賃貸物件で蛇口から水漏れ！修理費用は誰が負担する？

水のコラム

2020年09月30日蛇口の水漏れ

賃貸物件では住人の退去時にクリーニングが行われますが、蛇口の交換までは行われません。そのため、蛇口の経年劣化が進み、突然水漏れなどのトラブルにつながる可能性があります。賃貸物件となると、どのように対応したら良いのか、修理費用は管理会社や大家さんが負担してくれるのかなど心配はつきません。
今回は、賃貸物件での水漏れについて、その対処方法や費用負担について解説します。

1 賃貸物件で蛇口から水漏れしたときにまず行うこと
2 賃貸物件での水漏れの修理費用は誰が負担する？
3 水漏れを自分で対処する方法
4 迅速な解決は水道修理業者に任せよう！
5 まとめ

賃貸物件で蛇口から水漏れしたときにまず行うこと

水漏れを放置していると、悪化して家財や階下への浸水などの二次被害を招く可能性があります。こちらでは、賃貸物件で蛇口からの水漏れを確認した際にまず行うことをご紹介します。

・まずは管理会社や大家さんへ連絡する
賃貸物件に住んでいて水漏れが発生したら、まずは管理会社や大家さんに連絡しましょう。管理会社や大家さんに懇意にしている水道業者がある場合、そこに連絡したほうが早く対応してもらえるためです。また、最初の段階でトラブルを報告しておくことで、費用負担についても話し合いやすくなります。

・連絡が取れない場合は水道修理業者に連絡しよう
夜中に発生したトラブルのように、管理会社や大家さんと連絡が取れない場合や、自分で直すよう指示を受けた場合はなるべく早く水道修理業者に連絡しましょう。水道修理業者は、地元の水道事情に精通したプロに任せると安心です。

そして、修理後は業者から領収書や診断書などをもらいましょう。水漏れの原因や症状が記載されているため、費用分担の話し合いで使用する可能性があります。

・電力会社にも連絡しよう
コンセントや電源の付近で水漏れが発生した場合、漏電が発生する危険があります。管理会社や大家さんに連絡が取れず、自ら対応しなければならない場合は電力会社にも連絡しましょう。

・水道修理業者の到着まで時間がかかるなら応急処置をしよう
お住まいの地域や水道事情によっては、修理業者の到着まで時間がかかることもあるでしょう。そのまま放置している被害が広がりそうな場合は、応急処置を施すと安心です。水漏れ部分にはタオルや布などをかぶせ、水が垂れている部分にはバケツやビニールシートなどを敷き、階下への浸水を防ぎましょう。水漏れに気づいていながら何も対処せず、階下の住人にまで被害が及ぶと、賠償責任が発生する可能性もあるため注意してください。

賃貸物件での水漏れの修理費用は誰が負担する？

賃貸物件で水漏れが発生した場合、修理費用の負担先が気になるところです。費用の負担先は、賃貸借契約の内容や水漏れの発生原因によって異なります。

まずは契約書を確認してみましょう。水漏れ修理の費用負担について記載があるはずです。はっきりと記載されていない場合は、管理会社や大家さんに連絡する際に尋ねるのが安心です。

次は水漏れの発生原因を考えます。賃貸物件で生じたトラブルは、大家さんが解決し費用も負担するのが一般的です。ただ、入居者の故意や過失によってトラブルが生じた場合は、入居者自身の負担で修繕しなければなりません。経年劣化など入居者の責任とは関係なく水漏れが発生した場合は大家さんが負担、入居者のミスによりトラブルが発生した場合は自身で負担と覚えておきましょう。

・保険の確認も必ず行おう
各所への連絡を終えたら、加入している火災保険の内容も確認しましょう。特約として「借家人賠償責任保険」と「個人賠償責任保険」が付いているかが重要です。自分の過失によって水漏れが発生し、大家さんの所有物である壁や床に被害が生じた場合でも、借家人賠償責任保険が付いていれば補償されます。また、階下の住人に損害を与えた場合でも、個人賠償責任保険が付いていれば補償されます。