水のコラム
なんだか水道から水が出にくい…考えられる原因や対処法は?
これまで問題なく使えていた水道が急に水が出にくい…または水が出なくなってしまった場合、非常に困りますよね。水は日常生活に欠かせないですし、いつになれば使えるようになるのか不安に思う方が多いと思います。もし急に水道から水が出にくくなったらどうすればよいのでしょうか。
今回は水道から水が出にくくなった場合、考えられる原因や対処法についてご紹介いたします。
水道から水が出にくい場合、まずはここを確認しよう
・断水していないか確認
最初に断水していないかの確認をしてください。断水のお知らせがなかったか、回覧を見直したり近所の方に聞いてみたりしましょう。近隣でも水が出にくいのであれば、断水の可能性が高いです。
事前のお知らせがない場合も、事故や工事などで突発的に断水が起きることもあります。その場合は、役場や水道局に確認を取りましょう。集合住宅であれば、管理会社に連絡してみてください。
・止水栓の確認
次に疑うべきは止水栓です。これは水道の元栓のことで、ここが閉まっていると家中の水道が使えません。引っ越し直後や水道の修理をした後などは閉まっている可能性もあるので、確認してみてください。
止水栓は住宅環境によって場所が異なります。戸建て住宅の場合は地面に埋められていることが多く、「止水栓」や「量水器」などと書かれた蓋の下にあります。蓋を開けると中に水道メーターと元栓があるので、それを開けば完了です。集合住宅の場合は、ガスメーターなどと一緒にドアの横に設置されていることも多いので、確認してみてください。
・水道管がつまっていないか
断水や止水栓が原因でない場合は、水道管がつまっていないか確認しましょう。吐水口と呼ばれる水の出口に細かいゴミがあると、水が出にくくなります。特にシャワーヘッドは、吐水口にさまざまな部品が組み込まれていてゴミも溜まりやすいです。一部の水道だけ水が出にくいのであれば、掃除をすることで解決できる可能性が高いでしょう。
また、冬季の水道トラブルは水道管の凍結も考えられます。この場合は、日中暖かくなれば自然と水が出るようになりますが、慌てて熱湯をかけたりすると、水道管が破裂する可能性があるので注意しましょう。
・水道代金の滞納
水道代金の滞納によって水道が止められている可能性もあります。水道局に連絡し、速やかに代金を支払いましょう。ただ、水道代金の支払いを忘れたからといって、すぐに水道が止められることはありません。
基本的には、支払いが滞った段階で督促状や勧告状が届いているはずです。支払いをうっかり忘れることはあるかもしれませんが、速やかに支払いを済ませれば問題はありません。請求書を始め、水道局から来る書類にはきちんと目を通すようにしましょう。口座振替の場合も、残高の確認を忘れないようにしてください。
・水道メーターの確認
水が止まっているのではなく「出にくい」場合は、水漏れの可能性もあります。この場合は、水道メーターを確認しましょう。水道メーターは、止水栓の横に設置されています。
まずは、家中の蛇口をすべて閉めてください。それから、止水栓のバルブを回して水を止めましょう。このとき、水道メーターが動いたままであればどこかで水漏れが起きているということです。水漏れの場合は自分で対処することが難しいので、水道業者に相談してください。
・該当しない場合は水道管の劣化が原因であることも
古い住宅の水道管に使われているのは「鋼管」です。鉄製なので劣化しやすく、サビが付着して水の通り道を塞いでしまったり、損傷して水漏れを起こしてしまったりする場合があります。水にサビが混ざれば味も落ち、衛生的にもよくありません。
この場合は早急に対処する必要があるので、水道修理業者に点検・修理を依頼しましょう。賃貸物件の場合は、管理会社や大家さんに連絡してください。新しい住宅に使われている「樹脂管」も、熱に弱く繋ぎ目が劣化することがあります。築年数が古くなれば水漏れする可能性はあるので、注意しましょう。
・集合住宅の場合は受水槽の故障にも注意
アパートやマンションなどの集合住宅の場合は、受水槽が原因の可能性もあります。受水槽は、水道局から来た水を溜めておく場所です。一度に大人数が水道を使用する集合住宅で、安定して水を供給するための大事な役割を担っています。
ここが破損すれば、各部屋に水が流れません。受水槽だけでなく、ポンプが故障している場合も同様です。この場合は管理会社や大家さんに連絡して対処してもらいましょう。他の部屋でも水が出にくくなっている可能性が高いので、確認を取ってもらってもよいですね。
・水道が出にくい地域や住宅がある!?
