水のコラム
梅雨や夏こそ注意！トイレの結露は放置厳禁
梅雨や夏場、トイレの床が濡れているときはありませんか？まさか水漏れ？便器にヒビでも入ったか？など心配になりますが、実は結露を起こしている可能性が高いのです。
トイレの結露は放置しないほうが良い状況です。結露が起きてしまう理由や対応方法、予防方法についてご紹介します。
どうして梅雨や夏場に結露が起こるのか
梅雨の時期になるとトイレの水漏れを気にする人が増えるのではないでしょうか。給水タンクや給水管、排水管から水漏れしているのでは？と思っても、ヒビやほかの不具合があるわけではないようだし…と首を傾げてしまうことも多いでしょう。
しかしよく見てみると、給水タンクが水でびっしょり濡れている！という状況に気付くかもしれません。これは給水タンクで結露が起きてしまっている状態なのです。梅雨から夏場によく起こります。
陶器でできた給水タンクの中の水は冷たい状態です。しかし梅雨から夏場、気温が上がる季節になると、給水タンク内と室温に大きな温度差が発生します。この温度差で結露が起きてしまうのです。冬場、暖かい部屋と寒い外気温の差で結露が生じますが、それとまったく同様の状況です。
通常、給水タンクには結露防止のために防露材というものが入れられています。この防露材が劣化や破損を起こすと結露防止の効果がなくなり、結果として結露が発生します。
劣化・破損した防露材を交換すれば結露は収まります。結露が起きたらできるだけ早い交換をおすすめします。というのも、トイレで起こる結露は放置していると大変なことになってしまいかねないためです。
「たかが結露だし、涼しくなる季節まで我慢すればいいんでしょう」と思う人もいるかもしれません。しかし結露でトイレタンクから床に落ちた水滴は、床を傷めたり腐食させたりすることが多いのです。
傷んだり腐食した床にはカビが生えやすくなったりします。とくにフローリングのような床材は裏側に水分が入り込んでしまうことも。床材の裏側にビッシリとカビが生えてしまいかねません。こうなると床だけではなく、繁殖して壁の裏側にもカビが及んでしまうケースもあるのです。
カビは衛生面、健康面で悪影響を及ぼします。また、カビの被害が広がると、床や壁を総交換する必要が出てくるかもしれません。たかが結露と考えず、結露だからこそ早めの対応を心がけましょう。
結露は予防できる！効果的な方法とおすすめアイテム
トイレの結露は予防が可能です。防露材だけでは心もとないという人は、ぜひ取り入れてみてください。
1.換気する
結露を起こす原因になりやすい湿気を外に追い出す効果があります。窓を開ける、換気扇を回すなど、意識的に換気を心がけましょう。
効果を上げる方法として、換気扇の掃除をおすすめします。換気扇内部にはホコリが溜まりやすく、掃除が足りていないと充分な効果を発揮できなくなってしまいます。換気扇口についたホコリや内部のファンの汚れを簡単に雑巾で拭うだけでも違います。
2.結露防止アイテムを取り入れる
トイレの給水タンクに限らず、結露の悩みに使える結露防止アイテムが市販されています。ホームセンターならほぼ必ず置いてありますので、1度覗いてみてください。
「結露防止スプレー」「結露防止テープ」が取り入れやすいでしょう。結露防止スプレーは名前の通り、結露が気になる部分に吹きかけるスプレーです。給水タンクや周辺に吹きかけておくと良いでしょう。結露防止テープは給水管の接続部分や止水栓に巻くと効果的です。
ほかにも「結露防止シート」「結露給水テープ」など、様々なものがあります。好みやトイレの状態に合わせて選びましょう。
3.防露便器・防露タンクへの交換を検討する
費用や手間がかかるため、誰もがすぐにできる対策ではありませんが、リフォームの予定がある、少し高いお金をかけてでも結露対策をしたいという人にはおすすめの方法です。
便器や給水タンクには防露性が高いものがあります。防露に関して考えて作られているため、結露の時期には非常に効果的です。
とくに古いタイプの便器や給水タンクは結露が起きやすい傾向にあります。先々にリフォームせざるを得ないと考えているのなら、結露対策に優れた便器や給水タンクへの交換を検討してみてはいかがでしょうか。
4.トイレの床を掃除しやすいものに換える
便器や給水タンクの交換よりは手軽な金額で実現できる方法です。フローリングのような、水分に対する掃除が難しい床材を取り替えるのも効果があります。
なかでもクッションフロアはおすすめです。手入れがしやすく、水に関する汚れにも強いという評判です。
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