洗濯機の給水ホースから水漏れした場合の対処方法

水のコラム

2020年10月28日洗濯機

転勤や進学など引っ越しの多い時期になると多発するトラブルのひとつが、洗濯機の給水ホースからの水漏れです。取り付け時の不具合や部品の劣化などが原因で発生します。正しい取り付け方を理解していれば、ホームセンターなどで必要な部品を購入し、交換が可能です。今回は、洗濯機の給水ホースから水漏れが生じた場合の対処方法をご紹介します。

1 最初にするべきこと
2 給水ホースからの水漏れの原因
3 給水ホースの正しい取り付け方
4 迅速な解決は水道修理業者に任せよう！
5 まとめ

最初にするべきこと

今目の前で洗濯機の給水ホースから水漏れしているのであれば、まずは止水が優先です。放置していると家の中が水浸しになってしまいます。

洗濯機のみの止水であれば、給水ホースとつながっている水栓を閉めましょう。ただ、長年使用しておらず固くて回らない場合は、家全体の水を止める必要があります。水道メーターの横にある止水栓を回して水漏れを止めましょう。

給水ホースからの水漏れの原因

水漏れを止めたら、原因を突き止めて適切に対処する必要があります。こちらでは、洗濯機の給水ホースの水漏れの原因について、発生箇所別にご紹介します。

・ニップルからの水漏れ
洗濯機の蛇口と給水ホースを接続するための部品をニップルと呼びます。ニップルから水漏れが生じている場合は、主に以下のふたつが原因です。

●ネジの緩み
●ゴムパッキンの劣化

ネジ止めタイプのニップルは、ネジが緩むことで水漏れが発生します。また、内部に設置された蛇口とのすき間を埋めるためのゴムパッキンも、劣化により水漏れが発生します。

・蛇口のナットからの水漏れ
蛇口部分に取り付けられたナットから水漏れしている場合、以下のふたつの原因が考えられます。

●ナットの緩み
●蛇口のパッキンの劣化

ニップルと同様、ナットの緩みやパッキンの劣化により水漏れするケースがほとんどです。ナットを締め直したり、蛇口を分解してパッキンを交換したりして水漏れを解消しましょう。

・ホースの接続部分からの水漏れ
蛇口と給水ホースの接続部分や、給水ホースと洗濯機本体のつなぎ目から水漏れすることも少なくありません。主な原因は、以下の3つです。

●ナットの緩み
●パッキンの劣化
●給水ホースの破損

上記接続部分には、ナットやパッキンが使用されています。ナットが緩んでいたり、パッキンが劣化していたりすると水漏れするため、締め直しや交換で対応しましょう。また、長年の使用で給水ホースが破損した場合も水漏れが発生します。

・蛇口と壁の設置面からの水漏れ
蛇口が取り付けられている壁から水漏れするケースもあります。主な原因は、以下の3つです。

●根元のパッキンの劣化
●蛇口本体の劣化や破損
●シールテープの破損

蛇口と給水管をつなぐ金具のすき間を埋めているのがシールテープです。破損すると機能が失われるため、ホームセンターなどでシールテープを購入して巻き直しましょう。

給水ホースの正しい取り付け方

洗濯機の給水ホースから水漏れした場合は、ホース自体を交換するのもひとつの方法です。しかし、正しく接続しないと水漏れが解消されないだけでなく、被害が拡大する可能性もあります。給水ホースの正しい取り付け方は、以下の手順を参考にしてください。

1.給水ホースのレバーを押さえながらカバーを下げ、ニップルを取り外す
2.ニップルのネジを蛇口の幅まで緩めて、蛇口に対して真っすぐに取り付ける
3.真っすぐに押し当てたままネジを締める
4.ラベルを取り除き、白い部分を右に回して固定する
5.給水ホースのレバーを押さえながらカバーを下げ、ニップルに差し込む
6.ホースのレバーがニップルに引っかかっていることを確認したら、水を流して水漏れの有無をチェックする

必要な工程は決して少なくありませんが、専門的な工具は必要なく、手順さえ覚えてしまえば自分でも交換できます。作業前に止水栓や蛇口を閉めておけば、水漏れの心配もなく安心して作業できます。これを機会に給水ホースの正しい取り付け方を理解しておきましょう。