住宅環境によっても水が出にくいことがあります。たとえば、高台にある住宅です。蛇口の位置が高いので水圧が低く、低い位置にある住宅に比べて水が出にくい傾向があります。特に、夕方など多くの住宅で水を使う時間帯は影響を受けやすいです。
また、住宅の数や店舗が多いエリアも、水圧が低くなります。学校が近くにある場合、夏場にプールが始まると水が出にくくなることもあります。水の出にくさが気になるのであれば、水道局に相談したり、家庭用ポンプの設置を検討したりしてください。
水が出にくい場合にはどう対応する?
・水道管が凍結している場合
冬場に気温が下がると、水道管が凍結することがあります。この場合は、焦らず自然にとけるのを待ちましょう。日中気温が上がってくれば、自然と解消されます。慌てて熱湯をかけると水道管が破裂する可能性があるので、絶対にやめましょう。
また、ストーブやエアコンなどで部屋を温めるのもおすすめです。凍結している箇所が室内であれば、この方法で比較的早く解消できます。ドライヤーやタオルを使って直接温めるのもよいでしょう。水抜きをしたり凍結防止帯を使ったりして、凍結を防止するのも効果的です。
・お湯が出にくい場合は給湯器を見直す
「水は出るのにお湯だけ出にくい」という場合は、家庭で使うお湯の量と、給湯器の能力が合っていない可能性があります。給湯器の能力は「1分間に+25℃のお湯をどれだけの量を出せるか」で決められており、その違いは号数で表されます。主な号数は16号、20号、24号の3種類です。数字が大きいほど能力が高くなっています。
単身世帯であれば16号、2人暮らしであれば20号、家族で使う場合は24号が目安です。号数が合っていない場合は給湯器の交換も検討してみてください。これで、お湯が出にくいという問題は解決できるでしょう。
・つまりを解消する
水が出にくいのが一か所だけであれば、その蛇口だけがつまっている可能性があります。ゴミやサビを取り除いて解消しましょう。まずは、止水栓を閉めて水を止めます。キッチンや洗面所であれば、排水管の途中の蛇口やネジを閉め、一部だけ水を止めることも可能です。
次に、ストレーナーを取り外します。これは、水の中の不純物を取り除いてくれるものです。蛇口の周辺にある、マイナスドライバーで外せる箇所がストレーナーなので、それを外して歯ブラシなどで掃除してください。また、泡沫キャップもきれいにしましょう。蛇口の先端を回すだけで簡単に取り外せるので、定期的にお手入れをするとつまりを予防できます。
・浄水器を見直す
キッチンの水道に浄水器を取り付けている家庭も多いでしょう。この浄水器が原因の可能性もあります。1つは、取り付けがうまくいっていない場合です。蛇口との結合部分がしっかりと締まっていなかったり、噛み合わせがうまくいっていなかったりすれば、水漏れを起こしてしまいます。特に、後付けの浄水器の場合は要チェックです。
もう1つは、浄水器自体の問題です。パッキンの劣化や、カートリッジのつまりは、やはり水漏れの原因になります。どちらの場合も、一度浄水器を取り外してお手入れをし、再度取り付けてみてください。
・浴室のシャワーが出にくい場合
浴室のシャワーは、頻繁に水が出にくくなるので悩む場所でもあるでしょう。他の場所で水が出にくいということがなければ、シャワーヘッドのお手入れをしてみてください。水道の蛇口と同じように、シャワーヘッドを取り外して分解します。フィルターなどを掃除するだけでも、水が出やすくなるでしょう。
また、シャワーヘッドを交換するという方法もあります。水圧の低さが原因の場合に有効な方法です。低水圧用のシャワーヘッドにすれば、水の量が少なくても勢いを上げることができます。
