排水口が油でつまったときの対処方法

水のコラム

2020年11月29日つまりのトラブル

キッチンで洗い物をしていると、排水口が油でつまることがあります。水によって冷えて固まると取り除くのが難しくなり、水の流れも悪くなるため早めの対処が望まれます。今回は、排水口が油でつまったときの対処方法をご紹介します。

1 油つまりのサイン
2 油つまりを取り除く方法
3 高圧洗浄機を使用する方法も
4 自分で対処できない場合は水道修理業者に任せよう
5 まとめ

油つまりのサイン

排水口の油つまりのサインは、主に以下の2つです。

●水を流す際に「ボコボコ」音がする
●水が逆流する

こういったサインを見かけたら、自分で油つまりを取り除くか、水道修理業者にお願いしましょう。

・油つまりの予防方法
排水口の油つまりは、日ごろの心がけで予防が可能です。主に以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

●油をそのまま流さない
●洗い物の後にお湯を流す
●定期的にパイプクリーナーを使用する

もっとも重要なのが油をそのまま流さないことです。排水口内はスペースが限られているため、油が内部で固まると簡単につまりが生じます。フライパンや鍋を洗う際は、キッチンペーパーなどで油を拭き取るようにしましょう。揚げ油など大量の油は、凝固剤を使用して燃えるゴミとして処理するのがおすすめです。

油つまりを取り除く方法

排水口が油でつまってしまった場合は、まずは自分で解消できるか試してみましょう。こちらでは、油つまりを取り除く方法を3つご紹介します。

・ラバーカップを使用する
ラバーカップといえばトイレのつまりを解消するアイテムですが、キッチンの排水口つまり解消にも効果的です。作業手順は下記を参考にしてください。

1.排水口のラバー、ゴミ受け、トラップを取り外す
2.排水口にラバーカップを押し当てた状態でシンク内に水を溜める
3.水位がラバーカップのラバー部分を覆う程度になったら、ラバーカップを押したり引いたりする
4.固形状になった油が取り出せるまで繰り返す

ラバーカップはホームセンターなどで販売されているため、これを機会に用意しておくのがおすすめです。

・お湯とタオルを使用する
特別なアイテムが準備できない場合は、お湯とタオルを使った方法もあります。作業手順を以下で解説します。

1.排水口のラバー、ゴミ受け、トラップを取り外してタオルをつめる
2.シンク内にお湯を張る
3.水位が3cm以上になったらタオルを一気に引き抜く

お湯とタオルを使用する場合は、一気に引き抜くことが重要です。排水口内にかかる水圧が強くなればなるほど、油汚れを取り除きやすくなります。

・ペットボトルを使用する
排水口の油つまりには、ペットボトルを使用した方法も効果的です。2Lもしくは500mlのペットボトルをひとつ用意してください。

1.排水口のラバー、ゴミ受け、トラップを取り外してペットボトルを差し込む
2.ペットボトルを何度かつぶして空気を送り込む
3.一度ペットボトルを抜いて、再度差し込んで同様の作業を行う

ペットボトルを使用して空気を送り込むことで、排水口内の水圧が上がって油つまりを解消できます。

高圧洗浄機を使用する方法も

上記で紹介した方法は、軽度の油つまりであれば問題なく解消できますが、症状が重くなると解消できない可能性があります。重度のつまりには、高圧洗浄機を使用するのが効果的です。高圧洗浄機は水道修理業者が扱うイメージですが、ホームセンターやインターネット通販などで購入できます。購入をためらう場合は、使いたいときだけ使えるレンタルサービスを選ぶのもおすすめです。

高圧洗浄機は、家庭用のものでも150キロ近くの圧力がかかるため、頑固な油汚れも簡単に取り除けます。さらに、油汚れ以外にも異物の除去や悪臭予防にも効果的なため、定期的に高圧洗浄機を使用すると排水口をきれいな状態でキープできます。

自分で対処できない場合は水道修理業者に任せよう

家庭用もあるものの、高圧洗浄機は基本的に水道修理業者が行う洗浄方法です。家庭用として販売されている高圧洗浄機には、威力や可動範囲ともに限界があります。とくに、排水口内部は確認が難しいため、高圧洗浄機を使用しても汚れが取れているのかわからないことも。

高圧洗浄機を使用して確実に油つまりを解消するためには、水道修理業者に任せるのが安心です。修理業者は業務用の高圧洗浄機を用いて、頑固な汚れを的確に取り除いてくれます。業務用の高圧洗浄機は、パワーも可動範囲も段違いに大きいのが特徴です。また、プロの技術と知識で適切に処理してもらえるため、トラブルが発生する可能性を減らすことができます。