冷蔵庫から水漏れすることもある？原因と対処方法を解説

水のコラム

2020年11月29日水漏れトラブル

家庭内で発生する代表的な水トラブルのひとつが水漏れです。水漏れと聞くと蛇口やトイレ、洗濯機などをイメージする方が多いでしょう。あまり知られていませんが、実は冷蔵庫からの水漏れにも注意が必要です。そのまま放置していると冷蔵庫の故障につながる可能性があります。今回は、冷蔵庫の水漏れの原因や対処方法、予防方法をご紹介します。

1 冷蔵庫から水漏れしたときに考えられる原因
2 冷蔵庫からの水漏れの対処方法
3 冷蔵庫の水漏れの予防方法
4 冷蔵庫の故障を防ぐためにも修理業者に連絡を
5 まとめ

冷蔵庫から水漏れしたときに考えられる原因

常に稼働し続けている冷蔵庫は、気づかない間に不具合が生じ、水漏れしていることがあります。冷蔵庫から水漏れしているときに考えられる原因は、主に以下の5つです。

・ドレンホースのつまり
冷蔵庫からの水漏れでもっとも多い原因が、ドレンホースのつまりです。ドレンホースとは霜を溶かして排水する役割を果たす部分で、ほこりやゴミなどがつまると水が正常に排水されず溢れてしまうのです。

・ドレンパンからの排水あふれ
ドレンホースから排水された水は、冷蔵庫下部のドレンパンと呼ばれる受け皿に溜まる仕組みとなっています。溜まった水は本来冷蔵庫の熱で蒸発するのですが、温かい料理をそのまま冷蔵庫に入れるなどして霜の溶ける量が増えると、ドレンパンのキャパシティを超えて溢れてしまうことがあります。

・コンプレッサーの故障
冷蔵庫の中を冷やしているのが、コンプレッサーと呼ばれる部品です。コンプレッサーが故障して冷蔵庫内が冷やせなくなると、水漏れなどのトラブルを引き起こします。

・ドアパッキンの劣化
冷蔵庫のドア部分にはゴム製のパッキンが取り付けられています。ドアパッキンが劣化すると外からの空気が入ってくるようになり、冷蔵庫の中がうまく冷えなくなってしまいます。その結果、水漏れなどが生じることも。

・一時的な停電
一時的な停電によって冷蔵庫が機能していないと、内部の霜が溶けて水があふれてしまうこともあります。お住まいの地域で停電が発生した場合は、ドレンパンに溜まった水を空にしましょう。

冷蔵庫からの水漏れの対処方法

冷蔵庫からの水漏れは、原因にもよるものの自分で対応できます。こちらでは、冷蔵庫からの水漏れの対処方法をご紹介します。

・ドレンホースのつまりは掃除で解消
ドレンホースのつまりは、自分で掃除することで解消できます。ドレンホースは、冷蔵庫の下部の引き出しの裏側や、冷蔵庫の背面に設置されています。場所がわからない場合は、取扱説明書やメーカーのお客様相談口に問い合わせましょう。

ドレンホースの掃除は水を使って中のほこりを取り除き、冷蔵庫との接続部分は綿棒や使い古した歯ブラシを使うのがおすすめです。最低でも1年に1回はお手入れするのが良いでしょう。

・ドレンパンは定期的な掃除が大切
ドレンパンにほこりが溜まっていると、水の許容量が少なくなってしまうため、定期的な掃除が大切です。取扱説明書でドレンパンの取り外し方を確認し、きれいに掃除しましょう。

・コンプレッサーの故障は買い替えが必要
ドレンホースのつまりやドレンパンが水漏れの原因であれば、自分で修理できますが、コンプレッサーの不具合はメーカーに修理依頼を出す必要があります。ただ、修理費用が2万～4万円ほどかかるため、思い切って新品に交換するのもひとつの方法です。

冷蔵庫の水漏れの予防方法

冷蔵庫の水漏れを予防するためには、日ごろから冷蔵庫の使い方に気をつける必要があります。こちらでは、冷蔵庫の水漏れの予防方法をご紹介します。

・ドレンホースの定期的な掃除
ドレンホースの定期的な掃除は、冷蔵庫の水漏れ対策として効果的です。半年や1年に1回程度で構わないので、必ず掃除を行いましょう。

・ドアの開閉を最小限に抑える
冷蔵庫の負担を抑えて水漏れを予防するためには、ドアの開閉を最小限にする、開けっ放しにしないなどの対策が効果的です。扉に中身をメモする、専用のアプリを活用するなどして、ドアを開けないでも中身を確認できるような工夫をしましょう。

冷蔵庫の故障を防ぐためにも修理業者に連絡を

冷蔵庫の水漏れを放置していると、最悪の場合冷蔵庫が故障する可能性があります。そのため、自分で対処できる場合を除いて、「水漏れの原因がわからない」「対処方法がわからない」といった悩みがあれば、水道修理業者に任せるのが安心です。部品の劣化や損傷が水漏れの原因であっても、水道修理業者であればすぐに交換してもらえます。