発
冬場は、給湯器の故障件数が多くなる季節としても知られています。この時期は給湯器に運ばれてくる水の温度が低くなるので、それだけ給湯器への負担は重くなり故障する確率は高くなるわけです。

基本的には、水をお湯に換変える熱交換器の負担が大きくなります。この装置がしっかり働かないと、適温のお湯は出てきません。給湯器が床暖房や浴室乾燥の機能も備えている器種であれば、さらに作業量は増え負担も蓄積されます。

ほかの部品も、お湯の生成や暖房機能と無関係ではありません。熱交換器がダメージを受けるほど盛んに運転すれば、その影響は給湯器のシステム全体に広がります。

冬の寒さで水が冷やされるなか熱交換器の稼働率が上昇するほど、給湯器は故障しやすくなるわけです。

給湯器が凍結したときの解決方法は?

給湯器が凍結したときの解決策としては、自然解凍を待つ、あるいはドライヤーなどで温めるといった方法があります。

・自然解凍を待つときの手順
給湯器から水もお湯も出なくなり凍結が疑われる場合、緊急でなければ自然解凍は安全性が高くおすすめです。急激に温めるより給湯器に負担がかからず、基本的に故障する心配がありません。

トラブル解消までの作業手順は、以下のとおりです。
1.給湯器の電源を切る(コンセントは抜かない)
2.気温の上昇とともに給湯器が解凍するまで待機
3.しばらく待ってから給湯器の電源を入れる
4.給湯器を再操作して正常に作動するか確認
5.最後は周りに水漏れしてないかチェック

無事に給湯器から水やお湯が流れ、ほかにも問題が起きてなければ作業完了です。

・緊急時の対処法
緊急時に早期解決が見込める代表的な解決策は、ドライヤーや温かいタオル、あるいは電気ヒーターを使った解凍です。これらのアイテムを凍結部分に当て、解凍を促します。

ただし、給湯器の配管に備えられている保温材は熱に弱いので、高温設定での加熱は好ましくありません。タオルは、作業中に冷えると凍結を助長する可能性があり何回か温め直す必要があります。

なお、いずれも給湯器に少なからず無理な負担をかけるので自然解凍よりは多くのリスクがともないます。また、どれほど急いでいても熱湯による解凍は厳禁です。急激な温度変化は、給湯器の配管を変形あるいは破裂させる恐れがあります。同時に、お湯が電源コードや各種配線にかかれば故障する恐れがあるため避けてください。

給湯器が故障してもお風呂に入れる?

給湯器が故障したら、修理あるいは交換が必要ですが、復旧を待たずにお風呂に入れる方法もあります。

・これまでに試されている各種の方法
以前から知られている方法は、たとえばガスコンロや電気ポットで沸かしたお湯をお風呂に使うというものです。

浴槽に十分な量のお湯をためるまでには何度も沸かす必要があり、かなり時間はかかるため地道な作業になることは否めません。この方法を実践するときは、ある程度の根気強さをが求められるでしょう。

・最近は便利アイテムが登場
最近は、給湯器が使えないとき多くの手間をかけずお湯を沸かせる便利アイテムも登場しています。
水のなかに沈めておくだけで、簡単に湯沸かしと保温ができるヒーターです。お湯の温度は、30~45度の範囲に設定できます。これがあれば、わざわざ銭湯を探さなくて済むでしょう。

とはいえ、冷たい水から沸かすときは8時間以上の時間を要します。帰宅後すぐに入浴したいときは、あらかじめセッティングしてから外出すると時間を節約できます。
また災害時にもライフラインが復旧すれば使えるので、緊急用にひとつ準備しておくと役立つでしょう。

冬場は、給湯器の凍結や故障によりお湯が出なくなるケースが増えます。しかし、いろいろ工夫すると長い時間をかけなくても問題を解決できる場合があります。便利アイテムを活用すれば、お風呂にも不便しません。
ただし、ご自身で凍結部分を解凍するときは給湯器を傷めるリスクがあるため、注意点をふまえながら慎重に作業を進めましょう。

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あいち水道職人(愛知水道職人) 0120-492-315

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