・混合水栓なら自分で対処できることがある
混合水栓とは、1つの蛇口から水とお湯が両方出るタイプのことです。1つのハンドルで温度や量を調整するシングルレバー、お湯と水のハンドルが分かれているツーハンドルなどがあり、主に浴室やキッチンで使われています。
混合水栓は、止水栓を緩めたり閉めたりすることで水圧を調整できる可能性があります。止水栓は、蛇口のすぐ横や、水道下の扉を開けた排水管の途中にあることが多いです。簡単に調整できるので、試してみてください。
・止水栓の調整をする
止水栓を自分で調整することで、水道が使いやすくなる可能性があります。特に、新築の場合や引っ越し直後は、止水栓の調整ができていないことも多いです。場合によっては閉まっていることもあります。始めから水が出にくいと感じているなら、それぞれの水道の止水栓をチェックしてみてください。水道修理を依頼した後なども調整がうまくいっていないことがあるので、一度確認してみるとよいでしょう。
無理な自己解決は避けよう!業者に連絡する際のポイント
・連絡先について
戸建て住宅の場合は、自分で水道修理業者に連絡しましょう。集合住宅や賃貸住宅の場合は、まず管理会社や大家さんに連絡してください。受水槽やポンプなどが原因の場合は、早急に対処してくれるはずです。
原因が自分の部屋の中にあった場合でも、故意でなければ修理費用は管理者が負担してくれます。自己判断はせず、まずは相談してみましょう。ただし、休日などで管理会社や大家さんと連絡が取れない場合は、水道修理業者に直接連絡しても大丈夫です。その際は、後から費用を請求できるように領収書などをもらっておいてください。
・急な作業依頼は避けよう
生活に欠かせない水のことなので、早く直したい気持ちはあるでしょう。しかし、ここで焦って修理を依頼するのはおすすめしません。なぜなら悪徳業者に予想以上に費用を請求されるといったトラブルに巻き込まれる可能性があるからです。一度冷静になり、まずは見積もりを依頼しましょう。無料で見積もりを行ってくれることも多いので、複数の業者にお願いしてもよいですね。作業内容や費用を聞いて、納得してから正式に依頼しましょう。
・実績について調べよう
水道修理業者を決める際は、まず対応エリアを確認しピックアップしましょう。そこから、依頼する業者を絞っていきます。重要なのは施工実績です。HPなどを確認し、年間の修理件数や創業年数など、なるべく詳しい数字がある業者を選ぶとよいでしょう。施工写真などが掲載されているとなお安心です。また、SNSや口コミサイトを見て、実際に依頼した人の感想をチェックしてみるのもよいでしょう。第三者の意見があると信用度が増します。
・費用は明確になっているかを確認
HPに費用が掲載されていれば、必ず確認してください。このとき、「〇円~」という表記が多いと思いますが、これはあくまで最低料金です。基本的にはこれ以上になりますし、状況によっては追加費用が発生する場合もあります。料金表は隅々まで確認しておくと安心です。
ただ、実際にかかる費用は修理箇所や状況によって異なります。1番確実に費用を確認する方法は、見積もりを取ることです。費用だけでなく、説明してくれるスタッフの態度などもチェックして、安心して任せられる業者を選ぶとよいでしょう。
まとめ
あいち水道職人では、水道から水が出にくいというトラブルにも対応しています。お見積もりは無料です。24時間365日、いつでも受付対応させていただきます。名古屋市を始め、岡崎市や一宮市など愛知県内であればどこでも駆けつけますので、お気軽にお問い合わせください。